努力すればするだけ上達するのが絵なのですが、そんな時間はないし、絵がヘタな人でも何とか効率よく似顔絵が描けないものか、と悩んでいる人のために、デジタルを駆使して似顔絵を描く方法を考えました。
ちなみに僕は絵がヘタなので、自分用の方法でもあります。
Contents
完成イメージ
ぱくたそ様から素材をお借りしてきました。
茜さやさん
大川竜弥さん
似顔絵を作ってみる
大まかな流れとしては以下の通り。
元素材を加工して下絵を作る
↓
イラレで簡単にラインをとる
↓
調整
今回の似顔絵はほぼトレースと考えてください。
ただ、後に自分で手書きの似顔絵を描くときに参考になるような、コツを盛り込んでいきますので、トレースかよ!と思ったとしても、お付き合いいただければ幸いです。
1つずつ見ていきましょう。
下絵を作る
今回はトレースなんですが、トレースしやすいような下絵画像をphotoshopで作ります。
photoshopじゃなくても、拡大縮小・コントラストの調整が出来ればどんな画像加工ソフトでも大丈夫です。
パーツを大きくした下絵を作る
目・鼻・口のパーツを少し拡大して配置した画像を作ります。
うまい似顔絵というのは、特徴を上手に強調していると言われていますが、初心者にはちょっと難しいです。
どこが特徴かよくわからないし、強調の仕方も分からないからですね。
そこで、今回の方針としては、大きいものは特徴的に見えるという作戦で行きます。
そのために、目・鼻・口を大きくします。
目・鼻・口をすべて1.2倍にして配置しました。
下絵の段階で違和感があったとしても、ごめんなさいと思いながら続けていきましょう。
コントラストを上げた画像を作成する
これはなくても構わないかもしれませんが、どこに線を入れたらいいかというのを確認しやすくなります。
これで、
・加工前
・パーツ拡大
・コントラスト上げ
の3種類の下絵画像が出来ました。
この下絵画像をイラレ上の同じ位置に配置します。
あ、大川さんと茜さんのファイルは分けてあります。
それぞれのファイルごとに3枚ずつ配置してください。
輪郭と髪型の作成
似顔絵というのは、描く要素を簡略化しているので、輪郭と髪型がかなり重要になります。
顔の中のパーツは多少変でも、脳内で補完出来ますが、輪郭と髪型が少しでも違うと、別の人のように感じられてしまいます。
なので、できるだけ、輪郭と髪型は下絵のようになるようにします。
顔のパーツの作成
パーツのサイズを1.2倍にした下絵に切り替えます。
この下絵のサイズに合わせて線を引いていきます。
うっ、となるかもしれませんが、あとで調整しますよ。
女性の眉は手入れされていることが多いので、形が整っていることが多いです。
鼻筋の方が太く、眉尻に向かって細くなっている眉が好まれるようです。
目力をつけたい場合は眉を太くする方法もあります。
顔のパーツの位置の調整
下絵を加工前の元の画像に戻します。
先ほど作ったパーツをこの下絵の位置に合わせます。
顔のパーツの形の調整
線の太さが一艇だったり、形がいびつだったりするので調整していきます。
コントラスト調整した下絵を使う場合
コントラスト調整した画像は、面の境界線を認識しやすいので、頬がコケていたりする場合や、逆に涙袋のような、膨らみ始める部分の境界線を描くためにガイドとして活用できます。
目にハイライトを入れる
形が調整出来たら目の光を入れて終わりにします。
お疲れ様でした!
おわりに
1.2倍でパーツを作成した後、大川さんの口以外はサイズ調整していないのですが、そこまで違和感がなかったかと思います。
この方法で慣れてきたら、次は倍率を上げて大きくしてみたり、形の誇張(たれ目だったらすごく、たれているように描くなど)をしてみたりと段階的にアレンジしていくと個性的な似顔絵が描けるようになっていくと思います。
それまではパーツを少し大きめにして描いたり、線をできるだけ減らして描く練習をするとより似顔絵的になっていくと思われます。
お疲れ様でした!