話の解説をしていきます。
だんだんやつれていく啄木に、終わりの時間を感じざるを得ません・・・。
解説は個人的な感想ですので、間違いがあればご容赦くださいませ。
第十一首 逢魔が刻
啄木 「子供がかどわかされたのですが」 |
拐(かどわ)かす。
誘拐や連れ去りのこと。 人さらいのような意味合いも。 |
啄木 「京助さんも学校の講義が忙しいでしょうし」 |
金田一は國學院大學の非常勤講師として働いていました。 |
屋根の上の三毛猫 |
一般的に三毛猫はメス。遺伝子的なもので毛の色が決定していて、茶色の毛が出てくるのはメスの遺伝子の組み合わせのみ。ただし、まれにオスの三毛猫もいます。オスの三毛猫は貴重種ですね。
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金田一 「これは大店(おおだな)ですね・・・。」 |
大きなお店、商店ということ。
店構えが立派なのでそう感じたのでしょう。 |
萩原朔太郎 「石川さんのために骨を折る気はさらさらありませんし」 |
前回、金田一の金を使って豪遊していた啄木を見て、あんまり啄木にいい思いを抱いていないため。 |
米屋の部屋の掛け軸 五穀豊穣 |
米屋なので、豊作祈願の掛け軸をかけている。 米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)または稗(ひえ)を指して五穀。 豊穣は豊かに実る事。 |
町内の商家で作っている無尽(むじん)の会 |
無尽とは、お金を集める金融の仕組み。
町内のお店から、一定期間ごと(例えば一ヶ月に一回など)にお金を出し合って積立てていき、ある額になったら会員に支払いをする。 この支払はお金という形をとることもあるし、旅行、宴会などといったイベントの費用となることもある。 各地での仕組みは違うため、積み立てたお金をどのように使うかは、その会ごとにさまざまである。 |
簡にして要 |
「簡にして要を得る」の言い回しが多い。 |
金田一 「同窓のよしみで手伝ってもらうわけには・・・」 |
金田一も野村胡堂も盛岡中学校(現岩手県立盛岡第一高等学校)の同級生。
古い付き合いだからどうか・・・とおねがいしている。 |
逢魔時(おうまがとき) |
夕方の薄暗くなる時から、夜に移り変わる時間帯。 現在の時刻で大体18時くらいを指す。魔物に出会いそうなそんな雰囲気から。 |
迷わし神、隠し神 |
迷わし神→人を迷わせる神。 隠し神→妖怪。夕方まで遊んでいる子供をさらう妖怪。 陰陽師 |
巾着についた匂い |
丁子。クローブとも。
香辛料として用いられる。カレーに入ってたりします。 |
野村胡堂の投げ銭 |
野村胡堂は後年「銭形平次」を執筆しているので、そこから。 |
米屋の部屋の掛け軸 五穀豊穣 |
米屋なので、豊作祈願の掛け軸をかけている。 米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)または稗(ひえ)を指して五穀。 豊穣は豊かに実る事。 |
興(きょう)来(きた)れば 友なみだ垂れ 手を揮(ふ)りて 酔漢(よいどれ)のごとく なりて語りき |
オープニングにも流れている歌ですね。
金田一は、アニメだと興奮した時に女口調になるくらいで、そこまで活発な人物として描かれていませんが、史実ではビールが好きで、飲んで饒舌になることもあったようです。 啄木にとっては、金田一のような気の置けない間柄の人と飲んで、友が楽しそうに話しているのが嬉しかったんじゃないかなと思います。 歌については1話の解説の時に少し触れていますので、1話の解説を読んでみてください。原作も読んで解説されている方がいらっしゃいました。
原作を読んでいると、こういうアニメとの差が見えて楽しそうですね。 公式ツイッターでも以下のように解説しています。
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次回と前回
次回
http://around40-dt-tokamachip.info/2020/07/06/post-9751/
前回
http://around40-dt-tokamachip.info/2020/06/22/post-9028/
啄木鳥探偵處まとめ
http://around40-dt-tokamachip.info/2020/05/02/post-7733/
ほかのアニメ関連の記事
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