十日町PのDTだったら何が悪い!

Illustratorでテキストにステッチ・縫い目を施したような表現方法の作り方

ちょっとおしゃれにしたかったら何が悪い!

わかるちゃん

なんか文字に縫い目がついていて、立体感が出ているとおしゃれになりそうじゃないですか?

そんな表現方法ってできないものでしょうか?

おしゃれかどうかはともかくとして、文字に縫い目をつけたような装飾方法を解説します。

わかるちゃん

・・・・。

完成イメージ

完成イメージはこのようになります。

アピアランスで作っているので、文字入力をし直してスポイトでアピアランスを適用すれば、文字に合わせて縫い目が作成されます。

余白部分についてはアピアランスを適用した後に適宜調整する必要がありますね…。

縫い目のあるようなテキストの作り方

では作り方を見ていきましょう。

アピアランスの構成


5つのアピアランスが適用されています。

1.文字の中の縫い目
2.赤ベースの上の縫い目
3.文字のグラデーション
4.赤ベース
5.ふち

このような構成になっています。

意外と少ないですね。

順番に見ていきましょう。

「新規塗りの追加」「新規線の追加」については以下の記事にて解説していますので、わからない方は参考にしてみてください。
>>>Illustratorのアピアランスの基本操作について分かりやすく解説

またこちらの作例では、新規線や新規塗りの追加の方法を解説しながら作業を進めていますので、こちらも参考にしてみてください。
>>>へこんだように見えるアピアランスを用いた文字装飾-Illustrator-
>>>動画テロップにも使えるアピアランスを用いた文字装飾-Illustrator-

ベースのテキスト


ベースのテキストは「けいふぉんと」で作っています。
けいふぉんとはフリーフォントなので、誰でも使えますよ。

けいふぉんとについては以下の記事を参考にしてみてくださいね。
>>>おすすめフリーフォント「けいふぉんと」の紹介

文字のグラデーションを作る


新規塗りで追加した塗りを選択しながら、ツールバーのグラデーションをクリックします。



グラデーションが設定されたら、グラデーションツールを用いて、グラデーションの向きを縦向きにします。

グラデーションの向きの設定については以下の記事を参考にしてくださいね。
>>>【Illustratorこれどうやるの?006】グラデーション色の設定【AI】



グラデーションのカラーについては

R 204
G 215
B 210

R 255
G 255
B 255

を使用しています。



色味はこんな感じになります。

文字の中の縫い目を作る


文字の塗りの上に新規線を追加します。



新規線を選択してから上部メニューの「効果」→「パス」→「パスのオフセット」をクリックします。



オフセットの値は-0.5mmにします。

ラインが内側に移動しました。



続けて、「効果」→「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」をクリック。

ドロップシャドウの設定は上の画像の通りです。

位置を0.1mmずつ移動させて、ラインの右下に影が出来るようにしています。

色はR・G・Bともに、135の値を設定しています。



線パネルから線の設定をします。

太さ:0.5pt
先端:丸形先端
破線:2pt

にします。



線自体の色はRGBともに181にしてあります。

文字の中の縫い目は以上になります。

赤ベースを作る


新規塗りを追加して文字の下に配置します。



塗りを選択したまま「効果」→「形状に変換」→「角丸長方形」をクリックします。



「形状オプション」ウィンドウが表示されるので「値を追加」の欄で6.35mmずつ入力。

角丸の半径は3.175mmにします。

「値の追加」については、以下の記事で詳しく解説しているのでよかったら参考にしてくださいね。
>>>Illustratorでフキダシを作る方法を3つを解説。修正もできます。



文字周りのベースが出来ました。

ここから色を変えます。



グラデーションのカラーについては

R 196
G 24
B 31

R 231
G 31
B 25

を使用しています。

色がついたら雰囲気が出てきたね。



この赤ベースに対して光彩を加えていくよ。
上部メニューの「効果」→「スタイライズ」→「光彩(内側)」をクリックします。



描画モードを「乗算」にして、色は

R117
G117
B117

にします。

ぼかしは2mmですね。

外側に影がついて立体感が出ました。

文字にも影をつける

赤ベースが出来たので、中央の文字にも影をつけます。

文字の塗りを選択してから、上部メニューの「効果」→「スタイライズ」→「ドロップシャドウ」をクリックします。


X軸オフセット、Y軸オフセット、ぼかしをともに0.2mmにしています。

色も完全な黒じゃなくて、少しだけ薄めの黒です。
あんまり差はわかりませんけど。気分ですね。



文字の立体感も出ました。

赤ベースの上の縫い目を作る


文字内の縫い目の線を選択してから、右下の複製ボタンをクリックします。



追加したラインに「パスのオフセット」はいらないので、パスのオフセットを選択してから右下のごみ箱アイコンをクリックして、パスのオフセットを削除します。



代わりに角丸長方形を追加します。
角丸長方形の追加の方法は赤ベースの作成の時に解説しましたので、そちらを参考にしてください。

角丸長方形の設定は上の画像のようになります。
値に追加を幅、縦ともに5mm。
角丸の半径は2mmです。

縫い目が出来てきました。



ドロップシャドウの値も変更します。


線の間隔も空けて、縫い目を大味にします。

線の色も変更します。

R253
G245
B219


縫い目が出来ました。

ふちを作る


赤ベースの塗りを選択して右下の複製をクリックします。



パスのオフセットを追加して、値を1mmにします。


コピーしたので元から付いていた「光彩(内側)」は削除します。

ドロップシャドウで柔らかい影を落とします。
影の色は

R135
G135
B135

ですね。



あとは塗りの色を変更します。

R246
G228
B191


これで完成とします。



アピアランスで作っているので、スポイトツールで適用させれば、他の文字に対してもすぐに装飾が完了します。

つまり、使いまわせるってことですね。

グラフィックスタイルに登録


グラフィックスタイルパネルにドラッグして登録しておけば、いつでもこのスタイルがクリックするだけで適用できます。
これなら楽ちんですね。


登録できるとアイコンが表示されます。

参考にしたサイト

>>>You’ll Be In Stitches Over This Stitched Letter Vector Effect!

こちらのサイトを参考に作成しました。
英語サイトですが色んなTIPがあるので、チェックすると新しい表現方法を覚えられますよ。

おわりに

アピアランスを覚えると、凝った装飾でも使いまわせて便利ですので、少しずつ覚えていきましょう。

今回は以上です。

お疲れ様でした!

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