十日町PのDTだったら何が悪い!

アニメ【歌舞伎町シャーロック】のオープニング「CAPTURE」を解説!





歌舞伎町シャーロックのアニメのオープニングについて解説していきます。
解説というか、個人的な意見という事になりますけれど。

【NEW】OP・EDに関する解釈

完結して内容が分かったところで、オープニングやエンディングの歌詞と背景を勝手に解釈していきます。
恣意的な解釈になっていることをご了承ください。

長くなったのでEDに関してはまた後程・・・。

 

味気のないガムをかむ道中 映っているのはシャーロックです。
「心がない」と評されたシャーロックは、周りの景色などが色あせて見えます。
味気がない風景という意味にも取れます。味気がない=味覚がおかしいシャーロックにもかけていますね。左上はビル群を点対称に回転させて植物のモチーフのように扱っています。
路地裏 盛りのネコは最中 これもいろんな意味にとれますね。

1.路地裏で営業している「パイプキャット」は絶賛稼働中。

2.ネコというのは性行為で受け身側の事を指します。盛りの猫というのも、発情している猫の事ともとれます。
同性愛者たちが路地裏で愛を睦み合っているってことです。

実際には歌に合わせた場面のようにワトソンが見たようなことが行われているってことに・・・。

ボディコンの方はひげが生えていましたから、ゲイカップルということでしょう。

頭上で無情に響く郷愁 モリアーティが高いところから見下ろしています。

頭上というのは、前の歌詞の「味気のない毎日を生きる(シャーロックたち)」「いろんな営みが行われいる」という、日常を一歩離れたところから見下ろしている構図になります。
その枠組みから離れているモリアーティが手の届かない風景として日常を見下ろしている。

郷愁は懐かしく思う気持ち。
アレクが生きていたころは、自分も必死になってその日常の中に溶け込もうとしていたけれど、そんなことはもう遠い昔の話。

モリアーティの後ろには、これまたビルをコラージュして作ったカタバミが描かれています。

シャーロックの背景のビルは絶えず形を変えていましたが、こちらのカタバミは形を保っています。

思うままにラッタッタッタ…. シャーロックの興味を引こうとするアイリーンと、関心なさそうなシャーロック。

原作でも気ままに行動してたアイリーンのようですね。

途中でワトソンとハドソン夫人に変化しているのは、コミカルさをくわえた表現です。

路地裏盛りの・・・でもヒゲ男性の描写がありましたが、実際に同性愛者を描こうとすると生々しく感じられます。

そこで、コミカルにすることで受け入れられやすくする下地にしています。

当事者にとってはたいへんなことなんですけどね・・・。ワトソン・・・。

気丈に美しく這う寄生虫 寄生虫は一般的には、見た目がよくないものです。

それでも、這い方だけは美しくあろうとする姿勢。

新宿區はきらびやかなWESTと混沌としたEASTがあり、EASTに住んでいる住人たちを寄生虫に見立てて、ちょっと格下のように見ているが、その住人たちは住人たちで精いっぱい生きている。

メアリーとルーシーは万華鏡の中にいて、(人は)いろんな姿が見えているけれどその多くは虚像という表現。

餌にありつけ踊るよ猛獣 EASTはカオスなので、その中に犯罪者も紛れ込んでいる。

餌=カモを見つけて狂喜している犯罪者(猛獣)たちってこと。

小林とミッシェルと歌舞伎町遊撃隊がエッシャーのだまし絵のような街にいますが、虚構の中にいる!ってことです。

夢は束の間 消える空中 つかんだものが、実体がなくていなくなってしまう。
マキちゃんと結ばれたと思ったら、その愛は消えてしまった。京極を中心として、その眼前に人型のボードがあります。内側から女性(内側の穴)→男性(内側の穴の外側にある穴)→男性(内側の穴の外側にある穴)→女性(外側の形状・マキちゃん)という四段階。外面(マキちゃん)をみて、中心にある女性の心(内側の穴)を見ている京極が、その間にある男性の気持ちに気が付かなかった、という事でしょうか。わかりません。

ここまでの歌詞で、韻をふんでます。
道中・最中・郷愁・寄生虫・猛獣・空中

睡眠不足の町
ラッタッタッタ….
睡眠不足→眠れない町→明かりが煌々と照らす不夜城。

眠れない→休まらない気持ちを抱えるシャーロック。

そこに救いを差し伸べる手が。
実際にシャーロックを助けてくれたのは、モリアーティの言葉であり、変態の自分を信じてくれたワトソンであり、その後に一緒に過ごしてくれた長屋のみんな。

