予想外は面白い~笑いのメカニズムと考え方~

2019年7月19日

空の勇者たち

空の勇者たち

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競馬で当たらなかったらなにが悪い!

タイトルといきなり反した出だしになりますが…。ギャンブルは予想をはずすとそんなに面白くないですよね。

大体、あんなに頭数がいて、その着順を当てるなんて難しすぎます。

でも、回収率100%超えの人もいるそうですので、研究したら何とかなるのかも知れませんね。

予想という行為は日常的にやっている

予想というのは、日々日常の中で行っています。

「えっ、そんなことはないけれど…」
と思う人は、意識してないだけです。

例えば天気予報。雨の降水確率をニュースで見たとして、そこから先は、「降るか降らないか」を予想しています。

テレビの情報の後に空を見て、からっとしていたら「今日は降らない」なんて予想しますし、今まで降らない予想をしてたけれど、いつも結局降っていたなんて経験があれば「今回も降る」なんて予想をするでしょう。

他には仕事でも、仕事の進み具合を予想しますよね。
今日仕上げる予定の仕事が午前終わってまだ6割しか終わってない…。残業が必要か…?
それとも明日の朝一で出せれば今日出さなくても大丈夫かな…?

とか、うまく進捗状況を確認して仕上がり時間を予想しています。

効率よく生活するには、予想するという行為が不可欠なのです。

でも、たまに予想外のことが起こります。嬉しいことだったり、辛いことだったりします。
そんなときは、「人生はままならないものだな」という気持ちになります。

予想外が面白さを生む

ぼくが体験して面白かった予想外は予想を外したときのことです。

大学生の時に夜のバイトが終わって自宅に向かっている途中のことです。ぼくは暇だったので、追い越して行く車が交差点に差し掛かったとき、どっちに行くかを予想して遊んでました。

十字路なら真っ直ぐか右折左折の三通り。
丁字路なら、右か左の二択ですね。

夜なので、ウインカーが点くか点かないか、点いたらどっち方向かを確認していればいいだけでしたので、結果は遠くからでも判別できたのです。

そして、車が丁字路に向かって進んで行ったので僕は「左!」と予想しました。
すると、車は右に向かってのウインカー。
「ああ、はずれてしまった…」と、どうでも良いことなのに少しだけしょんぼりしていると、車は右にウインカーを出しながら、左折していきました。
「ええっ?!」
と驚いたのは勿論です。でも、予想外過ぎて笑ってしまいましたよ。
あの時のドライバーに感謝です。

 

笑いのメカニズムとは

 

「笑いのメカニズムとは」という見出しなのに笑いのメカニズムをうまく説明できないので、ネット上で詳しく解説していらっしゃるjMatsuzaki氏のブログから引用させていただきました。

ですから、最初に作られた概念と不一致な現実が発生することはよくあることで、現実と概念に不整合が起こることがあります。笑いとはこの現実と概念の不一致の表現であり、不一致の幅が大きければ大きいほど笑いも大きくなるのです。

出典: jmatsuzaki.com

予想や認識や物事に対する概念と現実に起きていることの差が大きいほど笑いが大きくなるということです。

ぼくの体験を例にとると「車はウインカーを出した方向に曲がる」というのが大前提です。
この前提が崩れたら事故が起きてしまいますからね。
でも、目の前でウインカーとは逆の方向に曲がっていった。そこにおかしさが生まれているわけです。

でも、おかしさだけではなく、凄さというのも含んでいると思います。ギャップのある能力なんかそうですね。
フードファイターと呼ばれる大食いを生業としている人々は、「たくさん食べる=太っている人」というイメージを持っている人が多いと思いますが、最近のフードファイターは痩せている人が多いです。
痩せているのに2キロも3キロもの食べ物をおなかの中に詰め込んでいくことが出来るのです。

