という訳で、今回はIllustratorのみを使って、すりガラス風の表現を実現する方法を解説します。
と言ってもフィルタを使うだけなのであっという間です。
完成イメージ
作成手順
素材はぱくたそ様の茜さやさんをお借りしました。
以下は素材のリンク先です。
個室の檜風呂に浸かる女性のフリー画像(写真)
この画像を使用します。
バスタオルを巻いていて残念でしたか?
ぼくは残念でした。
上部メニューの「ファイル」→「配置」で画像を配置するか、面倒くさかったら、Illustratorの画面の上に画像ファイルをドラッグ&ドロップをします。
こんな感じに配置されます。
画像を選択したまま、上部メニューの「編集」→「コピー」を選択した後に「編集」→「前面へペースト」をクリックします。
ショートカットでやるとCtrl+C,Ctrl+Fを押すだけです。慣れるとショートカットの方が速く作業できます。
画像が複製されて同じ位置に2枚の画像が配置されることになります。
レイヤーで見ると、リンクファイルが二つになっていることが分かります。
画像を選択してから、上部メニューの「効果」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)…」をクリックします。
「ぼかし(ガウス)」ウィンドウが表示されるので、サイズを指定します。
数字が大きいほどより大きくぼけるようになります。
これでもそれっぽくなっていますが、もう一味くわえます。
上部メニューの「効果」→「ピクセレート」→「水晶…」をクリックします。
「水晶」ウィンドウが表示されるので、「セルの大きさ」の数値を調整します。
数値が大きいほど、一つのかけらが大きくなります。
全体がすりガラスっぽくなりました。
最後にすりガラスっぽく表示したい形のパスを作成し、このパスですりガラス風にした画像に対してクリッピングマスクを作成します。
無加工の画像が一番下にあり、その上にマスクしたすりガラス風にした画像が配置されています。
あとはお好みで、すりガラスに立体感や厚みをつければ完成です。
画像に適用した「ぼかし(ガウス)」と「水晶」はアピアランスパレットの中に効果が表示されています。
値を編集し直したい時は、このアピアランスパレットの中の文字をクリックするとウィンドウが出て、また編集し直すことが出来ますよ
他のイメージ
何もない空間に
すりガラスとサンドブラストしたような窓をつけることもできますね。
でも、手の込んだことをしようとするなら、やっぱりphotoshop上でやったほうがいいかもしれません。
「効果」は負荷がかかる機能
photoshopと同じように編集ができて便利な反面、「効果」を使うと、元の画像に対して変形の計算を行い続けることになります。
つまり、CPUやメモリに対して負荷がかかっている状態になります。
今回は2つの効果を1つの画像に対して適用しているのでそれほど重たくはなりませんでしたが、たくさんの画像に対して「効果」を適用していると、AIファイルを開くときに毎回処理が行われるので、開くのが遅くなったり、作業している間にタイムラグが発生したりします。
また、配置した画像のサイズを大きくすると、処理に時間がかかるようになります。
もし多くの画像に加工処理が必要な場合はphotoshopで加工済のものを配置するようにしたほうが動作が軽くなります。
まぁ、そんなに重くなるようなAIデータは今までなかったので、そんなに気にする必要がないのかもしれませんが。
今回は以上になります。
質問受付中!
Illustratorで分からないことがあればどんどんコメント欄にて質問をお寄せください。
ぼくもわからないことはたくさんありますが、できるだけ回答していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
Illustrator解説まとめ
解説まとめのページは以下のリンクからどうぞ
http://around40-dt-tokamachip.info/2018/08/15/post-7313/