特殊詐欺ってどんな詐欺?内容を知って未然に防ぐ04-融資保証金詐欺・還付金等詐欺について-

2019年7月19日

空の勇者たち

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今回は融資保証金詐欺と還付金等詐欺についてみていきましょう。
オレオレ詐欺や架空請求詐欺より対処法が簡単といいますか単純なので、やり方を知るだけでかなりの確率で被害にあわずにすみますよ。

ふたつの特殊詐欺の傾向


引用:平成30年における特殊詐欺認知・検挙状況等について警察庁HPより

もうおなじみになったグラフですね。

融資保証金詐欺は全体からすると被害額が多いわけではありませんが、毎年コンスタントに500件前後の被害が報告されています。
という事はある意味スタンダードな手法と言えるかもしれませんね。
融資なんていうのは昔からある方法で、お金に困ってお金を借りたい人の心をうまくとらえているのではないかと思います。

還付金等詐欺は2011年から増加傾向にありますね。
これは年金をもらえる世代の人が多くなってきたのと、そういう世代の人たちは失礼な言い方になりますが機械に疎いというところがあるので、言われるがままに操作してしまうという理由が挙げられます。

オレオレ詐欺や架空請求詐欺の被害額には及ばないものの、平成30年には二つ合わせて3億円近くが被害にあっています。
何とか対策を立てて、被害に遭わないようにしていきましょう。

融資保証金詐欺について

融資保証金詐欺の手口


ハガキや電話などで連絡を取り、低金利、担保なし、即日融資可能のような表現で簡単に融資が出来ると思わせて融資の申し込みをさせます。

でも、その融資を受ける前に、保証金として全体の何%かを先に支払ってくださいと持ち掛けて先払いさせたお金をだまし取る方法です。

融資を必要としている人は、多額の融資の前の保証金は小さな金額に見えてしまいますが、保証金の金額だけ見れば、大きな金額です。

保証金と言わずに以下のような表現の場合もあります。

・保証協会費の会費
・ブラックリストからのデータ取消料
・カード作成手数料
・万一の際の保険料、保証料
・セキュリティロックのための費用

融資の前に、お金を先に払わせようとしたら詐欺です。


また、この先に支払わせたお金に関しては利子と相殺する、または融資の時に一緒に返すので一時預かり金のようなものと言って、最終的には戻ってくる(損はしない)ように思わせて騙そうとしてきます。

融資保証金詐欺の対策

上にも書きましたが、融資の前に保証金をくださいという話が出た時点で詐欺です。
この事を知っておけば、未然に防ぐことが出来ます。

精巧な手口にご注意

いかに信用させるかということで、以下のような手を使ってくることがあります。

・実在の会社名を騙る
・ロゴマークを借用する
・一旦は少額融資をする

実際にある会社ならば、信用してしまいますよね。
また、段階的に融資をする話をして、最初に少額の融資、保証金が確認できたら残りの分を払いますというような手口もありますのでご注意ください。

還付金等詐欺について

還付金とは

還付金とは、納めた税金が多かった場合に返還してくれることですね。
会社に所属していれば、会社のほうで調整や手続きをしてくれることが多いので、あまり気にしていない人もいるのではないでしょうか。

還付金詐欺の手口

還付金詐欺は以下の切り口で話を持ってくることが多いです。

・税金の還付
・保険料の還付
・年金の還付(未受け取りの案内)


税金、医療費、年金…。これらは割と自分ではない誰かが処理してくれているので、どのように決まるのかが、いまいちわからないところがありますよね。

なので、「過払い金がありました」「未受け取りのものがあります」と言われても「あ、そうなのね」とすんなり受け入れることが出来るのではないでしょうか。
そこを突いてきます。

そして、「受け取れるのは今日まで」と期限を切って焦らせて行動させるようにします。
余計なことを考えさせないためですね。


そして、携帯電話をかけさせたまま、銀行のATMまで行かせて、犯人側の手順通りに操作させてまるでATMから還付金を受け取れるかのように指示を出してきます。

でも、犯人が指示をしてくるのは、犯人側の口座への送金なので、還付金が手に入ることはありません。

還付金等詐欺の対策

ATMで還付金は戻ってこないあるいは還付金支払いの手続きはできないということだけ覚えておけば大丈夫です。

単語だけでもいいかもしれませんね。「還付金」「ATM」→詐欺
このようにイメージづけておけば回避できるでしょう。

ATMで電話している人を見かけたら

聞き耳を立てるのはよくありませんが、「還付金」などという単語が聞こえたら声掛けしてあげましょう。
もし、角が立つと思ってしまう様なら、近くにいる店員さんに代わりに話しかけてもらうようにしましょう。

そうすることで事前に詐欺を防ぐことが出来るかもしれません。

還付金の実際の受け取り方

還付金の実際の受け取り方法は二つあります。

1.金融機関を自分で指定してそちらに振り込んでもらう方法
2.最寄りのゆうちょ銀行の各店舗または郵便局に直接出向いて受け取る方法

なので、電話の向こうから指示された振込先に振り込むのは1の方法と矛盾します。自分で指定していないわけですから。
また、ATMで受け取りができるというのも2の方法と矛盾します。直接受け取りができるのはゆうちょ銀行か郵便局しかないわけです。
これを覚えておくと、「おかしいな?」というひっかかりを頭の中に作れますね。

まとめ

バリエーションは様々ありますが、二つの詐欺はどちらもお金を取る手法が限られています。
オレオレ詐欺などは、送金させたり、誰かに渡したり、郵送させたりと様々な方法があるため、焦ったりしている時は騙されていることに気づくチャンスが少ないかもしれません。

融資保証金詐欺、還付金等詐欺は回避策を覚えていれば、騙されることは少ないでしょう。
ぜひ、回避策を覚えて詐欺にあわないようにしましょう。

次回

次回は振り込め詐欺以外の特殊詐欺を見ていきましょう。




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