十日町PのDTだったら何が悪い!

礼儀正しい文章には心が動かされない?相手を動かすには感情のぶつかりが必要だった!




小利口だったら何が悪い!

利口に生きようとすると何も残らなくて大変です(実話)

相手を動かす文章術ですが、相手に礼儀を尽くすと実は伝わりにくくなってしまうという厄介な性質があります。

今回は感情を込める書き方を見ていきましょう。

きちんとした文章は覚えていない

きちんとした文章は、どこで見ることが出来るでしょうか。お礼状や、目上の方への手紙、業務連絡のメール、年始の年賀状、報告書などなど。
書式があって、相手に失礼がないように書かれていて、一見するときれいなんだけれど、そういった文章は心に残る事が少ないですよね。

試しに、もらった年賀状のあいさつの部分を思い出してみると、誰がどんな挨拶をしたのか思い出せないか、ごっちゃになっているかと思います。
形式ばって、失礼がないように書くので、型にはまっているからです。
型になぞって書けば、みんな同じような印象になります。そうなると、いつものやつ、と思って心に留めることをしなくなります。

どうせ同じことや似たようなことが書いてあるんでしょう

と思って、素通りしてしまうからです。

ところがそこに、手書きで一口コメントが書いてあれば、それは印象に残る事になります。

なになに・・・『先日はお世話になりました。力を貸してもらって言おうか言うまいか迷ったのですが、いい機会なので言っておきます。鼻毛が伸びすぎているので、お手入れされた方がよいですよ』・・・?

あいつ、その場で言えよ!
そうか・・・。鼻毛、気にしてみるかな?

一口コメントは大抵が、受け取り手を考えながら書いているので、その中には多少なりとも気持ちが入っています。
対して、きれいな文章は『文章が間違っていないか・失礼じゃないか』ということに集中しているので、相手の事や感情を盛り込むことが少なくなってしまいます。
以下のようなイメージになります。


きれいな文章 → 頭が『きれいに書くこと』に集中
一口コメント → 頭が『相手の事』に集中

感情が少ない文章には感情が少ない反応を返してしまう

そして、この感情があまり入っていない文章を受けた時の反応としては、相手のように感情をいれないような反応を取ってしまいがちになります。
それは受け取ったのと同じ型で返そうとしてしまうからです。

先日は弊社にお越しいただきましてありがとうございます。また次回お会いできるのを楽しみにしております。

一方がこのようなきちんとした挨拶をしてきたとしたら、

いえ、こちらも御社の業務を大変参考にさせていただきましてありがとうございました。機会があればまたよろしくお願いいたします。

という受け答えになりがちですよね。

感情を抑えて丁寧に書くという型で書いてしまっているので、お互いに感情を振るわせることがない文章になってしますのです。

そこで、感情全開の文をぶつければ、相手もそれに呼応してくれます。

ざっくばらんな感じになりますが以下の通り。

いやー来てくれてありがとさんです、どうでしたうちの商品?よかったでしょ?ね?ね?
関連商品で困ったことがあったらいつでも相談してくださいよ!全力でサポートさせていただきますよ!

うちも『こんなやり方があるんかっ!』って衝撃が走りましたよ!この方法を知らなかったなんて、うちの会社めっちゃ損してましたわ。
是非とも使ってみたいんで、上と相談しますんでちょっくら待っててくださいよ!また絶対来ますから!

感情を出したメッセージを受け取ると、こっちも感情全開で送ってもいいかな?きっと失礼じゃないよなという気持ちも合わさって感情を出しやすくなります。

情報よりも感情が人を動かす

人は情報だけでは行動に結び付きにくく、そこに感情が絡んで、やっと行動に移ることが出来ます。

例えば、新しい住居を販売しようとしているとします。

この物件はいいですよ。住宅街の中にあって静かで学校や商店街も近いです。

というような情報だけを売り文句にするよりも

住宅街にあって、学校が近いので将来お子さんが通う事になっても安全に学校に通えますよ!また、地域の方の目が届いているので、不審者などが出たことがないですよ。商店街も午後11時までやっているので、仕事で遅くなっても利用できるのが便利と近所の方に評判ですね。

と言った方が、家を買った後の事を想像できて、「話をスルーする」という状態から「検討するかどうか」というくらいまでは心が動かされるようになります。
具体的には以下の言葉が刺さりやすいですね。


学校が近い → 学校まで安全に通える → 子供を大切に思う親に刺さる
商店街が遅くまでやっている → 仕事が忙しく帰宅が遅い人に刺さる

相手が何を大事に思っているかを想像して、その気持ちに合わせて文章を書くと読んだ後の行動につながりやすくなります。

次の行動を起こさせる言葉

おはようございます。

おはよう。

これ、借りてたゲームです。ありがとうございました。

あ、どうだった?

すっごく面白かったです。サウンドノベルってやったことなかったんですけど、話の展開にぐいぐい引き込まれました。

でしょでしょ

ハマっちゃいそうです

そんなに?!

ゲームが面白かったと話す姿を見たら相手に対してどう思うでしょうか。

そんなに面白かったなら別の面白いサウンドノベルを貸してあげようかな

喜びそうなサウンドノベルの新作を探してみようかな

相手が楽しんでプレイする姿を想像して、もっと喜んでもらうにはどうしたらいいかな?ということを考えるようになります。
相手の感情を受けて、こちらも想像力を発揮するようになります。
そして、その想像力が次の行動を起こすきっかけになります。
上の例だと以下の行動を起こそうとしていますね。


・ゲームを紹介
・新作ゲームを調べる

このように、想像力をかき立てられることで、行動を促すことが出来るのです。

まとめ

相手に失礼のないようにきれいな文章を書こうとすると、感情が入りにくい文章になってしまいます。
仕事でのやり取りの時はあまりにざっくばらんにはできないかと思いますが、個人間でのやり取りの時は多少分が乱れていても、気持ちが入った文面のほうが相手に届き、行動を起こさせることが出来ます。


・あまり型を意識しない
・感情を刺激する言葉があれば相手の気持ちも動く
・気持ちが動けば行動につながりやすい

相手にどんな行動をしてもらいたいか考えて、気持ちのこもった文面を送っちゃいましょう。