手先が不器用だったら何が悪い!
そんなぼくがスマホを分解してバッテリーを交換してみました。
少し古いスマホなので、需要があるかわかりませんが、解説してみたいと思います。
Contents
最初に注意事項
・はがすとメーカー保証が受けられなくなるシールをはがすので、今回の方法を行うとメーカー修理に出せなくなります!
・損害が発生しても一切責任を負いません。自己責任でよろしくお願いいたします。
覚悟が出来た方は下へどうぞ!
不具合が起きるまで
いつも寝る前に、USBケーブルにつないで充電しつつ寝るようにしています。
正常に接続されると、振動して通電が始まったことを知らせるようになっていて、その日も接続してぶるっと来たので充電が始まったと思って眠りにつきました。
翌朝、スマホを触ってみるとうんともすんともいいません。
いつもなら多少熱くなったりもしているのですが、冷たいままです。
ネットで調べると、画面が付かない不具合がある方もいるそうですが、その方たちは、接続すると、バイブが作動してぶるっとしているようでした。
ぼくの場合は電源に接続してもバイブが動かなかったので、つまりはバッテリーの不具合だろうと思い、交換することにしました。
実は、ぼくのスマホは2台目で、1台目も全く同じスマホです。1台目はタッチパネルが効かなくなり操作が出来なくなったのでお蔵入りになっていましたが、電気系統は全く問題ないので、今回は1台目のバッテリーを流用することにしました。
交換の手順
交換手順を見ていきましょう
道具の用意
今回使用したのは
・精密ドライバー プラス(黄色のほう)
・精密ドライバー マイナス(緑のほう)
です。
プラスドライバーはねじはずしのために必要です。
マイナスドライバーは、ピンを外したり、細かい部分を押さえたりするために使いました。
しかし、マイナスドライバーは金属なので、力を入れすぎると、スマホのケーブルなどを破損してしまう恐れがあります。
ぼくはマイナスドライバーを使いましたが、代わりにつまようじを使ってもいいと思います。
ぼくは家につまようじがないので、マイナスドライバーです。
静電気を放電をする
万が一、静電気が溜まっていると、スマホがバチッときて壊れてしまいますので、静電気を逃がしましょう。
・静電気除去シート
・木
・石
・紙
・コンクリート
・レンガ
静電気除去シートがあれば一番ですが、なければ紙類や木製の家具なんかを触ってもいいですね。
裏カバーをとる
まずは裏カバーを外すところからです。
裏カバーは、スマートには取れず、かなり力技を使って開けることになります。
うまくやらないと、溝の周辺がボロボロになってしまって、見た目が悪くなります。
目立たない部分なので問題ないとは思います。
裏カバーを外すために使えそうな場所
右側面下の溝
USB差込口
USB差込口はカバーを外すのにいろいろやっていたら削れて来てしまいました。
この裏カバーと本体を矢印方向に引っ張ってすき間を開けます。
右側面のほうが多少幅があるので力を入れやすいかもしれません。
ほんの少しすき間ができたら、爪でもいいし、精密ドライバでもいいし、つまようじでもいいのですき間に差し込み、本体と裏カバーの境目をなぞらせます。
すると、裏カバーが本体と分離していきます。
ぐるっと一周させましょう。
本体と裏カバーに分かれました。
中カバーを外す
写真の丸の部分がねじで留まっている部分なので、ドライバーで外します。
青丸の所はねじの頭に「SEAL」という文字が印刷されていて、これをはがすとメーカー保証が受けられなくなります。
はがすのは難しいので、そのままドライバーでグイッと回せば外れます。
ねじは全部で14個です。
音量ボタン横のねじは長さが違います。
ねじはすべて外したので、中カバーも外れるのですが、中カバーが本体と両面テープで固定されています。
しなるほど強力なのでゆっくりはがさないと中カバーが折れてしまいます。
ゆっくりとはがしていきましょう。
赤で囲まれた部分に、細長い両面テープが貼ってありました。
はがすときにぐちゃぐちゃになってしまってので、とってしまいましたが、残っているのりでも十分強力です。
パーツを外していく(ケーブル)
ここからはパーツが細かくなっていきますので慎重にやっていきましょう。
このパーツは乗っているだけなので、簡単に外せます。
というか、固定されていないので、むしろ中カバーと格闘している最中に勝手に落ちていってしまうかもしれません。
次はケーブルを外していきます。先端が接続されているので、真上方向に力を入れて外します。
外すとこんな感じ。
接続口は円形の中央にポッチがあるような接続口です。あとでまた接続し直すので覚えておきましょう。
パーツを外していく(下のパーツ)
