十日町PのDTだったら何が悪い!

かたづけの基本の5Sを学んで、片づけに目的意識を作る!




片づけの「か」の字も見当たらない部屋だったら何が悪い!

この部屋の状態で、死ぬことはできないなといつも思います。

片づけの基本と言われる「5S」とは何でしょうか。

今回は5Sについてみていきましょう。

「5S」は何の意味?

「5S」とは5つのSの事を指し、このSとは言葉の頭文字を指しています。

・整理
・整頓
・清掃
・清潔
・しつけ

以上で、5Sですね。
どれも聞いたことのある単語なので、単語の意味自体は知っていると思いますが、それをどういった風に活用していったらいいかが分からないかもしれませんね。

以下は、経営コンサルタントの高原昭男氏の5Sの定義です。

整理 必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること。
整頓 必要なものがすぐに取り出せるように、置き場所、置き方を決め、表示を確実に行うこと。
清掃 掃除をして、ゴミ、汚れのないきれいな状態にすると同時に、細部まで点検すること。
清潔 整理・整頓・清掃を徹底して実行し、汚れのないきれいな状態を維持すること。
しつけ 決められたことを決められたとおりに実行できるよう、習慣づけること

引用:5Sとは何か ナビゲートHPより

「片づけ」という、わりと漠然とした言葉よりも、具体的にどんなことをしたらよいかわかると、行動に結びつけやすくなります。

片づけと混同されやすい「整列」と「収納」

片づけという言葉を聞いた時に、自分の部屋でも、職場でも、ものが散らかっていない状態を思い浮かべるかも知れません。でも、それは片づけられた状態ではないかもしれません。

例えば、読んでそのあたりに散らばっているマンガを本棚にきれいに入れたとします。
同一タイトルを1巻から順番に並べて、最終巻まで並べるとすっきりして気持ちがいいですよね。
また、本棚に縦に並べて入りきらないものを横にしてデッドスペースを活用すると、意外とたくさんの本を入れることが出来ます。

奥行きがあるような本棚だと本を前後に配置して、2倍の収納量を確保!そして、奥側には禁断の書物をこっそり配置しておくことが出来るので、一石二鳥という事は誰しも経験があるでしょう。

でも、これは、片づけではありません。

きれいに並べるのは「整列」で、モノを効率よく収納するのは「収納術」です。
これらが片づけと異なるのは、物を捨てていないことです。

前回は整理整頓がされないことで以下の無駄が発生するとお話ししました。

・場所
・時間
・取り違え
・アクセス時間

これらの無駄をなくすために、配置をあれこれ工夫するのは次の段階です。
まずは、捨てられるものは捨てるという考えを持つようにしましょう。

5Sを基盤とした「ジャストインタイム生産システム」

5Sを基盤としたジャストインタイム生産システムというものがあります。

ジャストインタイム生産システム(ジャストインタイムせいさんシステム、Just In Time:JIT)は、生産過程において、各工程に必要な物を、必要な時に、必要な量だけ供給することで在庫(あるいは経費)を徹底的に減らして生産活動を行う技術体系(生産技術)をいう

出典: ja.wikipedia.org


必要なものを、必要な時に、必要なだけ使用するために限りなく無駄をなくす必要があります。

あー、この企画書を作るのに前回の資料が欲しいなぁ

と思った時に、さっと取り出せれば、仕事がスムーズにいくのは想像しやすいと思います。

この例を考えてみましょう。

必要な物 → 前回の資料
必要な時 → 今
必要な量 → 一人で扱う分だけ

必要なものは「前回の資料」なので、「前々回」や「それより以前」の資料があっても意味がありません。前回の資料であっても、間違ったデータなどがあった資料は不要な物として処理しておかなければなりません。
これは整理(必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること)にあたります。

必要な時は「今」なので、資料の在りかを明確にしてすぐに取り出せるようにしておく必要があります。これは整頓(必要なものがすぐに取り出せるように、置き場所、置き方を決め、表示を確実に行うこと)で実現できますね。

資料を整頓する時に、資料が破れていたり、汚れていた場合は、元データを使用してきれいな状態でプリントアウトするとか、間違っていた文字やデータを修正しておくことは清掃(掃除をして、ゴミ、汚れのないきれいな状態にすると同時に、細部まで点検すること)にあたります。

必要な量は「一人で扱う分」なので、1部でいいですね。これが必要より多くなると無駄になってしまって資源も時間も無駄になってしまいます。

このように5Sを徹底することで、ジャストインタイム生産システムに近づけることが分かるかと思います。

清潔としつけが出てきませんでしたが、こんなイメージになりますので、整理、整頓、清掃を続けることが清潔としつけにつながります。

整理・整頓・清掃が基本としてあり、これを徹底して行うことが清潔になります。

また、この流れを習慣化して実行し続けられるようにすることがしつけとなります。

しつけや清潔はシステムのルールにもかかわることがありますので、それはまた次回触れてみたいと思います。

まとめ

「片づけ」とひとことで言うことが出来ますが、その中身はさらに細分化されています。
次回以降でさらに具体的な方法を見ていきましょう。