自分が疲れている時でも、相手の事を気にかけるというのは大事なことです。
もちろん、体調が悪くて、話しかけるだけでも全力を出さなければならないなんて時は仕方ありませんが、自分の身の回りで頑張ってくれている人に対して感謝の気持ちを出すことを心がけるとお互いに気持ちよくいられますよ。
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ねぎらうとは
「労(ねぎら)う」で検索した時に以下の文がヒットしました。
労(ねぎら)うという言葉は、「努力や骨折りに対して感謝する気持ちを何かしらの手段を用いて表現する」という意味です。この時、労いの対象となる行為は、ほんの少しの努力・労力ではありません。労うという言葉を使う時には、その対象人物が何か(時間・お金・体力・人脈調整等)を犠牲にして頑張った時です。
ちょっと文章が固くててわかりづらいかもしれませんね。
努力や骨折りに対して感謝を示すという事になります。
努力や骨折りの例として
・時間
・お金
・体力
・人脈調整
などを犠牲にして頑張る
とありますが、この通りにすると、なんだかめちゃくちゃ頑張った後にかける言葉や行動のような気がしてしまいます。
言葉の意味はシンプル
今回はそんな大層なものでなく、
・苦労している事
・大変なこと
・困っている事
について大変でしたねと言ってあげることをイメージしてみてください。
それだけでねぎらいの言葉になります。
とある日の会社の風景
朝10時の会議に出席するために、名古屋から東京に当日来るとします。
7時半頃に名古屋駅から新幹線に乗らなくてはならないため、自宅を出るのは6時半頃。3時間以上もかけて移動するのは大変ですよね。
そんな日の出来事。
お疲れ様です。
お疲れさま~。
結構早く着きましたね。
いやほら、10時開始だから早めに着くように朝早く家出たんですよ。
うちは駅から遠いから朝6時起き。
眠いっす。
えー!そんな朝早くから!
起きるのも大変だったでしょう。
目覚ましをかけていたので、何とか起きることが出来ましたよ。
二度寝しないようにするのが大変でした。
私ならきっと二度寝しちゃうなぁ
しそうですよね。
おいっ(ツッコミ)
いかがでしょうか。
遠方からきてくれた人に対して、「大変だったでしょう」というねぎらいの言葉をかけていますね。
これで、相手を労(いた)わる気持ちが表現できます。
そうすると自分の事を気にかけてくれていると思ってもらえて、話しやすさが増します。
目上の人には使ってはダメなのか?
ねぎらいのニュアンス
ねぎらいの言葉というと、自分と同等か、自分より下の人へかける言葉というイメージがあるかもしれません。
上司や先輩→自分
自分→同僚・後輩
のような関係ですね。
ねぎらいの言葉というとよくやったなや頑張ったなのような、上から目線のニュアンスが含まれるので、それで目上の方に使うのは失礼と考えられています。
でも、これは表現の問題ですので、敬意を持った言い回しにすれば、目上の人に使っても大丈夫でしょう。
ねぎらいの言葉は目下から目上の方にかけてはダメというルールだけ見てしまうと、何も言えなくなってしまいますが、ご苦労されたのですね、頑張っていただいてお疲れ様ですという気持ちを伝えたいだけなら、それほど堅苦しく考える必要はありません。
頑張りや努力、苦労を理解してもらって嬉しいのは誰でも同じだからです。
「お疲れさま」と「ご苦労さま」
よく間違ったり混同されたりするのが「お疲れさま」と「ご苦労さま」でしょう。
お疲れ様です→目下から目上の方に使う
ご苦労様(です)→目上から目下のものに使う
上記のように使うのが一般的とされていますので、間違って使っている方は注意が必要ですね。
他にも、目上の方に「ありがたいなぁ」という気持ちを表すときは「感謝しています」というのが丁寧でよいですね。
言葉のかけ方で意味が変わる
大変だったでしょう
の言葉が
大変ですね
に変わったとしたらどういう印象を受けますか?
なんだかちょっとよそよそしい感じや他人事のような感じを受けてしまいますね。
他にも
あー。汗が止まらない
外は暑かったでしょう。はい麦茶。
というのと、
あー。汗が止まらない
外は暑いですね。はい麦茶。
というのを比べてみても分かると思います。
○○ですね→自分の意見
○○だったでしょう→相手を推察する言い方
表現がそのまま、相手の事を考える言い方になっています。
ちょっとしたことですが、意味合いが変わってきますので、いたわりの言葉をかける時は注意してくださいね。
まとめ
・ねぎらいの言葉で話しやすさをアピールできる
・目上の方にも丁寧な言葉づかいならねぎらいの言葉を使える
・「○○だったでしょう」という相手を推察する言葉を使う
相手の様子を見て、「お腹がすいたでしょう」「暑かったでしょう」「ご苦労があったことでしょう」など、苦労や困っていることに思いをはせるのは難しそうですが、言葉にするとありふれたフレーズです。
周りの人にぜひ使ってみてくださいね。