白いツメを起こしてロックを解除しないと、バッテリーが抜けません。
ドライバーやつまようじを差し込んで上に起こしましょう。
簡略化した図は以下の通り。
白いツメを起こしてロックを解除します。
バイブレータ用のモーターをくぼみから起こして、そのあと全体を手前に引きます。
パーツを外していく(バッテリー)
ここまで来たらあと一息です。
黒い部分が本体と接続しているので、上に力を入れて外します。
その横のシルバーのプレートも外します。
外側から見て接続されていないように見えるのが厄介ですね。
二か所の接続を外したらバッテリーが外せるようになりますが、バッテリーも本体と両面テープで固定されています。
中カバーの時は、きゃしゃで、思いっきりやると壊れてしまいそうでしたが、バッテリーとスマホ本体は頑丈なので、ある程度思いっきりやっても大丈夫です。
でも、不安なのでやっぱり優しく外しましょう。
はがしている最中に丸まってしまったので、両面テープは捨ててしまいましたが、この四角で囲った範囲に両面テープが貼られていました。こいつは中カバーの両面テープよりも強力です。
両面テープをはがして、その後新しい両面テープを貼ってはいないのですが、今のところ不具合はありません。
もし、同じ型のスマホからバッテリーを入れ替える場合は、この状態のまま入れ替えをすれば大丈夫です。
バッテリーの中身を替える
バッテリーのみ購入して、入れ替えをするには、元のバッテリーをはがす必要があります。
バッテリーのケースと、バッテリーを分離させます。
こちらも今までと同様に強力なのりで固定されていますので、慎重にはがしていきます。
一か所に力を入れすぎるとバッテリーのケースが歪んで、元の場所に入らなくなる可能性があります。
均等に力を入れて歪まないようにしましょう。
youtubeの動画では、ドライヤーでのりを柔らかくして、はがしていました。
うまく力を入れつつはがすと、はがれます。
この状態になったら、新しいバッテリーと入れ替えて交換してください。
元の状態に組み立てる
今までの逆の手順で組み立てていきます。
まずはバッテリーを元の位置に戻します。
この時に、二か所を接続し直すのを忘れないようにしましょう。
上から押してカチッとハマったような感触になれば大丈夫です。
正確な位置は感覚だのみになってしまいます。
また、パーツが小さいので力が入れづらいかもしれません。
ぼくはシルバーのほうの接続をし忘れて、電源が入らなかったので、もう一度分解して接続し直しました。
接続部が裏側なので、気づかないことがありそうです。
個人的にはこれが一番大変だったのですが、バッテリーからぴらっと出ている奴を差し込んで白色のツメを倒して固定します。
今の画像に合わせると、このようなイメージですね。
ぎざぎざしている部分に挟み込みます。
うまく差し込めると、なんかすっと中に入っていくような感じがします。
そうしたら白いツメを倒してロックします。
この画像はわかりづらいですが、右側に引っ張っています。
うまくロックがかかっていれば、スマホ全体が移動してきますし、ロックできていなければ抜けてしまします。
抜けるかどうかを目安にして上手にロックをかけましょう。
無事ロックがかかったら、バイブレータのモーターを、くぼみにセットします。
最初に外しておいたパーツを上に乗せます。
スマホの画面に充電画面が出て、電源が生き返りました。バンザイ!
余談
実は一旦バッテリーを替えてみたのですが、充電ができないままでした。
中身が残ってる(充電残量のある)バッテリーに替えると、本体の起動は確認できたため、バッテリーと本体の接続には問題がなさそうです。
という事は、充電用のUSBから入ってきた電機がバッテリーに届くまでの経路の間に不具合が生じていると予想。
バッテリーとスマホ本体を固定している両面テープが無駄にはみ出ていたので、両面テープをはがすと無事に充電できるようになりました。
両面テープが何か悪さをしていたのかもしれません。
また、ネットによると、バッテリーと本体の接続を外して、放置しておくと、また再び充電できるようになるそうです。
つまり、あーでもないこーでもないといろいろやっているうちに、放電が終わって再び充電できるようになったのかもしれません。
真相はともかく、今回の分解で直すことが出来たので、よかったかなと思います。
まとめ
スマホは高価で、替えが効かないものです。
なので、いきなり分解というよりは1回カスタマーセンターなり、修理屋さんに出して、最後の手段として試してみてください。
ぼくは、スマホのデータを何とか取り出したくて、でもそのためには電源が入らないといけなかったので、今回断行してみました。
思いのほかうまくいって良かったです。
皆さんも手先に自信があれば、お試しくださいませ。