ずれていることに気が付いていなかったら問題ですが、気が付いていてもこれくらい・・・と思ってしまう事はありますよね。
そういった細かいことをきちんと仕上げることが一流とそうでない人の違いなんだと思いますが、ぼくは気が付かないふりをしてしまうタイプです。
それはさておき、今回はIllustratorでオブジェクトを見た目のラインに合わせて整列する方法を解説します。
Contents
デフォルトはパスに合わせて整列する
整列パレットの「オブジェクトの整列」はデフォルトではパスを整列する機能です。
このことを理解していると、線の太さが同じ場合と異なる場合で整列の結果に違いが出ることが分かります。
線幅が同じならきちんと整列する
線幅が同じ場合は、パスから線の端までの距離が同じなので、デフォルトの設定でも整列できることになります。
整列パレットの「水平方向左に整列」で整列すると左側に整列出来ました。
見た感じ、揃っていますね。
最初に説明したようにパスから線の端っこまでが同じ距離だから揃うんですよね。
線幅が異なるとずれる
これで並べると、上の線が太いほうがはみ出てます。
パスはそろっているのが分かります。
見た目の線幅で整列する方法
使用している要素が少ない場合は、線幅を統一することで問題を解決できますが、線幅が異なるオブジェクトが一つのデータの中に混在することはよくあることです。
その時は整列パレットのオプションを変更することで、見た目の線幅に合わせて整列することが出来ます。
整列パレットのオプションを変更する
整列パレットの右上の三本線をクリックするとメニューが表示されます。
その中にある「プレビュー境界を使用」をクリックします。
この設定がアクティブになっていると見た目の線で整列させることが出来ます。
アクティブになっている場合は、名前の左側にチェックマークが付きます。
線パレット以外から設定するには、上部メニューの「編集」→「環境設定」→「一般」をクリックします。
「環境設定」ウィンドウの「一般」項目に「プレビュー境界を使用」があるのでこちらからも設定できます。
これで整列を行うと、見た目の線幅で揃えてくれます。
ダイレクト選択ツールでの整列には効果がない
片方が揃ったので、もう片方もそろえたいのですが、ダイレクト選択ツールでアンカーポイントを揃えようとしても、「プレビュー境界を使用」の効果はありません。
白矢印でアンカーポイントを選択
整列させても、パスで整列してしまうので、線幅が違うと揃えられません。
整列は諦めて「線の位置」で調整する
両端を見た目の線で揃えるには、現状では、線パレットの中の設定の「線の位置」で調節するしかなさそうです。
(ほかの方法があるかは不明)
アンカーポイントが整列されたパスを用意します。
あとは「線の位置」を内側にすると、見た目のラインで整列出来ます。
本来の趣旨から変わっちゃいましたけど、現状はこの方法で揃えることが出来ます・・・。
まとめ
見た目の線幅で揃えるには整列パレットの「プレビュー境界を使用」で一方を整列することはできます。
が、もう片方を見た目で整列することはできないので、、計画的なパス作成などをする必要がありそうですね。
とりあえず、片方だけがそろっていればいい、という場合には有効な方法なので、整列の方法のひとつとして覚えておきましょう。
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