十日町PのDTだったら何が悪い!

3Dプリンターはこんなにも実用化されていた?建築分野で使われる3Dプリンタの例と驚きの価格

Lutz PeterによるPixabayからの画像



ワクワクが止まらなかったら何が悪い!

お菓子工場に行ったことはありますか?
ベルトコンベアの上を無数のお菓子が流れていく様子をずっと見ていた覚えがあります。
自動的に形が作られ、それらが梱包されていく姿はずっと見ていても飽きることはありませんでした。

モノ作りは自分でやったらかなり大変なのに、その大変な作業が勝手に出来上がっていくという、矛盾というか不思議な感覚。
でもそれも、小さいからこそできる事、と勝手に思っていました。

しかし、実は自動で作られていくものは小さいものだけはなかったんですね!

今回は既に実用化されていて、なんと建築物をも作ることが出来る3Dプリンターを見ていきましょう。

海外で作られている3Dプリンター建築

今回ご紹介するのはこちら。

  • ロシアで24時間で1棟建てる3Dプリンターがある
  • エルサルバドルで24時間で1棟建ててみた

日本で目にする3Dプリンターは、実用化や販売されているものは大きくても1mに満たないものが多いのですが、それは個人販売での話。

企業相手にした3Dプリンターは実はすごいスピードで発達していたのです。特に安価で簡単に建てられる建築3Dプリンターの開発がすごいことになってます。
とはいっても、動画はもう1年以上前なので今見ると古い技術かもしれませんね。

ロシアの建築3Dプリンター


こちらはロシアのベンチャー企業であるApis Cor社が開発した3Dプリンターです。

面積 38㎡
費用(もろもろ込) 10134$
1㎡あたり費用 275$
1㎡あたり費用
(建物が四角い場合)
223$
外壁プリント時間 24時間

もろもろ込の中のもろもろの内容は以下の通り。

  • 基礎工事
  • 屋上仕上げ
  • 内装と外装の仕上げ(ペンキ塗りなど)
  • 断熱加工
  • つり天井

上の動画は、デモンストレーション的な意味合いもあって、円形のちょっと特殊な形をしています。
その時の費用が1㎡あたり275$ですね。これが、もっと効率的な四角い建物にすると大体1㎡当たり223$にまで下がるので、もっとお求めやすい価格になります。

ちなみに施工時の外気温は驚きの-35℃。想像もつかないくらいの寒さですが、全体を覆ってテントの様にして施工することで1日で作成していますね。すごい。

 

エルサルバドルでの3Dプリント建築


こちらは費用についての明確な描写はありませんでしたが、4000$以下でこの建物が建てられたようですね。
上のロシアの建物と比べると、壁がもこもこしていますよね。

これは、3Dプリンターから出される材料を重ねた時に、完全に重なり合う事ができないのでもこもこしています。ロシアの建物の場合は、その後に目立たないようにペンキ仕上げなどを施していますが、こちらは住めればいいや!って感じでそのままです。

そのままでも、つるっつるの壁よりも表情があって趣があると言えるかもしれませんね。

3Dプリンターによる建築で何が変わったか

何が変わったのかというと明確にわかるのは以下の二つです

  • 建築費用
  • 時間

このふたつがそろう事で、早く、しかも安く多くの人に建物を提供できるのです。

安くなければ家を買えない。
買っても、建築までに時間がかかれば住む場所を確保できない。

こんな問題がありました。

特にApis Cor社の方は家を持てない人に環境に配慮した住宅を手ごろな値段で提供するという事を理念に掲げており、この3Dプリンター建築がそのための手段の一つということになります。

世界の発展途上国の方は収入が低く、家がテントのようなものだったりすることがあります。家は雨風、暑さ寒さをしのげればいいと言われたりしますが、その機能すら有していない家がたくさんあるのです。

そんな人たちにまぁまぁの値段で家を提供したいと考えるApis Cor社の理念は素晴らしいですね。

日本での3Dプリント建築

日本でそういった技術はないのか!とおしかりになる人もいるかもしれませんが、国内でも3Dプリンター建築ができるように着々と開発がすすめられています。

會澤高圧コンクリート株式会社


こちらは、工事現場に3Dプリンターを持ち込んで、省力化を図っているようです。
現段階では構想で、プリンター技術も研究中という事です。

大林組の国内最大級のセメント系材料の3Dプリンター製造


大林組も3Dプリンターでの製造に取り組んでいます。
出来上がったオブジェがちょっとだけ謎なのですが、技術を高めていくことはいいことですね。
プリンターがせっせせっせと盛っていく様子は実際に見たらずっと見ていられるんじゃないかなと思います。

3Dプリンター建築の懸念点

出来上がったものをいろいろ見てきましたが、実はあることが気になっています。
それは何かというと、高さがないという事ですね。

建物と言っても平屋ばかりで、2階建て以上のものは今のところないようです。
構造的に難しいのかもしれませんが、一番の理由はきっと耐荷重が今のところないのではないでしょうか。

上に積み上げていった時に、このままの工法だと崩れていってしまうので、現在は1階建てどまりなのではないかと思っています。
今後技術が発展して高層階層の建物も作れるようになればさらに活躍の場が広がるのではないかと思っています。

まとめ

3Dプリンターの可能性は広がっています。

日本では人手不足が心配されていますので、工事などで人の手が足りないとき、このような3Dプリンターが活躍し、工事現場から人がいなくなる未来も予想されます。

それはまだ少し先の事になると思いますが、新たな技術の発展に期待しようではありませんか。