暑がりだったら何が悪い!
悪くありませんよね。みんなが着込んで寒そうにしている中、薄着で汗だくなだけですから…。
ちなみに、「季節感のない格好」は職務質問をする際のポイントのひとつだそうです。
(だからあんなに職質されたのか…)
それはともかく、これからの季節、寒さで体中に冷えを感じることがあるかと思います。
冷えを解消するために出来ることはないか調べてみました。
Contents
そもそも冷えとは
曖昧な表現になりますが「寒い」と感じることです。手足の末端が冷たいのも、冷えと言っていいでしょう。
夏場でも女性が寒いと言っているところをよく見かけます。どさくさに紛れて手を握らせてもらうと本当に冷たいままでした。
冷え性はそんな寒い状態が長く続くことですね。
温かくしようと頑張っているけれど、全然温かくならないということで困っている方も多いのではないでしょうか。
しくみと、冷えを引き起こす原因と対処法を知ることで冷えを改善していけたらと思います。
冷えの仕組み
冷えはどんなメカニズムで起きるのか見てみましょう。
体内で熱が作れない
体は発熱する仕組みを持っていますが、この仕組みが弱いと冷えにつながります。
基礎代謝でエネルギーを消費すると、熱が作られます。
運動すると体温が上がるのは筋肉を通常よりも使用しているからですね。
女性は男性よりも筋肉量が少ない場合が多いので、冷え症の方の割合が多くなっています。
作った熱が運ばれない
血流が滞ると、せっかく作った熱を全身に届けることができなくなってしまいます。
また、血管が収縮した状態だと血液が流れづらくなります。
熱が逃げやすい
体内に不要な水がたまり、冷えやすくなります。体内に適度な水分を残すのは大事ですが、ありすぎるのも問題です。
適度な運動による発汗や排尿によって、適度な水分量にする事が必要です。
冷えの原因
仕組みはわかりましたが、その状況を作り出している原因を見てみましょう。
冷たいものをとる
冷たい飲み物をとるときに、氷を入れて飲んでますか?冬ならなかなかなさそうなシチュエーションですが、暖房がガンガンに効いた部屋で、とる飲み物は冷たい方が美味しいかもしれませんよね。
当然ながら冷えた飲み物を飲むと体内の温度が下がります。
飲み物ではなくても、冷蔵庫から出したばかりの食べ物を摂ると、冷えにつながります。
体温以下の食べ物、飲み物を摂らないようにするとよいでしょう。
シャワーですませてしまう
面倒だったり時間がなかったりするとシャワーですませてしまう事が多いのではないでしょうか。
シャワーだけだと血行を悪くし、冷えを招いてしまうことになります。
筋肉量が少ない
運動しない方や、間違ったダイエットをした方は筋肉量が少ないかもしれません。
筋肉によって体温が作られているので筋肉量が少ないということは、発熱する部位が少ないことを意味します。
運動しない
運動をすることで、血液が筋肉の毛細血管を頻繁に通ることになり、体が温められます。
運動不足だと血流量が少なくなりがちなため、温められません。
エアコンを使いすぎている
夏は思い当たることがあるのではないでしょうか。
暑い外から涼しい室内に入ると気持ちいいですよね。
しかし、室内と屋外の温度差が大きいと自律神経に負担がかかってしまいます。
冷えは自律神経の失調で起こる事が多く、様々な症状を引き起こしてしまいます。
ストレスにさらされている
ストレスによる緊張で、血管が収縮して血液がいきわたりません。
ストレスのない生活を心掛けましょう。
皮下脂肪が多い
脂肪は熱を逃がさない断熱材の役割をしますが、脂肪自体に血管は少なく、熱が行き渡りません。
暑くて汗をかいているときでも、おなか周りは冷えていることがあるかと思います。
そして、その冷えている脂肪で身体が冷えてしまうと言うわけですね。
食べ過ぎ
食べ過ぎると消化に集中するために胃腸周りに血液が集まります。すると、熱を体に運ぶための血液が少なくなります。
冷えを改善するには
仕組みと原因を理解したところでどうしたら冷えを改善できるのか考えてみましょう。
適度な運動を心がける
ウォーキングやストレッチ、エアロビクス、ホットヨガなどを20分程度行うとよいでしょう。
有酸素運動を行うことで毛細血管が発達し、血液を隅々まで送ることができるようになります。
健康のためにもいいですね。
血流の改善を気にしてみる
きつい服や下着など、体を締め付けるような衣類は血管を圧迫して、血流が悪くなりますので、なるべくゆったりした服を着るように心がけます。
もし、そのような服を着た場合は、お風呂に浸かるなどして、血流の滞りがないようにします。
また、喫煙する事で血管が収縮する事がわかっていますので、煙草をたしなむ方は、本数を減らしてみてはいかがでしょうか。
食事に気をつける
冷たい食事や飲み物を避けて、温かいものをとるようにしましょう。
体温以上の食べ物をとることが目安になります。
また、体を冷やす食べ物、温める食べ物などがあります。
冷えに悩んでいる方は、温める食材を選んで食べてみてはいかがでしょうか。
<体を温める食品の例>
野菜類――ニンジン、カボチャ、玉ネギ、山芋など
肉・魚類――鶏肉、羊肉、鮭、鯖、タラ、ふぐなど
調味料・香辛料――味噌、ニンニク、コショウ、シナモンなど
豆類など――小豆、黒豆、納豆など
<体を冷やす食品の例>野菜・果実類――キュウリ、レタス、トマト、柿、梨、バナナ、メロン、スイカ、パイナップルなど
飲料――麦茶、コーヒー、牛乳、豆乳など
調味料など――酢、植物油など
冷えはいろんな病気につながる
体が冷たいだけではなく、冷えは放っておくと体調を崩す要因にもなります。
冷えが原因で血流が滞ることはお話しした通りですが、そのために体中に必要な栄養素や酸素をを運ぶ機能も低下してしまいます。
加えて、血流は運ぶ機能のほかに、持ち出す機能も弱くなってしまいます。そのため、本来なら排出されるべき老廃物も体内にたまってしまうことになります。
更に免疫力も低下してしまいます。
体温が1℃下がると免疫力が30%以上も下がってしまうそうです。
冷えに対策をすることが健康維持に対して不可欠となってくるでしょう。
「私、冷え性だから」で終わらせずに、「完治できる症状」と認識して対策をしていき、冷え性をなくしていきたいものです。