メンタルヘルスを考える-3~ストレスを感じるとどうなるのか~

2019年7月19日

空の勇者たち

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ストレスで頭がもやもやする!

ってのはよくあることですね。

 

それを感じたことがない人は幸せだと思います。

ストレスと脳との関係

前頭葉は行動をつかさどる

大脳皮質前頭前野(前頭葉)の働きとして、集中、計画、意思決定、洞察、判断、想起といった、行動をつかさどる働きをしています。

つまり、前頭葉の働きが弱くなると、これらの行動ができにくくなります。

集中できない。考えていたことを忘れてしまう。さっき決めたことを実行しようと思っても、何をしようとしたかわからずに、また同じことを繰り返してしまう。というような症状が一例です。

気持ちの制御もしている

感情や衝動、欲求、情動の抑制を行っています。

自分を律するということですね。

感情が抑えきれずに泣き出してしまったり、怒ってしまったり。そうすべき時ではないのに、自分でもわかっていても感情の揺れが収まらないようなときはないでしょうか。

その時は、前頭葉の働きが弱まっているかもしれません。

ストレスを受けたり感じたりすることで、「抗ストレスホルモン」を放出し、ストレスを軽減しようとします。

その際に、抗ストレスホルモンを放出するためにエネルギーを使用するため、脳のエネルギー不足になってしまいます。

また、抗ストレスホルモンの「コルチゾール」が慢性的に分泌されてしまうと、体への影響を及ぼしてしまいます。

免疫力が低下したり、ホルモンバランスが崩れたりしてしまいます。

ストレスを感じる状況・今昔


ストレスを感じて抗ストレスホルモンを出している状況というのは、現代では人間関係だったりしますが、その昔は、狩りをしている最中の状態でした。

獲物を捕るために出かけますが、その獲物が危険な動物だった場合は油断をしていては危ないです。そのため、周りを見渡し、少しの物音を見逃さないように集中し、獲物がいそうだ、と判断して行動する。

という臨戦態勢の事を指していたんですね。

狩りの時は狩りが終われば、臨戦態勢が解け、ゆったりすることができましたが、現代のストレスは一つの要因によるものではなく、複数絡み合っている場合があるため、その時は、絶えずストレスにさらされている状態になります。

常に臨戦態勢で、前頭前野の休まる暇がありません。

そうなると、前頭前野の働きが弱まってしまいます。

脳のためのエネルギーを補給する

では、弱っている脳の働きを回復するためにどのようにしたらよいのかというと、「脳のエネルギー充填」が必要になってきます。

脳に必要な栄養はこの6つ

●ブドウ糖
●脂肪酸
●リン脂質
●アミノ酸
●ビタミン
●ミネラル

出典: www.karadakarute.jp

脳は体に占める割合は少ないのですが、エネルギーの消費量は大きく、常にエネルギーを消費しています。なので、適切に食べ物を摂取することで、エネルギーを蓄え脳に送る必要があります。

ストレスを相手にしない

もうひとつは「ストレスを必要以上に受け取らない・抱えない」ということです。会社などで、メンタル不調になってしまう人はまじめな人である傾向があります。言われたことを受け止め、消化して、そして成長の役に立てたいと思っているような人です。アドバイスなどはきちんと受け止める必要がありますが、悪口などに関しても受け流すことができずに聞き入れてしまうと、気持ちが滅入ってしまうことがあるでしょう。

同じような失敗をしても、失敗を気にせずにいられる人がいます。失敗は失敗として割り切って、振り返らない人です。

何度も失敗して、成長が見られないような人は「もう少し気にしてよ…」と思ったりすることもありますが、そういう人は聞き入れてくれないんですよね。なんででしょうか。

カクテルパーティー効果も気にしない

音声の選択的聴取と呼ばれる「カクテルパーティー効果」というものがあります。カクテルパーティーのようにがやがやしている状態でも、「自分の名前」だったり、「意中の人の言葉」なんかは聞き取れてしまうということですね。

耳から音声を受け取っていますが、脳の中でこれを処理して必要な情報を選んでいるということになります。意識が集中した単語などは知らず知らずのうちに聞こえてきてしまうものです。

このカクテルパーティー効果で、自分の名前が聞こえてきたときに「自分の悪口を言っているんじゃないか」とか、「噂話をしているんだろうか」という勘繰りをしてしまうものです。自分の評価が気になってしまうこともありますが、あまり気にしないことが重要です。

本気で非難しているような人は聞こえるところでは言いませんからね。

自分の名前が聞こえても、呼ばれたりするまでは、関係ない別の人として、聞き耳を立てたりするのはやめましょう。

それよりは目の前の仕事や、やることを片付けるほうが第一です。
やることに集中していれば雑音は聞こえてこなくなりますよ。

次回

次回はストレスを受けたときの変化について書いてみたいと思います。




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