PDFで資料をもらう事って仕事をしていると結構あるのではないでしょうか。
ところが、必要な所だけ抜き出してほしいのに、丸ごと資料を渡されて必要な所が探しにくい、なんてことがあります。
また、PDFになっている資料を毎年更新しなければならない時に、このページだけ差し替えたいんだけど…という事もあるかと思います。
今回はフリーソフトを使ってPDFファイルの分割・結合をやってみたいと思います。
注意!
Cube PDF の起動の際に「海外のサーバーへの不審な通信が発生する」との情報がいくつかのサイトに上がっています。これは、開発元の株式会社キューブ・ソフトも2011年11月にブログ上で認めています。インストールされる際はこれらの問題を考慮して、自らの責任においてインストールするようにしてください。特に企業での使用の際は十分ご注意ください。どうしても不安な場合は有料のソフトを購入することをお勧めします。
出典: matome.naver.jp
不審な通信が何なのかが分からないところではありますが、今のところ、情報漏えいなどのニュースはないようです。
しかし、不安な場合はインストールしないでおきましょう。
分割結合できる有料ソフトとしてはAdobe社のAcrobat Pro DC(月額1580円/プランによって変わります)などがあります。
PDFとは
PDFファイルとはどのようなものなのでしょうか。
見ていきましょう。
以下のような特徴があります。拡張子は特徴は言わないかもしれないですね。
・PDFとはPortable Document Formatの略
・どのOSでも見ることが出来る
・レイアウトが崩れない
・セキュリティが高い
・サイズを変更してもきれい
どのOSでも見ることが出来る
どんな環境でも、ファイルを開いてみることが出来るというのは結構重要で、ファイルが開けない。という状態は厄介なものです。
ExcelやPowerpointを使っている方は、開こうとしてもバージョン違いで開けませんとか、無理やり開いても機能が制限されているとかよくあるものです。
Illustratorもファイルのバージョン違いで開けなかったりします。でも、裏技的な感じで、PDFにしてからバージョンの違うIllustratorに渡すと開けたりするのですが。
受け渡したファイルを見るのに手間がかからないというのが重要です。変換を必要とせず、すぐに渡せるのはスピーディーにやり取りをするために欠かせない要素ですね。
閲覧のためには専用のソフトが必要ですが、一度入れておけばすぐに見ることが出来るようになります。
Windows → Adobe Acrobat Reader
Mac → PDF Expert
Macのソフトは試してません、すみません。
レイアウトが崩れない
文書の見た目を固定できるので、表だけが別のページに移動してしまったり、改行が意図しないところで起こったりしないので、自分で見ている画面と、相手が見ている画面が同じ状態になっています。
5ページ目の注意書きを読んでおいてね
という指示をしたときに、同じ5ページ目を見ているというのは重要なことです。
違うページを見てしまっていたら、指示が洩れてしまう可能性もあるわけですから。
セキュリティが高い
編集が容易でないということは、改ざんがしにくいという事でもあります。
やろうと思えばできちゃいますけど。
閲覧するためにカギ(パスワード)をかけたりできますので、見せたくない人に見せないようにする機能もあります。
サイズを変更してもきれい
文字が見にくい時に拡大しても文字が荒くならずに見ることが出来ます。これは歳を取ってからはかなり便利な機能と認識できます!