これってつまり「太っている人ならたくさん食べられそう」というイメージを持っているので、太っている人がたくさん食べても「すごいなぁ」という気持ちどまりですが、痩せている人なら「こんな体つきの人はそんなに食べられないだろう」というイメージがあるため、がっつり食べる様を見て「こいつはすげぇや!」と凄く感じるのです。いや、実際凄いですけど。

jMatsuzaki氏は笑いの種類を更に細かく分けて解説しています。

第一は、2つのまったく異なる現実が意図せず1つの概念に包括されてしまった場合で、これを「機知」と名付けました
第二は、概念によって目の前の現実を認識しようとしているとき、不意に現実が概念の範囲を大きく飛び越えてしまう場合で、これを「阿呆」(痴愚、愚行)と名付けました

出典: jmatsuzaki.com

上で「機知」と呼んでいるものは、「ダブルミーニング」とか掛け言葉、ダジャレといった類のものです。

下の「阿呆」とは「不意に」というのがミソです。想像している事から急に逸脱してしまう時に笑いが生まれます。


この動画にあるように、水たまりかと思っていたら「水の張ってある穴だった」というのが「阿呆」の一種です。

こちらは笑いも生まれますが、驚きや恐怖も生んでしまうと思うのですが。
驚きや恐怖が生まれた後に、安全ということが確認されると安心感から笑いに変化するんですね。

笑いを作り出そうとしている人は「予想外」や「ギャップ」を元にネタを考えるといいかもしれません。

マンガやアニメ、ゲームなどのキャラクターではこのギャップを持っている人がたくさんいて、それが面白みを出しているところもあります。

例えば
・見た目は子供なのに頭脳は大人なキャラクター
・普段はちゃらんぽらんなのに事件が起きると覚醒する名探偵の孫
・不良のような風貌をしていて恐れられているのに特技はあみぐるみ
・豆腐屋の息子で車のことはほとんどわからないのに車の運転技術が群馬No.1
・イケメンで有能な弁護士なのにゲイ
・眉目秀麗、成績優秀、殺人事件を捜査している青年が殺人犯
・グータラ社員なのに料理の腕が超一流
などですね。

現実世界では芸能人の「かくし芸大会」もこれに当たるかもしれません。
芸能人という本職があるけれど、別の技能も持ち合わせていますよ。というところ。

魅力に乏しいと感じている人は、そういうギャップを演出できるようなことをやってみてはいかがでしょうか。
今回はちょっと強引な終わり方ですが、これもギャップですね。


答え合わせ。

見た目は子供なのに頭脳は大人なキャラクター

ぼくが高校生の頃から連載をしているのですが…。そろそろ作者の年齢も気になってくる頃なので、完結させてほしい作品の一つです。

普段はちゃらんぽらんなのに事件が起きると覚醒する名探偵の孫

こちらはぼくが中学生の時に連載を開始していたのですが。金田一も年を取ったものです。

これはシリーズを読んだ人ならクスリと笑えます。
本編とのギャップがすごい。S.Kが好き。

不良のような風貌をしていて恐れられているのに特技はあみぐるみ

ペルソナ4の巽完二です。ゲームが原作ですが、未プレイの方はやってみてもらいたいです。

豆腐屋の息子で車のことはほとんどわからないのに車の運転技術が群馬No.1

マンガも好きですが、アニメも面白いです。
絵柄でダメな人もいるかもしれませんが、そんな人はとりあえずアニメから。
アニメ1期から順番に見ていくと、地味にCGが進化していってるのが分かってそこも面白ポイントです。

イケメンで有能な弁護士なのにゲイ


よしながふみさんの著作。料理を毎回載せています。
日々の何気ない話がすごくすき。こんな話をかけるようになりたいですね。

眉目秀麗、成績優秀、殺人事件を捜査している青年が殺人犯


実は12巻完結という短さなのに、いろんな人の記憶に残る作品なのではないでしょうか。
ノートを捨てて…のあたりがまだよく理解できていません。

グータラ社員なのに料理の腕が超一流


初期と現在とで作風が変わってしまいましたがそれでも好きな作品です。
でも、初期の一回~数回で完結する形式のほうが人情話が多めでおススメです。
こちらは完結は難しいと感じています…。

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