何が悪いって印象が悪いんでしょうね。服関連は苦手です。
その人の印象は最初に受けた印象がずっと残ってしまう「初頭効果」がありますが、もしこれでいい印象を与えられなかったらどう対処していけばいいのでしょうか。
その対策を見ていきましょう。
Contents
初頭効果とは
とある日のオフィス
やばいやばい、今日も遅刻ぎりぎりで間に合うか・・・。でも仕方ないよね。ゆで卵が茹で上がらなかったんだから…。これは一大事ですぞ、なんてね
先輩!
ヒィッ?!ど、どうしたの?そんなに怖い顔して
また今日も遅刻ですかっ!
い、いやまだ始業前だし、タイムカード押さないと遅刻になるけど・・・
今日までにもらう予定になっていたデータ、まだ来てないんですけど?
ちょっとだけチェックしたらすぐ渡せるから・・・。
あと、この前入ったばかりのバイトの子にちょっかい出すのやめてもらえますか?
お菓子渡しただけだよ・・・。
キーンコーコンカーンコーン
あっ、始業時間なのでデータよろしくお願いしますね。
タイムカード押せなかった
お昼休み
いつも色々言ってくるけど、俺ってそんなに信用ないかなぁ?
なんだか、不安なイメージが浮かぶんですよね、先輩の場合。
それは初頭効果ね
初頭効果・・・ですか?
そう、最初に会った時の印象がその後の印象にも影響することよ
なるほど、じゃあ先輩を危なっかしいと思ったり、そそっかしいと思ったり、下心丸出しだと思ったり、仕事をきちんとしなそうだと思ったり、社会人としてどうかと思う行動が多いなと思うのも、初頭効果のせいですね?
そうなのよ
(え、最初からそんなにひどい印象だったの?)
初頭効果でイメージが変わる
初対面で「感じがいい人だな」と思う人は、その後もずーっといい印象のままの事が多いですよね。
逆に「なんだかよくわからないけれど、この人とはウマが合わなそうだ」と思ってしまうと、その人の仕事や行動で粗が多く見えてしまうことがあります。
これは「初頭効果」と言って、第一印象で感じたイメージがその後も大きく影響することを言います。
例えば、同じ失敗をした人でも反応が異なることがあります。
次同じ失敗をしなければ大丈夫だよ
というように、プラスの印象の中でマイナスの事柄が起きたので、そんなに気にされません。
だからあれほど注意しとけって言っただろう!
こんな感じで、マイナスの印象の中でマイナスの事柄が起きたので、「やっぱりな・・・」という印象を持ってしまいます。
これにより、マイナスイメージがどんどんついていくことになります。
もちろん、仕事だけでなくプライベートで初めて会った人に対しても初頭効果は働きますので、1回会ってみて、印象が悪くなってしまったら次に会いたいと思う事は少なくなります。
向こうが誘ってきたとしてもなんとか断る理由を探してしまいます。
逆に感じがいいな、と思った人はまた会いたくなりますし、誘いがあったら乗ることも多くなります。
初頭効果は強力
一回会っただけの印象で全て見られてしまいますので、初頭効果は強力です。
プラスの印象の人は、何をやっても好意的に受け取られますが、マイナスの印象の人は何でもないことをしていても悪く受け取られたり、粗が目についてしまいます。
良い印象の人はさらに印象が良くなり、悪い印象の人はもっとイメージが悪くなっていくという恐ろしいスパイラルがあるのです。
でも、これは人の防衛本能の表れです。
一見して危ないもの、は体を守るために近づかないようにします。
良いものがあれば自分の生活の中に取り込んでいきたいと思うはずです。
モノに対してだと「安全」「危険」という判断ですが、人間に対してだと「いい人」「悪い人」という印象になります。
初頭効果を変えるには
強力な初頭効果ですが、その効果を変えることは可能なのでしょうか。
方法はふたつある
初頭効果は強力なために、なかなか元のイメージを変えることが出来ませんが、変える方法がないわけではありません。
・ハロー効果
・単純接触の原理
があります。
ハロー効果は、影響出すまでは大変ですが効果があります。
単純接触の原理はこちらからマイナス感情を出すのでなければ、時間はかかりますが改善が見込めます。
ひとつずつ見ていきましょう。
ハロー効果
ハロー効果は際立って強い特徴があると、その人のイメージを変えてしまう事です。
例えば、めちゃくちゃ優れた部分があると、それによって全体の評価があがることです。
優れた部分というのは、自分で達成したことでもいいですし、自分の属性でもいいですね。
・東大卒業
・親が有名人
・ルックスが良い
東大卒業という肩書があれば、実務をしたことがない、なんて人であってもなんだか仕事ができそうな気がします。
親が有名人、例えば芸能人ですごい俳優の息子なら、演技も親並みにうまいに違いないと思ったりします。
ルックスがいいと、育ちがよさそうだったり、優しそうだったりする印象を受けます。
・仕事ができる
・礼儀正しい
・いつも笑顔
ボーっとしていそうだけれど、仕事をさせるとものすごく仕事ができる、大きな案件をとってくる、仲間とのコミュニケーションが得意というような人は、これからも大きな仕事をしてくれるに違いない、と期待できます。
誰に対しても礼儀正しい人は、性格もいいんだろうなと、みんなが解釈してくれます。
いつも笑顔の人は優しそうな人だと思ってくれますね。
逆にいいイメージだったのに大きな失敗で大幅イメージダウンしてしまう事もあります。
よくあるのはニュースで耳にする企業の隠ぺいや脱税などですね。
優良企業だったのに、脱税したニュースが流れたりすると「あそこはそういうことをやるところだと思ったよ」という声が少なからず出てきます。
個人レベルになると「約束を守らない」でしょうか。
長年の時間をかけて信頼を培ってきても、約束を守らないとすぐに信頼がなくなってしまいます。
仕事などの大事なことの約束では、はっきりと印象が変わりますよね。
「もうあそこには仕事を頼まない」という人さえいるほどです。
このように初頭効果のイメージをひっくり返すのには大きな成果を出して印象を変えることが効果的です。
単純接触の原理
ハロー効果は、大きな特徴や成果が必要なため、すぐには使えない場合があります。
その時は単純接触の原理を用います。
単純接触の原理は、見たり聞いたり触れたりする機会が多いほど好感が上がっていくことです。
例えば、歌。
番組の主題歌が初めて聞いた時に
なんかこのイメージじゃないんだよねぇ・・・
という気持ちになることって多いと思います。
でも、視聴回数が進むうちに
やっぱこの番組にはこの曲よね!
