棒グラフの見栄えがよくかったら何が悪い!
資料で棒グラフを作っているんだけど、グラフにすると差がないように見えて今ひとつインパクトがないんだよな。
なんとか差が見えるようにできないだろうか…。
グラフを作成する意味としては、見ている人に分かりやすく説明するためだとぼくは思っています。
改善されたことを伝えたり、他の物との違いを比較する時に、差がはっきりしていれば、効果を伝えやすいですよね。
でも、グラフにすると差が少しに見えて、あまりインパクトがない…。
そんな時にグラフに差をつける方法を解説します。
※ただし、詐欺グラフを作って、見ている人をだますようなグラフを作成してはいけませんよ!
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仮の例
仮に、上のような状況があったとします。
仮ですよ。(知り合いに仮で聞いてみました)
Aさん | Bさん | Cさん | |
2020年お小遣い | 16,000円 | 18,000円 | 17,000円 |
2021年お小遣い | 16,500円 | 15,000円 | 16,000円 |
ひと月15000円ちょっとか…。
厳しいな。
昼食代込みね☆
なっ…。
これは窮状を訴えねば!
窮状を訴えるべく棒グラフにしてみました。
そんなに変わってないじゃない。
問題ないわね。
なん・・・だと・・・
差があるはずなのに、棒グラフにしたときに、あまり差がないように見えてしまう場合ってあります。
これは表示する範囲が広すぎて、見せたい部分が相対的に差が少なく見えてしまうからですね。
そこで、表示する範囲を指定することで、グラフに差があるように見せることができます。
表示されたメニューの中から「軸の書式設定」をクリックします。
この中の境界値で最小値と最大値が設定できるので、こちらの数値を変更します。
グラフは最小値に設定した値から目盛りが設定されて、最大値の値まで表示されます。
今回は、最小値を変更して、スタートの目盛りを押し上げてみました。
おおっ。Bさんの圧倒的値下げ感!
他人事ながらかわいそうだぜ…。
あ、でも、Bさんは奥様が今年からお弁当を持たせてくれたから昼食代をここから出す必要はないらしいわよ
圧倒的勝ち組!(2重の意味で)
詐欺グラフにならないように注意
そういえば、普通のグラフって、途中から値が始まるときって、こう、にょろっとした波線が下についているんだけど、そういう機能ってないのかな?
ありません。
そういった、省略していますということを図で示せないので、この省略のグラフを使用するときは、口頭で説明するか、もしくは作成した画像に対して、加工を加えてわかるようにしないと、相手の誤解を招いてしまいます。
Bさんは1/3に激減したように見えますが、20%弱の減り幅です。
差を大きく見せようとして、グラフを加工するのはいいのですが、事実と異なる印象を持たせないようにしないといけません。
おわりに
数値をもとにグラフを作成するのは、割と楽しくて、装飾もいろいろと凝ってしまうのですが、大事なのは何を伝えるかということにつきます。
今回の差を見せる方法も、演出の一部といってしまえばそれまでですが、それによって事実を捻じ曲げるようなことがないように気をつけましょう。
演出といっても、もし間違った解釈をされてしまうと相手から「騙された」という印象を持たれてしまいますからね。
今回は以上です。
お疲れ様でした!