年賀状は風習として根付いていますが、電子通信機器の登場で年々出す人が減ってきていますよね。
さらに、最近では「年賀状仕舞い」といって、「年賀状をやめる宣言」を出すことが多くなって来たりしています。
年賀状はいいところもありますが、労力がかかるなどのマイナスな面もあります。
これが正解!ということはありませんが、年賀状を出すか出さないかの指針になればと思います。
Contents
年賀状仕舞いとは
年賀状仕舞いとは、年賀状をやめる宣言をすること、ですね。
なんで、わざわざ宣言するんだ?やめたくなったらそのままやめたらいいのに。
ごもっともですね。
以下のポイントがあります。
- 急に年賀状が来なくなって変に勘繰られないため
- 急に年賀状が来なくなって、心配させないため
今まであったことがなくなるとマイナスイメージを持つ人がいる
つまり、どういうことだってばよ
それはですね、例えば、先輩が会社の入り口で警備員さんにいつもあいさつされてるとしましょう。
いや、間違いなくされてるから!俺だけ無視とかないから!あの警備員さんめっちゃ笑顔だからね
そう、その警備員さんがある日急に笑顔じゃなくなったらどうしますか?
ん・・・なんか具合悪いのかなとか、疲れてるのかなとか思うかな
先輩以外の人にはいつも通りニコニコ接していたらどう思います?
えっ、そうなの?!なんで俺ばっかり?最近笑いかけてくれないと思ってたんだよな~。ひどいぜ・・・。
そんな風に思っちゃうんですよ。実際の事情は分からないにしても、ひどいことをされた風に感じてしまうんです。
まぁ、先輩はきっと「笑顔で対応しなくてもいい人」認定されたんじゃないですか?ぷぷぷ。
ひどい!
態度が変わってしまうと、何かあったんじゃないかと勘ぐってしまう人がいますよね。
そしてその原因を相手に求めてしまう人がいます。
今まで年賀状をもらっていたけれど、今年から急に来なくなった。俺の事をないがしろにされた!とか思う人もいそうです。
別に全然そんな理由じゃないかもしれませんが、変に勘ぐって機嫌を悪くされて、のちのちぎくしゃくするのも嫌なものですよね。
そうならないためにも、年賀状を出さないことにしたんですよ、と宣言することで、変に気を回してくる人に納得してもらおうとしているのです。
高齢者から年賀状が来ないと不安になる
恩師から年賀状が今年から来なくなったんだけど死んじゃったのかしら?!
そ、そんな。年賀状が来ないくらいで心配しすぎですよ・・・
だって、毎年ゴールデンウィークに焼肉パーティーに呼んでくれるんだけれど、死んじゃったらもう開催されないじゃない?
いや、先生の心配をしましょうよ・・・
年輩の方から年賀状が来ないとなると、
年賀状を出せない状態になってしまったのではないか
と思われてしまうことがあります。
そうなると、まだ生きているのに風のうわさで死んだことになっていたりと、厄介な事態になりかねません。
特に、年賀状だけでやり取りをしている人だと日常の生活がどんなことになっているのか情報が入ってこないわけですから、心配もしてしまいます。
そうならない様に前もって年賀状をやめますよ、と伝えておくことが大事になってくるのかもしれません。
年賀状を出すことのメリットとデメリット
年賀状にはどんなメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 書面であいさつできる
- もらうと嬉しい
- 紙なので物理的に残り続ける
- 電子機器を使わない人にも届けることが出来る
やはり、年賀状を出して、相手に届くと無事に挨拶ができたという事になりますよね。
また、もらったほうとしては、年賀状を出してくれたんだという気持ちになります。
忘れずにいてくれたんだなとかいう気持ちが混ざることもありますね。
あとは、電子機器と比べての事になりますが、現物が残る事になりますよね。
紙なので、燃やしたりしなければ、何十年後になっても、見返すことが出来ます。
家庭を持った人の年賀状は、大体が子供の写真を載せてきたりしますので、その家族の成長の過程をなぞれたりもしますからね。