というように印象が変わることってあるんじゃないでしょうか。
自分ではっきりと自覚した時などは、「最初はあんなに変だと思ったのに、悪くないよなぁ」という感想を持ったりするから不思議なものです。
これは人に対しても同じで基本的には長い時間一緒に行動したり、目にする機会が多ければ好感度が上がっていきます。
注意点は3つで
・相手がこちらを嫌っていないこと
・こちらが相手を嫌っていないこと
・こちらの行動が相手の印象を下げていないか確認すること
見ていきましょう。
相手がこちらを嫌っていないこと
相手がこちらを嫌っていると、相手が持っている初頭効果で「こちらの悪いところ」ばかりが目についてしまいます。
そうすると、多少の手柄では好感度が上がらず、少しのミスで評価が下がってしまうという結果に。
印象をよくしたいのに逆の効果を出してしまいます。
こちらが相手を嫌っていないこと
相手を嫌いだと思っていると、いやなところが目についてしまいますよね。
また、こちらが「嫌いオーラ」を出しているのも相手は敏感に感じ取ります。
なので、相手との関係改善を望んでいるなら、そういった嫌な所は全部無視します。
嫌いって感情をなしにしてフラットに付き合います。
よく言われるのは「相手のいいところだけを見る」という事ですね。
仕事でチェックをしてもらった時にダメ出しばかりしてくる人に
私が嫌いだからこんなにボツばっかり出してくるのかしら・・・
と思ったりせずに
時間を使って修正箇所を教えてくれたんだからありがたいです。
修正されないように頑張ります!
と前向きにとらえるようにします。
こちらが相手の印象を下げてる行動をしていないか確認すること
これは無意識に行っている行動で印象を下げている場合があります。
・服装
・習慣
・癖
服装がだらしないように見える時は、きちんとしている人からしたら「あいつはいつもだらしない格好をしているな」という印象を与えてしまいます。
服装がきちんとしている、していないというのは個人の評価になっているので理解するのが難しいのですが、自分から見て好感の持てる人の格好と比較してマネられるところがあればマネると一定のきちんとしている格好の基準は守れます。
習慣も人によって異なるので何とも言えませんが、例えば喫煙習慣がある人は喫煙習慣のない人の反応に対して鈍いところがあります。
においなどに気を付けているつもりでも結構においはとれません。
また、仕事場で喫煙所があり、喫煙休憩をとることが多い場合は「なんか不公平」という感情を持たれることが多いです。
人の気持ちを害している習慣がないか見直してみましょう。
癖は、「びんぼうゆすり」とかでしょうか。思わずやってしまう事が、相手にとって気になる行動だとしたら集中力を乱されてしまいます。
これは本当に自分で気が付けないことが多いのでやんわりと指摘してくれそうな人にそれとなく聞いてみるのがいいでしょう。
あまりまじめすぎる人に聞くと、ストレートに指摘されてちょっとへこむ場合があります(笑)
相手に悪気がないので余計に刺さります。刺さりますよ。
「ありがとう」と感謝を言葉にする
日本人は以心伝心の文化がありますので「言わなくても分かってくれる」と思う気持ちがどこかしらにあります。
でも、やっぱり言葉にして伝えると伝わり具合が違います。
これは関係をよくするというだけでなく、感謝の気持ちを持って生活するという事にもつながります。
お世話になったら「ありがとう」を声に出して伝えてみましょう。
感謝を伝えることで相手の気持ちも変わってきますよ。
仕事を手伝ってくれてありがとうございます
資料の準備をしてくれてありがとう
ごちそうさま、ご飯美味しかったです。ありがとう
仕事や職場だけでなく、家の家族の間でも伝えるのがいいですよ。
恥ずかしいって気持ちもありますが、言われた方はすごく嬉しいものです。
まとめ
まずは初頭効果でいい印象を持ってもらうようにしましょう。
初頭効果であまり良くない印象を持たれてしまったら
・ハロー効果
・単純接触の原理
で初頭効果をよいイメージに改善します。
お世話になったら「ありがとう」の感謝の気持ちを伝えましょう。
少しずつの積み重ねで印象は改善していくことが出来ます。
お試しください。