タイムリープできなかったら何が悪い!
悪いわけはないですよね。時間は現在から未来へと不可逆的に流れ、世の中の誰もがこの流れの中からはみ出すことはできません。
それってつまり、死に向かって刻一刻と進んでいる。死が近づいているということです。病気や事故などによって、死までの時間をショートカットすることがありますが、最終的に行きつくところはみんな同じです。誰もが同じ到達点にたどり着きます。これが世の中で一番平等なことかもしれませんね。
そんなことは小学生のころから知っているはずなのですが、若いころは未来への期待感や、毎日は常に変わらず普遍的に続くような気がして楽しい日々が続くと思っています。
これが、歳を取っていろんな現実に直面して、ふと人生を考えた時に、「ああ、残り時間は少ないかもしれない」と考え始めたり、うっすら気が付くのが30代半ば。人生がうまくいっている人は残り時間を考えたりしないのかもしれませんが。元から、手持ちの時間は少なく、1年で使える時間はわずか8760時間(閏年は8784時間)。80年の人生でも70万800時間しかありません。この事に若い時から気づいていた人は、恐らく死に物狂いで努力をしたでしょうね。ぼくは…。最近気づいたので、後悔が大きいです。
時間が有限だと気付いた時に、考えることは、時間をどう有効活用したらいいのかということ。なるべくなら意味のあるものにしたい。自分のやりたいことに使いたい。無駄にしたくない。という気持ちになるでしょう。自分にとって意味のある時間というのは人それぞれで、恋人や家族のために時間を使いたいとか、自分の成長のために時間を使いたいとか、楽しいことに時間を費やしたいなどがあるでしょう。でも、人生を豊かにするために使う時間以外にも生きるために必要な作業に時間をとられています。仕事をする時間、家事をする時間などでしょうか。
やりたくないけどやらなくてはいけないもの。でも、それって自分でやらなくてもいい場合があります。誰かがやりたいこと以外の雑事を引き受けてくれたら、自分が自由に動ける時間が増えます。
そう、お金を出して誰かにやってもらうというものですね。誰かにやってもらうというのは人に直接頼むということ以外に既製品を買う事も誰かにやってもらうことに含まれます。誰かがやってくれたことの結果をもらうというイメージです。
外食は、調理の時間と調理の技能を買って作ってもらっていると言えますし、服なんかは素材から縫製からデザインまで考えたら素人では到底作れないので、かなりの時間を使って作ってもらっていると考えるとかなりコストパフォーマンスがいいでしょう。
最近で、「ああ、時間を買っているな」と強く思ったことはUSJのエクスプレスパスですね。ぼく達のグループはエクスプレスパスが買えなくて普通に並んでアトラクション待ちをしていましたが、エクスプレスパスを持った人たちは特別ルートからササッと入場口に入っていくのが見えました。ぼく自身はそこまでUSJに頓着していませんが、一緒に姪っ子や甥っ子と行ったので、たくさんのアトラクションを体験させられなかったのが残念でした。USJは今住んでいる地域からは遠方にあり、そう簡単に行くことが出来ないのもそう思った要因ですね。
あと数千円払えば、この待ち時間はないんだなと思うと、エクスプレスパスが欲しくなりました。まぁ、その時はもうその日のエクスプレスパスがないので、買えなかったんですけどね。
仕事でも、協力会社に手伝ってもらって案件のお手伝いをしてもらうことは、時間を買っている感覚です。もちろん自分が持っていない特別な技能を提供してもらうという意味合いもありますが、納期までの時間の間に成果を出してもらうのは、自分がその時間内に注力しても間に合わなかったり、満足できるものが作れないかもしれないからです。
協力会社を使って仕事をしてもらうのは、時間を買っていると言えますが、自分の作業の手数を増やすイメージでも合っているかと思います。忙しい時に「自分がもう一人いたらなあぁ」と思うことがありますが、そのもう一人の自分を金で買っているということです。
でも、もう一人の自分と決定的に違うのは、意識の共有ができないところですね。自分が思い描いている成果を相手に伝わるように伝えなければいけないのは難しいことです。自分の代わりと思っていたら頓珍漢な成果が上がってきた!なんてことはよくあることでしょう。時間を買っているつもりが、余計なことに時間を割いていたなんてことになりかねません。
これも、成果と時間とお金を照らし合わせて本当に効果的なのかを毎回考える必要があります。それと、もう一人の自分になってもらうべく、自分のやり方を理解してもらったり、自分好みのやり方ができるように成長してもらうというのも一つの手ですね。
そういうことが出来るように、協力会社の方と蜜月関係を築いておくのもいいかもしれませんね。