目標を達成する自分になる習慣化の力(その2)-自分のやる気を信じてはいけない-

2019年7月19日

空の勇者たち

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やる気を原動力にすると続かない。

何かに影響を受けて、「俺もやってやるぜ!」という気持ちになることは多々あると思います。
Jリーグが発足した当初は、それまでよりサッカー部員が増加し、スラムダンクが流行した時はバスケットボール部員が増加したなんてこともありました。

きっかけは何でもいいですが「やりたい!」と思った時に行動するのは大事なことです。

でも、行動のモチベーションを「やる気」だけでなんとかしようとすると続けることが難しくなります。

やる気はどういう特性があるのか見ていきましょう。

やる気は消耗していく

やる気というのは意志の力ですね。ああしたいこうしたいという自分の考えを行動に移す意志の力です。意志の力は持続できそうに見えて中々持続できないものです。

例えばジョギングするぞ!と思った後は、実際に行動に移すまでの間に頭の中で「ジョギングするぞ!」を繰り返し念じたりはしていません。
勉強の時もそうです。学校からの帰り道、「帰ったら勉強するぞ!」と思っても、帰り道の間じゅうずっと勉強の事を考えてはいないでしょう。

意志の力を使うのは短い時間で、あとはその余韻で行動に移します。意志の力は使い続けると弱くなってしまうからです。

意志の力は消耗した実感がない

体は使い慣れていないとき、急に運動すると息が切れ、節々が痛み、場合によっては次の日に筋肉痛になってしまいます。これらの経験から、体を使うと疲れるということは自覚しやすいです。

でも、頭の中で考えている時は、疲労感を感じることは少ないかと思います。
頭を使いすぎて寝込んでしまうという経験があったとしても、考えすぎて体が疲れたのかな?と思う程度ですね。

そのため、意志の力の消耗というのは実感しにくいようになっています。
実感しにくいけれど、その意志の力によって行動を左右されています。

なので、意志の力を消耗してしまうと、意志の力を使って行動し続けることが難しくなってしまうのです。

やる気がある時に作った目標は重荷になる

意志の力で頑張る!と決めた間は、やる気が出ていますので、アクションへのハードルが高くても、何とかこなせてしまいます。
毎日5km走るぞ!とか、毎日自炊するぞ!とか、勉強を3時間やるぞ!というものですね。
でも、時間が経つにつれて意志の力が弱まってくると、最初に作ったハードルが高いものに思えてきます。
それに疲労感が出てきます。疲れているから今日はやらなくてもいいかな…。なんて自分に言い訳をしたりして。

頑張らないとできないことを習慣化するのは本当に大変です。

そのため、前回述べたように、簡単にできることを積み重ねて習慣化することが重要になってくるのです。

ハードルが低いものなら、やる気が落ちてきてもこなすことが出来るからです。

やる気以外を原動力やモチベーションにする

やる気を使ってアクションの原動力にすることが難しいのなら、やる気以外を使うほかにありません。
どんなものがあるでしょうか。

習慣化による利益を具体的にする。

習慣化したいことはそれによって何かを得たいからということが一番にあると思います。
運動をするのは健康的な体になりたいため、あるいはダイエットしたいから。
自炊をするのは食費を抑えて健康的な食事を食べたいから。料理が上手になりたいから。
勉強するのは受験なら志望校の受験に合格したいから。

様々です。
でも、それは遠い未来の事で、中々イメージがわきません。
それよりは、疲れている自分、やる気が出ない自分のほうがリアルです。
疲れていたら回復させようと思いますしやる気が出ないなら出るまで待とうか。という気持ちになりますね。

現在の自分を大事にするのは当然の話で、平穏に安全に生活していくという使命が脳の中にはありますので、体に無理をさせようとはしないわけです。

そこで、結果を想像しやすいようにします。マンガによく出てくる受験風景だと頭にハチマキを巻いて「目指せ!東大!」なんて書いたりしてありますが、間違いではないです。何度も目につくところに具体的なものを置いておくことで頭の中に利益を想像しやすくしていきます。
 東大の例なら、東大のキャンパスの写真を置いて「数年後にはここで勉強しているんだ…」とうっとりするのもいいですね。写真ならより具体的にイメージができるはずです。

ダイエットなら健康的な体の写真や、目標とする体重の数値などを掲げておくとよいでしょう。

仕事の場合、仮に「仕事を頑張ればボーナスが増える」というものでもいいですが、「新しいアイデアを出すことでボーナスが30万円増える」というように、具体性を詳細にすることで日々の仕事に対するモチベーションを上げることが出来そうです。

利益を具体的にイメージできる形で明示することで、アクションに移すという欲求を引き出すのです。

半強制的に行う仕組みを作る

自分でやる気を出せないなら、強制的にでも行う仕組みを作り、その仕組みを利用するのもよいでしょう。

学校に行く時や会社に行く時、遅刻しない為に目覚まし時計を利用している人もいるかと思いますが、これも体調のままに寝起きを管理していたら、起床時間が不定になってしまうので、決まった時間に起きる仕組みを作り上げているわけです。。
いつもは7時前には目が覚める、という普段の自分を信頼していたら、前日仕事で遅くなってしまったとか、酒を飲みすぎてしまった時、目が覚めたら8時過ぎだったなんてことがないこともないのです。(その時は遅刻しました)

習慣化に際してもそのような仕組みを取り入れられるなら取り入れます。
語学学習なら、語学教室に通うといったことです。
語学教室に通うとしたら、定期的に学習を行う時間を作ることになります。費用を出している分、真剣に取り組むことにもなります。

進行具合や成果を可視化する

習慣化が続かないことの要因の一つに「頑張ったはずなんだけど何も変わらない」というものがあります。

何も変わらないと思ってしまうと、徒労感が押し寄せてきて「こんなことをやっても無駄だ…」と思ってやめてしまうことがあります。

語学は確かに突然「しゃべれるようになった!」という実感はわきにくいでしょう。やってもやっても変化がないと気持ちが萎えてしまいますよね。

そこで、実際に勉強した日をメモをしておくなどして「勉強の実績づくり」をしておくと、自信が生まれてきます。目標は達成できていないけれど自分なりに頑張れたという自分をほめるための素材を作る仕組みといいましょうか。

ちょっと頑張る→自分をほめる→少しだけやる気が出る→また頑張る→自分をほめる→…

というサイクルでやる気を出すようなものですね。

ダイエットなども「10kg減」という目標を掲げて、毎日体重を記録していきます。
例えばExcelなんかに打ち込んで、グラフが徐々に目標に近づく様子を見てにやにやしてもいいのです。


ぼく自身も記録をつけてグラフにしたりしていますが、成果が上がっていくとやはり自信がついてきます。

メモが面倒くさい方は、カレンダーに「×」印を打つだけでもいいと思いますよ。

是非ニヤニヤしていただきたいものです。

まとめ

やる気が減るのは仕方のないことです。
やる気が消耗することを理解したうえで習慣化の仕組みを作ることで、習慣化を作り上げる足掛かりとなるのです。

また続きます。

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