お金は本来必要な分があれば、問題ないのですが、余りがない金額で生活していると、急に大きな出費があった時に対応できません。
貯金をしようと思ってもなかなかたまっていかないんだけれど・・・
このような人は、お金を管理するためのシステムに問題があるということと、お金を感覚で管理していることに問題があるかもしれません。
どのように改善していけばいいのか見ていきましょう。
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お金が貯まらないのは「収入」と「支出」の額が近いことが原因
お金は入ってくるお金と出ていくお金の差があれば、その分は貯蓄が出来ます。
ところが、入ってくるお金と出ていくお金の差が少ししかなければ、貯蓄額は少なくなります。
そんなの当たり前なんだけど?!
当たり前な事で誰もがすぐに理解できる理屈です。
ではこの理屈を踏まえて、お金に対する感覚に焦点を当ててみますね。
お金に対する感覚は収入が上がると変化する
使っていい金額を相対的に考えがち
学生の頃に500円もらえると、家庭環境にもよりますが、「嬉しい!」と思えます。
本を買ったり、買い食いできるくらいの金額ですから、ありがたいですよね。
ところが、大人になってから500円もらうと「少ない!」と思ってしまいます。
自分で給料を稼ぐようになると、お金を相対的に判断するようになってしまうんですね。
1000円のお小遣いの時 → 500円は50% → すごい!
20万円の給料の時 → 500円は0.25% → すくなっ
500円の価値だけ見ていればいいのですが、自分の状況でお金に対する感覚が変わってしまうのです。
自分の中でお金に対する基準が変化してしまうんですね。
収入が上がっても、その分支出も多くなってしまいます。
そして、この基準は、収入が減っても、それに合わせて下げるのが難しくなります。
芸能人で、人気絶頂期の収入に合わせた生活をしていると収入が下がっても生活を変えられないなんて話を聞きますね。
お金がないなら家賃200万を引っ越して家賃20万円の所に住めばいいじゃん。
というのはやっぱり外野の意見なんですね。
この額までは使ってもいいという感覚が染みついてしまうと、それを修正するのはなかなか難しいのです。
絶対値としての金額で使用してもいい額を決める
そこで相対的に考えるのではなく、絶対的な金額で考えます。
上の図のように、「使ってもいいお金は10万円まで」として金額を決めておけば、収入が増えても支出は増えていきません。
- 相対的な感覚で使ってもいい金額を決めがち
- 使ってもいい絶対金額を決めておく
意志の力だけでは消費の制限は難しい
わたし、毎月のお小遣いは5万円までって決めているんですけど、ついつい使いすぎちゃうんですよね・・・
こんなことってよくありますよね。
使うお金を決めているのに、衝動買いなどでつい消費してしまう・・・。
これは意志の弱さが原因というよりも、お金が使えてしまう状況を作っているのが問題です。
慣れれば、自分をコントロールすることが出来ますが、貯金を始めよう!と思いたったばかりの頃はうまく貯められずに挫折してしまいがちです。
なので、自分の意志に関係なく貯蓄していくシステムを作ることが重要です。
物理的に使えないようにする
財布の中に入っているお金は使っていいものとして入れてありますよね。
そうなると、財布が空になるまで使ってしまう事になります。
同様にクレジットカードも同じです。クレジットカードがあれば後払いで買い物ができてしまうために、買いたい!と思った時に買ってしまいます。
この衝動を抑えられない人は、財布にクレジットカードを入れておかないようにします。
口座を別に分けておく
使ってもいいお金が入っている口座と、絶対に手をつけてはいけない貯蓄用口座に分けます。
明確に分けておくと、手を出しにくくなりますし、別口座でお金をおろしに行くという手間をかけている間に、「ああ、これは使ってはいけないお金だった」と我に返ることがあります。
ところが、同じ口座で使っていいお金と使っちゃいけないお金を管理していると、どこまでが使っていいお金だったのかの境界線があやふやになってきます。
使っちゃうか!という誘惑に対して、弱くなっちゃうんですね。
例えば、イメージしてみてください。「給食費」と書かれた紙袋に給食費を入れて持っていくのと、財布の中にひょいっと入れて持っていくのでは、紙袋に入れておいた方が、使わずに済む可能性は高くなりますよね。
財布に一緒に入れると、おなかがすいた時に買い食いで使ってしまうかもしれません。境界線があいまいだからですね。
別口座に分けてみましょう。
先に貯蓄金額を抜いて預けておく
いわゆる天引きというやつですね。
会社で財形の積立金として貯蓄する場合もありますし、給料が入ったら自分で別口座に移してもいいです。
収入から支出を引いて、残った額を貯蓄に回すというようにすると、貯蓄額が不定で、決まった金額までの期間のめどが立ちません。
するとどうなるか。
残っているお金で何とかやりくりしようとすることになります。
ある分だけしか使えないわけですからね。
貯蓄を計画的に進められる上に、使用金額に上限を設けることになります。
自分で貯蓄金を抜くことが難しいなら、会社に財形として分けてもらうか、家族にお願いして給料を全部渡して貯蓄してもらうなど、方法はそれぞれのやりかたでやるといいでしょう。
お金が貯まらない人の特徴
以上の事を踏まえて、お金が貯まらない人の特徴とは
- 収入が上がったらそれに応じて生活レベルを上げる
- 財布にはお金をたくさん入れてクレジットカードも持ち歩く
- 給料は特に気にせずに使用して、あまれば貯金
- 資産は全て一つの口座で管理
という事になります。
また、お金を稼ぎ始めたころはお金が貯まりにくいでしょう。
高校生や大学生で初めてバイトして、初めて給料をもらった時の感動はやっぱり違います。
バイトをしたことがなくても社会人になって、給料袋を渡されたり(←時代が古い)、給与明細をもらった時は感動すると思います。
数万円というお金は他の人からもらう事はなかなかないですが、バイトや会社員だと働いた分のお金がどーんと入ってきますよね。
これは・・・使ってもいいお金なんだ!
と思ってしまうと、消費が止まりません(笑)
ここで、浪費に身を任せることを覚えてしまうと中々お金が貯まらなくなってしまいますので、お金が貯まらないなと思ったら、上記の事を心がけてみるようにしましょう。
まとめ
今回は以下の通りですね
- 感覚でお金を管理すると相対的に使ってしまうので、絶対的金額を決めて管理する
- 意志で消費を管理するのは難しいので、システムを作って管理する
です。
お金の基準が上がってしまうと戻すのが大変になるので、めっちゃ稼ぐようになるまでは生活レベルを変えないようにするのをお勧めします。