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動画テロップにも使えるアピアランスを用いた文字装飾-Illustrator-

手間を惜しんだら何が悪い!

動画のテロップのような装飾をストックしておいて、必要な時に使えれば便利ですよね。

今回はアピアランスを用いて簡単な文字装飾を行います。
アピアランスで設定しておけば、スポイトツールでほかの文字にも適用できるので、便利です。

ではいってみましょう。

完成イメージ


イチゴを食べながらキャッキャうふふしてる女性youtuberのイメージです。

「食べ放題」と名の付くものは、どうしても原価計算してしまいますよね。
それが大人になったということなんでしょうか。

アピアランスの設定方法


どんな装飾になっているかというと、3つ設定しています。

1.文字のグラデーション
2.白ふち
3.落ちている影

ですね。
一つずつ見ていきましょう。

文字グラデーション


素の文字はこうですね。
普通に文字ツールで入力しただけです。
フォントは「けいふぉんと」を使用しています。
アピアランスはまだ設定していません。
文字サイズは13ptになっています。

アピアランスパネルの表示方法は

上部メニューで「ウィンドウ」をクリックしてから「アピアランス」をクリックすると表示できます。

ショートカットはShift+F6です。



「イチゴおいしい!」の文字をクリックして選択してから、アピアランスパネルの右上の3本線をクリックしてメニューを表示させます。

メニューの中に「新規塗りを追加」があるのでこれをクリックして選択します。



アピアランスの中に「塗り」が追加されましたが、色が黒なので変わったようには見えませんね。

でも、「塗り」が選択された状態のまま、ツールバーのグラデーションをクリックします。



アピアランスの「塗り」がグラデーションになりました。
グラデーションパネルの真ん中くらいをクリックして色を増やします。


グラデーションパネルの開き方は上部メニューの「ウィンドウ」→「グラデーション」で開くことができますよ。



グラデーションパネルで、色スライダーのバーの下をクリックするとクリックした部分に色を追加できます。

これで設定できる色が3色になりました。



グラデーションの色をダブルクリックします。

クリックすると色の設定のメニューが開きますが、右上の線をクリックします。

ここでカラーのタイプが表示されるので「RGB」をクリックします。



RGBの値を

R 230
G 30
B 25

に設定します。

同じような手順で

真ん中の色は

R 220
G 70
B 20


左側の色は

R 245
G 80
B 20

とします。

なんだか色がくすんでますので、もっときれいな色にしたい場合は、調節してみてくださいね。

今回は作成イメージってことで…(色感覚がないことの言い訳)



グラデーションの方向が左から右に向っているので、方向を変えます。

ツールバーのグラデーションツールをクリックしてから、文字の下あたりから、文字の上くらいまで、下から上に向ってドラッグします。
この時に、Shiftを押しておくと、方向が真上に固定されるので、便利です。


グラデーションの向きが変わりました。

ちなみにグラデーションパネルの角度の入力欄に90と入力してもOKです。お好みのほうで。

グラデーションツールのほうが感覚的に調整しやすいと個人的には思ってます。

白ふち


アピアランスパネルの右上の線をクリックして、メニューの中から「新規線を追加」をクリックします。



線が追加されました。色の設定が黒なので黒ふちになっています。



線の太さを2ptにします。

線が太くなったことで文字がつぶれて読みにくくなってしまいました。


アピアランスパネルでは、「塗り」より「線」のほうが上に来ているので、「線」をドラッグして「塗り」の下に持ってきます。



「塗り」が上にくることで文字の形状を変えずにふちを付けることができました。



「線」の色を白に変えます。



白ふちがつきました。

背景が白だと同化してしまうので、グレーの色を置いてあります。

落ちている影


新規塗りを追加して、白ふちの線の下に配置します。
このあたりの手順は、上のグラデーションを作成したり、白ふちを作成した際の手順を参考にしてくださいね。



アピアランスの「塗り」をクリックで選択した状態で、上部メニューの「効果」→「パス」→「パスのオフセット」をクリックします。


「パスのオフセット」ウィンドウが表示されるのでオフセットは「2mm」、角の形状は「ラウンド」にします。



ちょっと影が大きくなりすぎました。
アピアランスの「塗り」の中にある「パスのオフセット」をクリックします。

「パスのオフセット」ウィンドウが表示されるので今度は「0.7mm」にします。

効果で設定したものは、何度でも設定を変更できるので、便利です。

ちょうどよいくらいのサイズになりました。



次に、また「塗り」を選択したまま、上部メニューの「効果」→「パスの変形」→「変形」をクリックします。



「変形効果」ウィンドウが表示されるので「プレビュー」にチェックを入れてから、水平方向と垂直方向に「0.5mm」と入力します。
よければOKをクリック。


これは、塗りの部分を右(水平方向)へ0.5mm、下(垂直方向)へ0.5mm移動させて、厚みが付いたように見せかけていることになります。



最後に塗りを同系統の濃い色に変更します。
黒でもいいかもしれませんが黒で濃すぎるなぁと思ったときは同系色の影を落としましょう。

これで完成です。

グラデーションの色を簡単に変更したいとき


一番上に塗りを追加します。
色は、グラデーションを変更させたい系統の色にします。
今回は青系統ですね。



そうしたら「透明」パネルの中の描画モードを「色相」に変更します。

青ベースのグラデーションになりました。


一番上の「塗り」の色を変えると簡単にグラデーションの色味を変えることができます。

簡易の変更方法なので、うまくいかない場合は自分でグラデーションを調整する必要がありますが…。



あとはグラデーションの色味に合わせて、影の色も同じ系統にするとまとまりが出てきます。

おわりに

慣れてくると、このアピアランスの設定を作成するのに5分もかからないです。

でも、毎回作成するのは大変なので、テンプレートとして作成しておいて、あとは文字を入力するだけにしておくと作業効率がいいかもしれませんね。

今回は以上です。

お疲れ様でした!

関連リンク

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