夢は幼いころは誰もが持っていたと思います。
成人してもまだまだ夢を追いかけている人はいるかもしれませんね。
でも、全ての人が夢をかなえられるとは限りません。
むしろ、大きい夢ならばかなえている人は圧倒的少数なのです。
今回は、その夢を追うのはいつまでにするのかという事を考えていきましょう。
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夢を追い続けるのは正しいのか
まず最初にがむしゃらに夢を追いかけるだけでは叶わないこともあるという事を認識する必要があります。
小さい子供に対して「夢を持って生きる」と言う事は結構どこででもあるかと思います。
そして、子供の方も、小さいころは将来なりたいことを思い描いて成長していきます。
小学校、中学校、高校と進学していき、卒業後の進路を考える時になって、やりたいことに向かって、進路を決めていきます。
夢のために進学した人でも、大学卒業までに夢がかないそうもなく、勉強を続ける人がいます。
その人たちに対して「あの人は夢に向かって努力していてえらい」という気持ちを持つかもしれません。
多くの人は努力すれば夢は叶うという言葉を胸に、頑張っている事と思います。
でも、その時に実は努力しても夢は叶わないことがあるという事も念頭に置いておかないといけません。
向き不向きというのは必ずどの分野にもあります。自分は得意だと思っていたけれど、ちょっとの努力で大きく進歩する、適性を持った人がいます。その人にはどうやってもかなう事はありません。
マラソンで外国人選手が上位を占めることがありますが、これは、マラソン向きの筋肉が生まれつき備わっていることが多いからです。
対して、日本人は筋肉面ではそれほど優遇されていません。
これは生まれた時からDNAレベルで差がついているので、個人の努力ではどうにもならないところです。
才能にも向き不向きがあり、もし芽が出ないようなら、どこかで諦める決断をすることも大事なことです。
夢以外にも己に目を向ける
合格が難しいものとして、司法試験だったり、芸術系の大学の受験などがあります。
どちらも、何度も何度も受験を繰り返して、3浪4浪の人もいるというような話を聞いたことがあります。
これらは、ここまでやれば必ず合格できる、というラインが明確ではないため、努力の果てが見えず、とにかく頑張るしかないという状況があります。
頑張っていれば可能性はゼロじゃない。ゼロじゃないけれど、高くもない。
そんな時、自分の適性を考える必要があります。
ここまで頑張ったけれど向いていないんじゃないかなと。
夢に向かって頑張った後、結果が出ないときに一度は自分を見つめ直す時間を設けてみましょう。
自分を疑わない人が成功できるのか
成功者の例として自分が成功することを一ミリも疑わなかったというような話があります。
それほどまでに一心不乱に取り組めば必ずや成功するであろう、ということですが、成功した人がそう言っているためもっともらしく聞こえますが、自分に絶対の信頼を持っていても成功しなかったという人もいるはずです。
信念を持っていても成功しなければその言葉を信じる人はいないので、「純粋に自分を信じ切れていなかった」と言われて終わるかもしれません。
自分の事を信じつつ、ある程度の所まで来たら自分の現在の立ち位置を把握して、進むか諦めるかを決断しなければなりません。
そのために自己分析が必要になります。
夢は成長とともに変化する
子供の頃の夢と寸分たがわずに、夢を実現させている人はほとんどいません。世界を見回してもほんの一握りでしょう。
成功したとされている人でも、努力をして、自分を顧みて、そして軌道修正をしています。
ちびまるこちゃんの作者として有名なさくらももこさんは少女漫画を描きたかったけれど、イラストが上手ではなく、思い描いていた作風を諦めて、ちびまるこちゃんのようなエッセイマンガに落ち着きました。
できる事とできない事を見極めて、やりたいことに近づけるように軌道修正していけばよいのです。
さくらももこさんは、(少女漫画としての)上手な絵を描く力は持てなかったけれど、ストーリーを作って見せるのは上手だったので、その分野でトップを走るようになりました。
その結果、マンガ家になることが出来、活躍されたのは皆さんご存知の通りでしょう。
夢は固定ではなく、その時々で柔軟に形を変えていくことで実現の可能性が高まります。
個人的な話
ぼくはゲーム制作会社に勤めたかったのですが、努力が足りなかったので、ゲーム業界には就職することが出来ませんでした。
でも、CGやイラストは好きだったので、PCで作業して絵を描ける業界として、まず土木建築業界に行きました。
なんか、全く関係のない分野だと思われるかもしれませんが、土木建築業界は、ビジュアルで説明するという方法がまだまだ弱く、実力がないぼくでも、作業者として雇ってもらえたからです。
そこで、ある程度の基礎を学んで次に遊技機業界に行くことが出来ました。
行きたい業界には行けなかったけれど、やりたいことに近いことが出来ているので、概ね満足しています。
ゲーム業界に就職という夢ばかりを見ていたらきっと何も得られずに歳を重ねていたかと思います。
着地点は別の所になりましたが、目的地を変化させるはこれはこれでありかと思います。
夢に期限を設ける
夢は実現しないから諦めろ、と周りの人が口々に言ったら、叶うものもかなわなくなってしまいます。
しかし、努力すれば夢は叶うから頑張れと言い切るのもいささか無責任です。
そこで、自分の中で夢の実現までに期限を設けることをお勧めします。
・30歳までに合格しなかったら諦める
・5浪したら諦める
自分でも他人でも、自分の実力をきちんと把握することは難しい事です。
また、お前は努力が足りないから合格しないという事を突きつけられるのも苦しいです。
なので、時間や回数による期限を設けることで努力の期間を設定するのです。
期限を設けることの理由
- 期限内で達成できない場合、達成している人と比較すると劣っていることが分かる
- 期限を設けることで早いうちに仕切り直しが出来る
- 期限を意識すれば本気の努力が出来る
期限内で達成できなければ、能力か努力か運が悪かったことが客観的にわかります。ものすごく短い期間しかない場合は比較できませんが、一般的な準備期間と同等の期間を設けて、それでも合格できないのならば向き不向きを考える必要があります。
また、期限を決めて夢を諦めた場合の再出発は早い方がいいです。
夢を追いかけすぎて、職歴や社会経験がないまま30歳、40歳になってしまった場合、社会に順応することが難しくなることが考えられます。
他には期限が決まっていれば、その間だけ集中して取り組むことが出来るという点もあります。
無期限だと、やる気が出ない、また次回がんばればいいという甘えが出てこないとも限りません。
期限を切る事には以上のメリットがあります。
生活に支障のない収入がある場合
生活に支障がないほどの収入がある場合は、夢というものの期限を切る必要はないと考えます。
とりあえず、生活する手段があるという事は、誰にも迷惑をかけずに夢を追いかけることが出来るからです。
この場合は、芽が出ない場合でもライフワークとして取り組み、成果を上げることを目指すことが出来るでしょう。
まとめ
夢を追いかけることは素晴らしい事だと思います。ただし、ある地点に到達しても、そこが人生の終着点ではなく、通過点であったという事に気が付くだけでしょう。
夢を諦めるのは辛い事ではありますが、別の明るい未来が開けていると思えば方向転換も悪くありません。
成果が出ないときにどこで見切りをつけるのか、立ち止まって考えることも必要なのではないかと思います。