それと、スマホやパソコンが苦手という人も一定数存在します。
そんな方たちには、メールなどであいさつするよりも、年賀状であいさつをしたほうが確実に届くことになりますね。
デメリット
- 面倒くさくて手間がかかる
- お金もかかる
- 住所が変わって、年賀状が戻ってくると少し悲しい
年賀状は用意が面倒くさいですね。
宛名を印刷して、裏面も印刷して、さらに一枚一枚コメントを書いたりすると面倒くさいです。
年賀状だけで何日も費やしてしまう事もあります。
全部業者に頼んでやれば多少は労力を軽減できますが、その頼む手間は発生しますよね。
また、年賀状はお金がかかります。
1枚63円と印刷代がかかります。
業者に頼むと、大体1枚当たり100円くらいになりますので、100人に出したら1万円です。
この1万円をおしいと思うか思わないかによりますが、挨拶に1万円をかけるのは惜しいような気もしますね。
で、せっかく作って投函しても「宛先住所不明」で戻ってくると、何とも寂しい気持ちに襲われます。
仕方のない事なんですがね。ぼくはこれで自然に年賀状の枚数が減っていったりしてます(笑)
電子機器であいさつすることのメリットとデメリット
これは年賀状と反対の特性を考えればいいかもしれませんね。
メリット
- 一括送信で送るのが楽ちん
- コストがかからない
- 即時性がある
文面と内容を決めたら、あとは送り先を選択して送るだけの簡単操作ですね。
特に、最近はLINEなんかもありますから、いつも交流している人とはすぐに連絡が取れますし、多人数に送るにもグループラインに投稿したり、メールだったら送り先を選択するだけでよくなります。
これはもう便利の極みですね。
また、通信料を払えばデータを送ることが出来るのですが、そんなものは月々のデータ通信料の中で占める割合は極めて低いので、ほぼ0円でしょう。
こちらは100人に送っても料金が発生しないことがほとんどですので、紙の年賀状と比べたらコストの差は歴然です。
それと、送りたい時にすぐに送って、相手にすぐに届くのがいいですね。
年賀状みたいに、
今日届けたいんだけど、今日投函したら着くのはどんなに早くても明日以降だよなぁ
ってことにはならないからですね。
データが相手にすぐ届くのは強みですね。
デメリット
- 挨拶がたんぱく
- 通信機器が壊れたら挨拶のデータもなくなる
言葉だけでのやり取りだったり、テンプレートの絵を送ることになりますので、キャラ立ちが少ないとも言えますね。
誰から挨拶が来ても、みんな似たり寄ったりになるので、個々の印象が薄くなります。
メールなどで年賀のあいさつを送るという方法がまだ浸透していないので発達していないだけかもしれません。
これが、あと20年もしたら、相手に紙の年賀状を渡したようなインパクトを与えられる方法ができているかもしれませんね。
データでのあいさつは、電子情報ですので、機器が壊れたら確認することが出来なくなります。
個別にプリントアウトなどしておけばいいのかもしれませんが、それはそれで手間ですよね。
印象が薄いので、プリントアウトしてまで残そうと思わないかもしれませんが。
どちらがいいとか悪いとかではない
こういった、AかBかという話になると、自分が支持している意見とは別の方をこき下ろしてしまう風潮というのがあると思います。
年賀状を出さないでLINEで済まそうなんて無礼だ!
21世紀にもなって、紙でのやり取りなんて不合理でナンセンスよ!
これはどちらがいいとか悪いとかではなく、自分が好きな方を選択したらそれでいいじゃないかという話になります。
自分が選択したほうが自分に合っていた、それだけです。
だから、自分と違う意見を非難する必要はありません。
それぞれがやりたい方法で、新年のあいさつをしましょう。
おわりに
ぼくは年賀状を出す派なんですが、これはなんとなくまだ生きてるよというメッセージを込めたりもしています。
そろそろ人生の折り返し地点なので、何があるかわかりませんし。
ああ、こんな奴もいたなぁと年に一回くらい思い出してもらえたら嬉しいですね。