文を読むときに、無難な表現を使うよりも、なんだろう?と思わせた書き出しのほうがその後に続く文章を読んでもらう可能性が高くなります。
と言ったような、テクニックを今回は見ていきましょう。
ポジティブ表現が好き
いきなり暗い話をされるより、明るい、楽しい雰囲気を出せる方が読んでいるほうも楽しくなります。
先日はありがとうございました
という表現よりも、
あんな楽しい会に参加したのは初めてでしたよ!家に帰ってからも思い出すくらい楽しかったしおいしかったです!ありがとうございました!
のような、感謝のパワーを存分に伝えるような言い方だと読んでいるほうも、よかったなぁと思いますよね。
失礼のないようにする丁寧な言い方も大事ですが、親近感がわくのは心を表現した時です。でも、それは細やかな文学表現をするのではなく、素直にそのままを伝えるだけで表せます。
でも、そのままといってもどうしたら伝わるのかしら・・・?
と思うかもしれませんね。
上の例ではこんな感じで表現しています。
・参加したのが初めて
・家で思い出すくらい楽しかった
これだけで、相手は「初めての体験だったんだな」「家でも思い返してくれたんだな」と思ってくれるでしょう。
文章をわかりやすくする方法としては5W1Hを心がけるとよいと言われています。
・what(何を)
・when(いつ)
・where(どこで)
・who(誰と)
・why(なぜ)
・how(どうやって)
を盛り込むという事ですね。
でも、これらを全部盛り込んじゃうと、気持ちを伝えるうえでは長くなってしまうので、1つか2つを使って言うとわかりやすくなります。
ライオンキングのミュージカルを見に行った時の感想を伝えるとしたらこんな感じ。
「ライオンキング」の「心配ないさぁ~」を生で聞けて、笑ってしまったけど楽しかったです!
これは「何を」が「ライオンキング」で「どうやって」は「生で聞けて」って部分にあたります。
二つを明らかにするだけで十分に伝わりますよね。
築地の名前は知っていたけど行ったことがなくて、見るものが新鮮でした!
これは「どこで」という要素が「築地」で「築地は初めて!」っていう感激を伝えられれば、相手は「連れて行ってよかったなぁ」と思うものです。
ウルトラスペシャル海鮮丼を食べた時が最高に幸せでした!
先輩と築地に行けてよかったです☆
食べたいと思っていてもいつも品切れだったので、ご一緒させていただいた時にご相伴にあずかれてうれしかったです!
「いつ」「誰と」「なぜ」を使うとしたら上の通りですね。
ポイントだけをフォーカスできれば、くどくならずに気持ちを伝えることが出来ます。
繰り返し伝えると説得力が増す
伝えたいことがある場合は繰り返し何度も伝えると、説得力が増します。
1回よりも2回、2回よりも3回伝えたほうが、相手のこちらの気持ちが伝わったり、セールスなんかでは有効性などを受け入れてもらえます。
10回繰り返して伝えた場合は、説得力が格段に上がっていくのです。
ただし、「同じ表現」を繰り返すのはNG
繰り返し伝える時に注意することは、同じ表現は避けるという事です。
同じ表現を繰り返してしまうと、「同じことを言っている」と受け取られてしまって相手は飽きてしまいます。
特に3回以上同じ表現を使ってしまうと相手は飽きて興味をなくしてしまいます。
突然ですが、異性に告白するとしましょう。
先輩、最初に見た時から好きでした。仕事で頑張っているところも好きです。周りの人に対する配慮とか好きです。好きです。付き合ってもらえませんか?
「好き」ってフレーズが続くと、どんなに気持ちを込めて言ったとしても「さっきも聞いたな…」という気になってしまいますよね。いや、まぁ真剣にしゃべろうとしてテンパっているのかなと捉えられなくもないですが、飽きが来てしまいます。いや、真剣に告白しているのに飽きたとか言ってはいかん。
好きって言葉を別の表現に言い換えると下のようになります。
先輩、最初に見た時からちょっといいなぁと思っていました。仕事で頑張っているところを見て素敵だと思ったし、かっこいいです。周りの人に対する配慮とか尊敬してます。好きです。付き合ってもらえませんか?
「好き」って言葉を「好ましい」とか「尊敬」といった「プラスに評価している」言葉に置き換えると、一言一言がしみてきますよね。
別の例えとして、ラーメンのおいしさを伝えるとします。
いやー、あそこのラーメンおいしいっスよね。麺もおいしいし、スープもおいしいし、上に乗ってる具もおいしいし。
美味しいのはわかったけど、なんかくどい感じがします。
いやー、あそこのラーメン美味しいっスよね。麺は縮れ面でスープと絡んできちんと麺がの味がしてうまいですし、スープも長時間煮込んであるからダシが効いててたまらないっす!上に乗ってる具材も厳選されててとびっきりの味ですしね!
表現を変えると、それぞれが根拠となって、聞いている人に伝わっていきます。
ところが、同じ表現だと「また同じことを言っているのかな?」と思って印象が薄くなってしまいます。
美人という表現でも
・きれい
・美人
・器量がいい
というように様々な表現があります。
あたまがいいという表現なら
・頭がいい
・賢い
・聡明
と言い換えることが出来ます。
繰り返し聞かせる場合でも、表現を変えることで相手に飽きさせず聞いてもらったり読んでもらったりすることが出来ます。
まとめ
簡単な文章のテクニックをご紹介しました。
・出だしはポジティブにして「つかみ」をとる
・5W1Hに注目すると書きやすい
・繰り返しが説得力を高める
・同じ表現は3回以上使わない
特に、「同じ表現を3回」というのはよくやってしまいがちです。ぼくも気をつけてはいるものの、他の表現が浮かばないと、使いたくなくても同じ言葉を使ってしまいます。
相手に最後まで読んでもらえるように表現の幅を身に付けることが大事ですね。