いや、悪くないですよね。お金を持っている人よりちょっと生きづらいだけですよね。
今回はお金を使う事はどういうことなのかを考えてみたいと思います。
みなさんはお金を使う事をどうとらえていますか?
仕事の捉え方は世代で様々
日々、仕事をしている方がいると思います。今はお盆休みですが、お盆休みなどない職種もあります。学生のアルバイトなら、時給が高くなるであろう、この人手の少ない休みに率先してシフトを入れ、お金を稼いでいる人もいるのではないでしょうか。時給100円増しとかありそうですからね。
さて、なぜ働いているのかという問いに対して「この仕事が好きだから」と答える人の割合はいくつくらいなんでしょうか。おそらくですけれど、若い人ほど、自分の好みに合っているかどうかで仕事を決めて、年齢が上になるほど、「お金を稼ぐため」と答える人が多いのではないでしょうか。
仕事を選ぶ時の方法は三つ
仕事を選ぶときの選択方法には3段階あり、「want(ウォンツ)」、「can(キャン)」、「must(マスト)」の3つとされています。
「want」は自分のやりたい仕事、「can」は自分の出来る仕事、「must」は(やりたくないけど)やらなければならない仕事の事を指します。
若いときは経験がなくても、やりたい仕事を選んで仕事に就ける場合が多いです。これは企業側としても経験がなくても、じっくり教え込んでスキルを身につけてもらって、将来的にバリバリ働いてもらうという、将来性に賭けているから出来る選択ですね。
また、「want」の仕事の場合は、やりたい職業のために、多少条件が悪くても働いてくれる人がいるから、雇いやすいという面もあります。
芸術関係などは成果報酬を取っているところもありますので、そういった条件で契約してしまうと、ほんとに薄給で働くことになります。近年といっても10年くらいは経っていると思いますが、アニメ業界のアニメーターの給料がとても低いことが話題になりました。
アニメーターは放送に使用できるレベルに達した絵の枚数によって給料が支払われます。その絵の単価も200円程度です。こう書くと失礼かもしれませんが「サザエさん」や「ちびまるこちゃん」みたいな単純な線で書けるアニメもあれば、ロボットものなんかはそれこそ何時間も費やして1枚描けたというような複雑な絵でも区別なしに200円。
しかも、放送に使用したものだけに払われますから、ボツになったらその絵に費やした分は支払いがないわけですよね。そういう雇い主にとって有利な条件でも「この仕事がしたい」といって門戸を叩く人は多いでしょう。声優や俳優、芸人なんかもそれ一本で食べていけない場合はバイトをして稼いでいたなんて話がよく出てきます。
youtuberみたいに「好きなことで生きていく」といって、掲げるのはありですが収入に乏しい場合があります。
「好きなことをして稼げるんだからいいだろっ」といって薄給にするのは「やりがい搾取」といって問題になっています。
就職時、転職時にスキルがある人は出来ることを基準にして、仕事を選びます。特に転職するときは、新人と同じような待遇は受けれませんから、自分が何を出来るかをアピールする必要があります。「こっちの仕事のほうが興味があるけれど、求められているスキルがないから諦めよう」とか、逆に「このスキルを条件にしている仕事はあるかな」なんて探し方をしているかもしれません。
そしてさらに、年齢が上がってから転職活動をするともう「年齢」による足切があって、スキル云々では採ってもらえない状況も出てきます。実際、スキルは申し分ないのに「あと10歳若かったらなぁ」といって見送りにされたケースも見ています(その結果、人員不足で苦しむことになるのですが)。
やりたい事でも出来ることでもなく、働けるならどこでも!みたいな状況に陥ってしまいます。
そして、職種を気にしないのなら、給料が高いところを選択すると思います。
給料の1%の額ならポンと出せる
個人的見解ですが、月給の1%くらいまでなら1回の買い物で気軽に出せるのではと思います。月給30万の人なら3000円くらいまでならポンと出してもそんなに懐は痛まないのではないでしょうか。
給料が上がると選択肢が増える
ということは、給料が上がるといろんな選択肢が増えてくることになります。安いものを否定するわけではありませんが、例えば発泡酒を飲んでいたものをビールに変えることが出来たり、レストランで目玉焼きハンバーグだけ頼んでいたものがステーキを頼めるようになったり、旅行で鈍行しか使っていなかったけど新幹線を使うようになったりします。もちろん収入が少ないときでも、それらの選択は出来ますが、心理的な障壁があってなかなか選択しづらいですよね。すなわち「月末までにお金がなくなったらどうしよう・・・」という気持ちです。
そんな心配を毎月するよりは安全圏で買い物をして他方が精神衛生上よいので、無茶はしなくなります。が、生活がある範囲の中に納まるとマンネリ化してきてしまうのではないでしょうか。
日本人はお金の話をするのが苦手、というか、あまり上品ではないと考える節がありますので、お金を稼ぐということをおおっぴらにしない気質があります。でも、収入が増えることで選択肢が増え、新しい体験を手にすることが出来れば、人生がさらに充実するのではないかと思います。難しく話しましたが「もっとおいしいものが食べたい!」「もっと旅行がしたい!」「もっとかわいいおねーちゃんとお話がしたい!」なんていう願望を実現させるために収入を上げることを考えてもいいのかなと思います。