孤独を愛してる シャーロックは心がなかった(というより揺り動かされるものがなかった)けれど、落語に出会って、シャーロックの心の水の中に、様々な色彩が落とし込まれた。

シャーロックの心の中に彩りを与えてくれたのは、落語の様々な演目であり、自分の興味のある多くの事件。

退屈していたシャーロック自身の中のもやもやは抜け落ちたけど、同じように退屈やつまらなさを感じていた人物がいて、それがモリアーティ。

孤独を愛している、ように見えたけれど、最後に「助けて」といったモリアーティはその孤独の中で苦しんでいた。

嘘ぶいてみせた
あの星をCAPTURE
「うそぶく」というのは「嘯く」と書きますが、歌詞の中では「嘘ぶく」
「うそをつく」のように意味にもとれる。
嘯く本来の意味に加えて、嘘をついているさまも表せる。
嘯くの意味はたくさんあって
1.とぼけて知らないふりをする
2.大きなことを言う
3.猛獣が吠えたり鳥が鳴く様子
など。犯人からすると白を切るの意味で、1が当てはまる。

「あの星」は「ホシ」。警察用語で「犯人」の事

CAPTUREは「つかまえる」なので、「嘘を言っている犯人をつかまえろ」ということに。

にやっと笑うモリアーティの影はアニメ初期は意味が分からなくても、モリアーティという名前の不穏さと、シルエットの不気味さから何かしら手を引いていそうという事を予感させる。

蝶は羽が対をなしている。
モリアーティとアレクという双子を象徴。

パラドックスな世界を遮二無二と歩く パラドックスな世界は、「矛盾した世界」と解釈すると、(シャーロックホームズの)原作とは矛盾したかけ離れた世界(このアニメのこと)の中で、キャラクターたちが、思い思いに生きるということ。

背景も、文字が反転した看板を掲げる「ありえない世界」を表現。

オープニングの前半ではそのキャラのキーカラーしか色がついていないグレーな状態だったキャラクターが、このあたりからカラフルな世界とともに闊歩していく。

原作は原作としてさておき、この世界ではみんな生き生きとしていくということか。

さしづめ
アイツを追え追え追え追え
(パラドックスな世界に生きているけれど、探偵として生まれたからには、)さしづめ(とりあえずの意味)アイツを追うか!
ということ。さしづめは、「さしずめ」の方がよく使われますが、歌詞では「さしづめ」

「追え」にかけて「差し迫る」「詰め寄る」の意味も兼ねているかと。

映像ではモラン區長、マイクロフト、レストレード、切り裂きジャック(のちにアルバート)が映し出される。

犯人の可能性があることを示唆していた。

背徳な気配をかき消して笑う これはモリアーティとも、犯人とも取れます。

後ろの歌詞ともつなげて、「こっちはこっちの思惑があるけれど、とりあえずみんなと一緒に犯人を追いかける(ふりをする)」のようなイメージ

さしづめあの娘を追え追え追え追え 先のフレーズでは「アイツ」だった部分が、「あの娘(こ)」に変わっています。

映像ではアレクサンドラ、アイリーン、長屋のオカマたち(のちにカーライル)、ハドソン夫人が移されていて、犯人の可能性が女性にもありますよという事を示唆しています。

前期はここに映っている人の半分以上が娘ではないんですけどね・・・。

どうだろう?
どうだろう?
犯人は結局誰なのか?

追い詰めた先の真実はどんなものなのか?を表現しているかもしれない。

これはよくわからなかったです。

最後の蝶はモリアーティとアレクサンドラを表していると思いますが、蝶は女性器の暗喩ともいわれていて、その場合は切り裂きジャックの犯行を示唆しているとも取れます。

そうなると、前期は切り裂きジャックの示唆、後期はモリアーティの示唆と受け取れますね。


CAPTURE

まとめページ

歌舞伎町シャーロックに関するまとめ。各話のネタなども一覧になってます。

解説の文字数が多くなってきたので、各話にリンクが飛ぶようにした軽量版です。

歌舞伎町シャーロック公式サイト

歌舞伎町シャーロック公式サイト

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