伝えたいメッセージを絞ることで、行動を導く、ワンメッセージ・ワンアウトカムの原則

2019年10月7日

空の勇者たち

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ダラダラ書いていたら何が悪い!
って、記事の趣旨から外れてしまう発言です。

ぼくはつい「これも必要かな」と、余計な必要ないことまで書いてしまうことが多いです。
ところが、実は誰かに行動を促すときは、シンプルなメッセージの方が効果が高かったのです。

というわけで、今回はワンメッセージ・ワンアウトカムについてみていきましょう。

ワンメッセージ・ワンアウトカムとは

ワンメッセージ・ワンアウトカムは英語単語を並べているわけですが、

one message = 一つのメッセージ
one outcome = 一つの結果

という意味です。

伝えたいことを一つに絞り、それにより結果を返してもらうという事です。

文章術的に言うと、人を動かすためには伝えたいことを一つに絞ったほうが動かしやすいという事になります。

ボランティアに来てほしい → 行かなくちゃ!と思わせる
新しいメニューを作ったので食べに来てほしい → 食べなくちゃ損だ!と思わせる
「好き」と伝える → 一瞬でも「えっ」と思わせる
ポケモンラリーをやっている → 子供が喜びそう!と思わせる

情報(メッセージ)を与えて、それにより行動してもらう(結果を出してもらう)という事ですね。

メッセージがシンプルな方が、相手に届きやすい。相手も何を言っているかが理解しやすいという点があります。

誰に読ませるかを明確に定める

ワンメッセージ・ワンアウトカムを行う時に、読む人の事を想定する必要があります。
上に書いた行動をおさらいしてみましょう

ボランティアに来てほしい → ボランティアをやる気のある健康な人
新しいメニューを作ったので食べに来てほしい → 食べるのが好きな人、この店の食べ物を食べたことがない人
「好き」と伝える → 好きな相手
ポケモンラリーをやっている → 子供を持つ大人

だいたい、この辺りが対象の人々でしょうか。
伝えたい相手がわかれば、行動を想定しやすいです。

以下の話は例なので実際には、こんなことはないという事をご了承ください。

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ポケモンラリーをコンプリートすると記念に非売品の缶バッジがもらえますよ

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えっ、そんなん持ってたらうちの子ヒーローやん!これは親としてコンプリートさせねば・・・

子供が喜ぶ、子供が優位に立てることなら何でもしてあげたい、と思う親御さんは一定数いると思います。その方々の思いにこたえられるように、これは特別ですよということを伝えることは、効果があります。

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台風の影響で農作物が駄目になりそうです。せめて住居環境だけでも改善できたらと思いますが、災害の時のがれきや倒木処理で時間がかかっています。もしお手伝いできるならこちらへボランティアへ来ていただけると大変助かります。

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おっ、これはヒトとして行くしかないでしょ!

こちらはボランティアをやる気のある健康な人を想定しているので、大人の人が対象という事になります。
そのため、金銭面での訴えと、住環境への訴えを行う事で理解を得られるわけですね。

読む人を想定することで、それの人に合った文章を作ることができます。

例えばポケモンラリーの件に関して、ポケモンラリーっていいもんなんですよってことを打ち出すと

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スタンプを集めるためにいろんな駅に行くでしょ?そこで降りたことない駅に行くこともあると思うんですよ。それで新しい発見してくれたら教育のためにいいと思うんですよね。知見?が増えて成長できるというか。
あとは、家にいるより外に出たほうが健康的でいいと思いますよ!

って言われてもピンと来ないですよね。
誰に向けた言葉かわからないと、いいことを言っているようなメッセージを素通りしてしまいます。

誰に向けて発信しているのかをきちんと想定すると効果が高まります。

詳細に語らないことで想像の余地を入れる

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ゴール後には非売品の缶バッジを進呈しているのでお子さん喜びますよ

と言われれば、お子さんを持つ親御さんは、「ポケモンラリーやるか!」って気持ちになると思います。
狙ったターゲットにストレートな情報を伝えることで、行動を促すことが出来ます。

ここで重要なのは、ちょっと想像の余地が入ることです。

「非売品の缶バッジ」という事で、どんないい缶バッジなんだろうかと受け取り手が勝手に想像してしまう余地を残しています。
わからないことがあると、想像を働かせて補完しようとします。


・いいポケモンの缶バッジが手に入るかもしれない
・数量限定かもしれない

何も言っていないにもかかわらず、想像でこういうものかもしれない、と考えてしまい、その想像が魅力的であればあるほど行動してしまいます。想像と予測の力が人を動かしたのです。

ここで、

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非売品のコイキングの缶バッジです。30個限定です

といって、缶バッジの詳細を伝えると、想像力の入る余地がありません。

もちろん、何がもらえるかが分かってポケモンラリーに参加してもいいのですが、わからないものがあると、「何がもらえるんだろう?」と思って行動の原動力になったりします。

実際には、全くの未公表という事はなくて、例えば6パターンの缶バッジがあって、これのいずれかがもらえますよ、というように展開すると思います。いずれかがもらえるというようにすることで、どれがもらえるかはわかりませんよ、というイメージを作り出しています。

文章で伝える際に、想像力が入り込む余地があると、受け取り手は想像することで行動への原動力を手に入れるのです。

人にしてもらいたい行動はひとつ

あれこれお願いして、やってもらいたいことがたくさんあるとします。

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えーっと、デザインの提案のためにラフを描いて、チェックしてもらって、OKが出たら清書。清書がOK出たら版データを作成して見やすい資料にして先方に提出、してもらっていいかな?後は新作の台のチェックとレビューをして、展示会にも行ってこないといけないなぁ

と一度に頼まれることがあります。長い文章だとどこに重点があるかわからないので、聞き取り手としては、何を重要視したらいいのかわかりません。

そこで、言葉を短くして簡潔にすることでやることがはっきりして行動が明確になります。


・デザインラフの作成
・ラフの清書
・版データの作成
・新台のチェックとレビュー
・展示会参加

頼みたいことと、それによる成果は1対1に対応しています。
これが文脈が入り乱れることで、何をしてほしいかが分からなくなることがあります。

短くまとめれば、何を求めているかが明確になりますので、行動に移しやすいという利点があります。

依頼しているほうもダラダラしゃべっていると自分が何を頼もうとしているのかわからなくなることがありますので、短い言葉で頼みごとをまとめると、頼みやすくなります。

まとめ

ワンメッセージ・ワンアウトカムの流れは以下の通り


・言いたいことを絞る
・伝える相手を想像する
・想像力の入る余地のある文章は相手の想像力が入りやすい
・想像力が行動を促す

伝える相手がなかなか想像できないかもしれませんが、その時は、身近にいる人に伝えることを想像すると想像しやすいかもしれません。
日常の中で少しずつ取り入れていって見ましょう。




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