【illustrator054】イラレでアウトライン化についての解説。線のアウトラインの場合と文字のアウトラインの場合について個別に説明

2020年4月19日




アウトラインについて触れることはありましたが、単品でもう一度おさらいしてみましょう。

アウトライン化について

アウトライン化というものがぼくは最初よくわかりませんでしたが、使い慣れていくうちにだんだんと意味が浸透してきました。


パスと、同じパスに線幅をくわえたものです。

パスに対して「線幅」という装飾をillustratorというソフトが計算して表示しています。
パスは変化していません。
でも、このままだと、線幅のが一律なものになってしまうので、調整が難しいです。

そこで、見えている形の外側の線、つまり、out(外側)のline(線)を作成することをアウトライン化と言います。

アウトライン化すると、外側の形に沿って、パスが作成されます。
先ほどは、パスは同じ形でしたが、アウトライン化後は、パスの形が違うことが分かると思います。

アウトライン化は戻せない

アウトライン化した後に、やっぱりサイズの調整をしたくて、元の調整が出来る状態に戻したいという場合がありますが、元には戻せません。

線幅を例にすると、アウトライン化する前は以下のようなイメージです。


パス + 線幅(ソフトの機能で調整している装飾)

アウトライン化後は下のようなイメージです。


パスのみ (装飾機能は破棄)

つまり、調整機能を捨て去って、パスだけの状態にするとも言えます。

一度変化したら別物になっている、とも言えるかもしれません。

牛乳が発酵してチーズになった時に、チーズから牛乳は作れません。
変化は一方通行なのです。

undo(やりなおし)がややこしくしている

ところが、やりなおしコマンドを使えば、アウトライン化前に戻すことが出来ますが、これは状態変化を元に戻しているだけで、アウトライン化したパスから、元の状態を生成しているわけではない、という点には注意が必要です。

やり直しコマンドで元に戻るのを見て、「アウトライン化しても最初の状態を作り出せるんだな」と勘違いしてはいけないのです。

文字のアウトライン化

文字のアウトライン化も同じような考え方です。

アウトライン化する前の文字は、文字情報、つまり入力した文字があり、それに対して「フォント」という装飾をくわえている状態です。

これは「文字情報」と「フォント」が共にソフトの機能で表現している状態です。

ここからアウトライン化すると、「文字情報」と「フォント」という装飾は捨てられてパスだけになる、という事です。

アウトライン化前は以下のイメージ


文字情報 + フォント(ソフトの機能で調整している装飾)

アウトライン化後は以下のイメージです


パスのみ (文字情報、フォント情報は破棄)

アウトライン化を使用する理由

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元に戻せないんだったら、アウトライン化なんてしないで、調整ができるそのままの状態にしておいたらいいんじゃないの・・・?

いや全くごもっとも。

特に、フォントは大きさなどを調整する場合があるので、アウトライン化しない方が後々変更があった時に調整しやすいです。

それなのに、なぜアウトライン化するのかは以下の理由によります。

  • アウトライン化しないと範囲として認識されない場合がある
  • フォントなどはそれぞれのパソコンに依存しているので、環境が変わると結果が変わる

範囲として認識されない事を防ぐため


例えば、星の縁取りの範囲を指定しようとした時に、「パスで囲まれた部分」を範囲として認識する場合もあります。
その時は、アウトライン化する前とアウトライン化した後で、範囲が変わるのが分かるかと思います。

これは、印刷業者によって違うので、どの指定方法が可能か聞けば解決する話ですが、アウトライン化して指定しておいた方が、イメージと実際の内容の食い違いが起こりにくくなります。

フォントなどの環境依存のデータが変化するのを防ぐため

作業が自分一人で完結するなら良いのですが、作業者と、印刷業者と、データを受け渡しして仕事が進むことが多いかと思います。
その時に、パソコンの環境が違うとデータの結果に影響を及ぼすことがあります。

作ったデータでは上のフォントを使用していましたが、受け取った人のパソコンには上のフォントがインストールされていなかったとします。

そうすると、何もないという訳にはいかないので、別のフォントで代用することになります。

代用されたフォントは、元のイメージと離れていることがほとんどですので、仕上がりが変わってきてしまいます。

そこで、フォントをアウトライン化することで、文字情報ではなくパスのかたまりとして相手に渡すことが出来ます。

パスのかたまりなら、だれが開いても同じ結果になります。

編集は難しくなりますが、結果が変化しないようにという配慮からアウトライン化しているのです。

アウトライン化前のデータは残しておく

上で説明したように、アウトライン化した後のデータはアウトライン化前に戻すことはできません。
そのため、アウトライン化する前のデータを残しておいて、別のデータをアウトライン化データとして残しておくと作業効率がいい場合があります。

その場でokが出た場合でも、数日後にやっぱり修正したい、なんてことは良くある話です。
ファイル名に「制作データ_アウトライン化前」などの様にしてわかるようにしておくとよいでしょう。

まとめ

慣れないうちはアウトライン化はピンと来ないことが多いです。

ぼくもなんだかよくわからない状態の日々が続きました。

わからないうちはわかる人に「アウトライン化していいかどうか」を尋ね、またバックアップも万全にしておきましょう。
そうすることで、アウトライン化前に戻したいんだけど、元データがない、なんてことが防げます。

Illustrator解説まとめ

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