ただ、画像として中に組み込まれている文字は、拡大すると荒くなってしまいます。
PDFに変換するのは割と簡単
こちらは検証不足でした。PDF形式を選択できたのはCubePDFを導入したせいかもしれません。
PDFになっているものを編集するのは大変(対応できるソフトが少ない)ですが、元のデータをPDFにするのは割と簡単です。
ソフトによって名前が違うかもしれませんが、「別名保存」や「書き出し」の名称でファイルを保存するときに「PDF形式」を選択することが出来れば、そのままPDFに変換できます。
wordなんかにも組み込まれているので、すぐにPDFを作成できます。
CubePDF Utilityを使ってみる
CubePDF Utilityのダウンロード
ダウンロードします。
ダウンロードページ
ダウンロードページを開いたら、画面を下にスクロールさせます。
CubePDF Utilityをクリックします。
「無料ダウンロード」をクリックします。
ファイルを保存するかそのまま実行します。
CubePDF Utilityのインストール
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します。
「同意する」を選択して次へ
プログラムをインストールする場所を選択します。
こだわりがない場合はそのままにしておきます。
デスクトップにショートカットを作成するかしないかを選択します。
こちらは思わずチェックしてしまいそうになりますが、チェックしないまま次へを選択します。
時期によって、こういうソフトが入っている時と入っていない時があると思われます。今回は内包されていました。
(2019年7月17日現在)
最後に設定の確認をしてから、インストールをクリックします。
完了が出たらインストール完了です。
CubePDF Utilityの使い方
起動時の画面です。
最近使ったPDFファイルがあれば、その履歴が表示されて選択しやすくなっています。
ファイルを開く
上の「開く」からファイルを選択してもいいのですが、ドラッグしても開くことが出来るので、ファイルを選択してCubePDF Utilityの上にドラッグします。
jpg形式や、png形式の画像ファイルを扱うこともできますが、最初に開くのはPDFファイルでないといけないので、jpgファイルをまとめてPDFにしたい時でも、最初は適当なPDFファイルを開きます。
新しいページを間に挟む
ページを選択すると、上のアイコンがアクティブになります。
挿入の下の下向きの三角をクリックすると、メニューが出ます。
先頭に挿入→既にある文書の一番前に、これから指定するファイルを入れます。
末尾に挿入→既にある文書の一番前に、これから指定するファイルを入れます。
選択位置の後に挿入→現在選択しているページの後ろにこれから指定するファイルを入れます。
詳細を設定して挿入→挿入場所、複数の挿入ファイル、ファイル挿入時の並び順などを指定して挿入できます。
今回は「選択位置の後に挿入」をクリックします。
現在は2ページ目を選択しているので、2ページ目と3ページ目の間に挿入することになります。
「選択位置の後に挿入」をクリックするとファイル指定を求められるので、挿入したいファイルを選択します。
複数選択することもできます。「開く」ボタンで決定します。
2ページの後ろに選択したファイルが入り、無事挿入が出来ました。
ページを削除する
削除したい時はクリックして選択してからDeleteを押すと削除することが出来ます。Ctrlで複数選択して一度に消すこともできます。
ページが膨大な時は一つずつ選択していくと時間がかかるので、範囲指定をして削除することが出来ます。
削除アイコンの下の下向きの三角をクリックするとメニューが現れるので、「範囲を指定して削除」をクリックします。
「範囲を指定して削除」ウィンドウが表示されますので、ここで指定します。
範囲を指定する時は「-」で範囲をしています。
4-8とすると4ページから8ページという意味です。
ページが飛んでいる場合は、カンマで区切ると指定できます
ページの順序を入れ替える
ページの順序を入れ替えたい時は、移動させたいページをクリックして選択します。
その後、上の「前へ」「後へ」のアイコンをクリックすると、1ページずつ前や後ろに移動させることが出来ます。
また、ドラッグで移動させることもできます。
着地地点に、青い四角が出て移動先を教えてくれます。
移動させたいところまでドラッグすると移動させることが出来ました。
ページの向きを変える
縦書きのものと横書きのものが混在した場合、読みやすいように向きを変えたいことがあります。
向きを変えたいページを選んでから「左90度」または「右90度」のアイコンをクリックします。
選択したページが回転しました。
編集したPDFファイルを保存する
「保存」アイコンの下の下向きの三角をクリックすると「上書き保存」と「名前を付けて保存」が表示されるので、好きな方を選択して保存します。
特定のページだけ抜き出し保存する
抜き出したいページをクリックして選択します。とびとびでも構いません。
今回は1,3,5ページを選択した状態です。
この状態で抽出アイコンをクリックします。
ファイル保存画面が出るので名前を付けます。
新しいPDFファイルが作成されているので、開いて中を確認します。
選択したページが抜き出されて保存されていることが確認できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
CubePDF Utilityを使用することでPDFファイルの分割・挿入・(ページ割などの)再編が簡単にできるようになります。
直観的な操作ができるので、操作が難しいと感じる事もないと思います。
ぜひ、お試しくださいませ。