打ち解けたいのに壁がある?初対面でしてはいけない相手を拒絶する体の動き
こちらから話しかけてもなんだかよそよそしくなってしまう時、相手を無意識に拒絶しているサインを出してしまっているかもしれません。
今回はそんな体のサインを見ていきましょう。
手足は語る
手足は相手にとってどのような印象を与えるのでしょうか。
オープンポジションとクローズドポジション
体の形によって主に二つに分けられます。
腕を組むという動きは相手に対して心理的に壁を作っている状態です。
心理的に緊張感を持っていたり不安を持っている時に、腕を組むしぐさをしてしまいます。
これは、外側からのプレッシャーを感じて、そのプレッシャーから体を守ろうとしている無意識の行動です。
もちろん、腕組みをするのが癖になっている人もいますし、腕組みをしていたほうが体勢的に楽という人もいるでしょう。
しかし、そこには相手を拒絶してしまっているイメージも含まれますので、腕組みが癖になっている人は注意が必要です。
反対にリラックしている状態だと、人は自然とオープンポジションになりがちです。
身振り手振りを交えて話していると、クローズにしていることが出来ません。
初対面の人と話すときは、手を動かして身振りを交えながら話をすると相手の緊張感を解くことが出来ます。
逆にずっと腕組みをしたままの人は、受け入れ態勢をしていないことを示しています。
姿勢で説得力が変わる
オープンポジションか、クローズドポジションかで相手に対する印象が変わりますが、それはそのまま相手の言葉を信用するかどうかという事にもつながります。
実際に相手がどう思っているかという事は置いといて、拒絶を感じるという事は、相手がこちらに良いイメージを持っていないことの表れかもしれない、と思ってしまいます。
そうなると言っていることの信ぴょう性を疑ってしまいます。
怪しい感じの人がいたとしたら、まずは「こいつ大丈夫かな?」と思ってしまって話が入ってきません。
ここまで大げさではありませんが、拒絶を感じる人の話は聞き入れられないものです。
クローズドポジション | オープンポジション | |
意見の変更 | 起きにくい | 起きやすい |
好感度 | 低い | 高い |
説得力 | 低い | 高い |
体勢と、それによって生じる説得力の関係は上図のようになります。
オープンポジションで説得にあたると、意見を変えてもらいやすく、好感度や説得力も高いことが分かっています。
説得ではありませんがよくやってしまうのが、会議や打ち合わせでなんとなく腕組みをしてしまう事です。
足組みは失礼さが際立ってしまうのでやらないと思いますが、腕組みをしている姿はよく見かけます。
アイデア出しで集まったりすると、頭をひねるしぐさとともに腕組みをする人が多数現れますが、考えているというよりは「いい案が思いつかないからこっちに話を振ってこないで」と思っているのかもしれませんね。
気を付けてみていると周りで腕組みをしている人というのはかなりいます。それほど自然な動きとも言えますが、自分も無意識のうちに腕組みしないように気を付けましょう。
腕組みの位置や形にも注意
腕組みをしている時に、その腕がどの位置にあるのかも、相手の気持ちを察するための目安になります。
腕組みの位置が高い場合は、相手をいかくするしぐさになります。
腕が高い位置にあると、体がのけぞってしまい、顔が上に上がります。
そうすると相手を見下ろすような視線になりますね。
「上から目線」という高圧的な態度を示す言葉がありますが、まさにこの上から目線状態になります。
誰かが叱責されている場面に出くわした場合、怒っている人を見てみるともし腕組みをしていたとしたら高い位置にあるはずです。
つまり、腕組みの位置が高い相手と会話をするときは要注意。何かこちらを避難しようとしてその機会をうかがっているのかもしれません。
腕の位置が低い場合の腕組みは、「防御」の意味合いが強いです。
積極的に相手を批判するわけではないけれど、こちらの領域に入ってこないでというメッセージを出してしまっています。
腕組みではなくても、テーブルの上で両手を組んで、親指をくるくるさせるしぐさがありますよね。
こちらも腕組みと同様の印象を与えてしまいます。
また、腕組みをして相手を遮断するという事は、意識を内側に向けて集中していることを示すサインにもなります。
内側に集中することで、考え事を進めようとするときがあります。
1人で何かを考える時に思わず腕組みをするのは、考えに集中したいという無意識の表れですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
何気ない動作が相手に与える印象というのは、自分で気が付かないことも多いものです。
・初対面の人の前で腕組みをしない
・高い位置で腕組みをすると相手に高圧的な印象を与える
他のしぐさについてはまた別の機会に見ていきましょう。
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