何もないところを猫が一心に見つめている。
そんな場面に直面したことはありますか?
このような現象は「フェレンゲルシュターデン現象」として今では一般的に知られるようになりましたが、その起源はいったいどこからきているのでしょうか。
今回は「フェレンゲルシュターデン現象」についてみていきましょう。
フェレンゲルシュターデン現象とは
フェレンゲルシュターデン現象の内容についてみていきましょう。
概要
1957年にドイツの物理学者リーゲンジー・シュターデン博士が発表した学説によって名づけられた猫の行動に関する現象。
出典: dic.pixiv.net
第二次世界大戦中に幽霊を感知・捕縛する研究を行っている際、猫が中空を見つめるしぐさに着目。
空間温度の測定の結果、ネコが見つめた先の空間は他の場所よりも2℃程度温度が低いことが分かった。
また、別の実験において霊の存在する空間は通常時の温度よりも低くなるという特徴が証明されており、両方の現象を考慮した結果、猫の視線の先には霊がいる。つまり「猫には霊が見えている」という事が実証された。
この実験をおこなった「シュターデン」博士と、気づきを与えてくれた愛猫の「フェレンゲル」の名前をとり、この猫が空中を見つめている現象を「フェレンゲルシュターデン現象」と名付けた。
真実
というのは真っ赤なウソであり、実際には「フェレンゲルシュターデン現象」は存在しません。
ウソなのかよ!
なぜこのような話が広まったかというと、2ちゃんねるの「何となく怖い現象」というスレッドが発祥。
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 18:24:55.64 ID:W6HC3efj0
猫が時々なにも無いところを睨む現象
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 18:25:45.44 ID:5kchuPND0
ああ
フェレンゲルシュターデン現象のことか40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 18:35:57.40 ID:9O4UGrtQ0
>>2の単語をググったらこのスレが一番上に来ちゃう事
59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/21(火) 18:40:52.10 ID:Tjo4Zc8F0
>>2
こいつ息をするように嘘をつきやがった出典: dic.nicovideo.jp
というやり取りが元になっています。
とっさの機転でさもありそうな言葉を思いつくあたり、感心させられますが、全くのでたらめですので、「ああ、それはね・・・」と周りに解説してしまうと恥をかいてしまうかもしれません。
十分にご注意ください。
別の似た用語
別の似た用語としては「フレーメン反応」というものがあります。
フレーメン反応とは
フレーメン反応とは、大きく言えば哺乳類が臭いを嗅いだ時に、笑ったり顔をしかめたりする反応の事。
じゃあ、上の画像は寝てる画像だから関係ないんですね…
アッハイ、なんかスンマセン
猫の場合は顔をしかめたように見える反応をしますが、これは臭いが臭かったとかではなく、フェロモンを感じ取る感覚器官を表面に出すことでより多くの物質を取り込もうとする反応です。
なので、猫が「こみゃった」と思って顔をしかめたのではなく、単純に身体的な反応になります。
猫の表情が読み取れればもっと仲良くできそうなのに残念ですね。
それはもしかしてブレーメンの音楽隊とかけているんでしょうか…先輩
アッハイ、なんかスンマセン
まとめ
・フェレンゲルシュターデン現象というのは、霊を感知して空中を見つめる猫のしぐさの事
・というのは真っ赤なウソ
・知ったかぶりをすると恥をかくので注意
・フレーメン現象というのはある
今回は以上になります。
言葉の発生って面白いなというお話でした。