前回のあらすじ
凡人が欲しがっている機能は、ソフトメーカーは先回りして用意してくれているよな!というお話でした。
一点鎖線を作成する
ネタバレですが、赤の破線と、緑の点線を組み合わせているだけです。
赤線は破線のところを「線分:4mm」「間隔:6mm」に設定しています。これの繰り返しですね。
でも勘のいい人は気づいたかもしれませんが、上の線分は隙間よりも長いですよね。
これは線端を「突出先端」の設定にしているからです。「線端なし」にすると、上段のように破線の設定に忠実になります。
では、なぜこうしないのかというと、
緑点のほうは、線分の長さを0にしても、それは線分を非表示にするという意味にはならず、0の位置に長さ0の点があるという意味にとらえています。なので、出だしの点を消すことはできないんですね。
そこで、突出先端を使用して赤のラインをパスの開始点より後ろに無理やり伸ばして、緑点を隠しているわけです。
前に解説したように突出先端は線幅の半分の長さ分だけ延長します。
突出先端は線幅の半分の長さ分だけ延長することを踏まえると、現在は線幅が2mmなので、突出先端で両側が1ずつ伸び、伸びた分、隙間が2mm小さくなっています。
これで、「線分:4mm」「間隔:6mm」だけれども、実際は「線分:6mm」「間隔:4mm」のラインになっています。
あとは、この隙間に緑点が来るようにしましょう。
ここで気を付けなければいけないのは、起点の位置と、それをどうやって循環させるかということです。
赤の点線を「突出先端」で調整したので、端点の位置を間違わないようにしないといけません。
一番最初の点は必ず発生するので置いとくとして、2番目の点は「赤線+間隔の真ん中」に位置することがわかります。「赤線(4+1)+間隔の中点(4/2)」で起点から7の位置とわかります。
次は「間隔の中点+赤線+間隔の中点」で「2+6+2」で10です。
その次でもう間隔の調整はできなくなりますので、なんとか調整して循環させたいです。10の間隔になればよいので、最初に使った7と合わせて10になる数字、即ち3を設定すればよいでしょう。
こうすることで(見た目上は)緑点が10間隔で表示されるようになります。
ちょっとだけ計算が必要になりましたが、仕組みさえ分かっていれば何とか作れそうですね。
2点鎖線の場合は、アピアランスの線を増やして、循環するラインを複数作れば作成可能だと思います。
破線の枠を増やせれば簡単なんでしょうけれど。増やせるんですかね?
一点鎖線、使えそうなら試してみてくださいね。
次回
次回はライブペイントについて書いてみたいと思います。
Illustrator解説まとめ
解説まとめのページは以下のリンクからどうぞ
http://around40-dt-tokamachip.info/2018/08/15/post-7313/