ギャンブル依存症で借金をしてもやめられない!だってパチンコ・スロットは面白くなるよう作られているから!ギャンブル依存症問題02
青いランプを見るためだけにギャンブルをしていたら何が悪い!
あ、いや、スロットは遊技でしたね(戒め)。
ギャンブル中毒者のうち、ペカリ中毒者となっている人はどれくらいいるんでしょうか。
ちょっと気になります。
という訳で、今回はギャンブルをやっている間の事を見てみましょう。
Contents
ギャンブルは楽しい
ギャンブルは楽しいだなんて、そんなこと言っちゃっていいの?!
はい。とりあえず客観的な視点を持っていきましょう。ギャンブル依存症は減らしていかなければなりませんが、ゲーム性が面白いか面白くないかというのはまた別の話になります。
公営ギャンブルも人気が高まってきていますが、やはりギャンブルとして思いつくのは「パチンコ」と「スロット」でしょうね。
今回はパチンコ・スロットがメインになります。
医学的な話
医学的な話だなんてついていけるのかしら…
そんなに難しい事ではないから気楽にいきましょう
ギャンブルで嬉しい時って、どんなときでしょうか。
やっぱり勝った時ですよね。勝つ、すなわちお金を手にできる時、でしょうか。
・ギャンブルに勝つ
・勝ってお金を手にする
ドーパミンは情報伝達物質と言われていて、そのなかでも「楽しい」「気持ちがいい」という感情をもたらすものです。
これからいいことが起こりそうな予感がすると多く放出されるとわかってきました。
そして、ギャンブル依存症の人の場合はこのドーパミンの放出が多くなり、気持ちがいいという快感が得られやすくなっています。
ギャンブル依存症の方は、依存症になるくらいですから、普通にギャンブルをしている人よりも長い時間、ギャンブルをしてきたはずです。
ギャンブルに興じた時間が長いほど、このドーパミンを放出する機会を得てきました。
こういう一連の流れを、それこそ幾度となく繰り返してきたわけですね。
そうすると、またその刺激が欲しくなってギャンブルに興じてしまう。と考えられています。
考えられていますというのは?それが原因じゃないの?
ピンポイントでこれが原因とは断定できないということです。人はそれぞれに経験が違いますから、気持ちよくなる原因が違うことも考えられます。
ただ、ギャンブルしている時にはドーパミンが出ていることが多いし、それによって楽しくなったり嬉しくなったりしている人も多いので、傾向からいうとそうなのではないかという話です。
将来、実験やサンプルが十分に集まったら「確定」とする話が出てくるかもしれません。
ゲーム性的な話
ゲーム性ってどういうことなのかしら?
ギャンブルとしての遊び方が違うって感じかなぁ
公営ギャンブルのゲーム性
例えば、公営のギャンブルは、当たりをつかむためには、券を買うという行為が必要です。
宝くじ → 当せん金付証票を買う
競馬 → 勝馬投票券(馬券)を買う
競艇 → 勝舟投票券(舟券)を買う
競輪 → 勝者投票券(車券)を買う
オートレース → 勝車投票券(車券)を買う
これは中央のラインがプラマイゼロのラインだね。投票締切時間までの間に、好きな投票券を買って、当たれば戻ってくるイメージ
ラインがカクカクになっているのはなぜなのかしら?
大体が定額をポンッと買うから、その分だけ下がっているイメージ。
下がっているのが四か所あるから4つの投票券を買っていて、なおかつ下がり幅がそれぞれ違うから、違う額を購入していることが分かるね。
最初のは10万くらいかな?
このグラフの縦幅はどんな縮尺なのよ…
公営ギャンブルは、予想などを事前に終わらせて、その予想したものを買うというゲーム性なので、金額を決めやすく、また結果も短期間のうちにわかります。
予想が合っているか合っていないか、究極の所はそれだけですから。
でも、それがむずかしいんだよな…
ギャンブルの結果を出すまでの過程ではなく、購入までの過程を楽しむ傾向が強いです。
公営ギャンブルの特徴はこちら
・予想が楽しい
・購入は一瞬
・金額は自分で決められる
・結果も短期間でわかる
・アナログ方式で結果がオープン
・ガチ勝利を目指す人は研究に余念がない
パチンコ・スロットのゲーム性
パチンコ・スロットは、お店から玉やメダルを借りて、それを使って遊ぶことになります。
料金は概ね以下の通り。
パチンコ → 1玉4円以下
スロット → 1枚20円以下
概ねというのは?
スロットは1000円で50枚借りることが出来ていたから、1000÷50=1枚あたり20円が維持できていたんだけれど、最近では1000円で47枚貸しというお店も出てきたんだよ。
なんで枚数が変わっちゃったの?
増税によって、増えた税金の分を徴収しないといけないんだけれど、1000円を1080円にしたりすることは貸し出しの機械の構造上難しい。
だから、貸し付けるメダルの数を調整して、増税に対応したんだよ。
ただ、そうすると1000÷47=21.27円になってしまって、定められている1枚20円以下という規定を超えちゃうんだけど、これは大丈夫と認められました。
いいのかよ!
2019年10月にはまた増税があるので、その際には枚数を変えてくるお店が出てくるんじゃないかな
さっきと違って、斜めに向かっている…これは…?
うん、さっき貸出料金を説明した時に、1玉4円、1枚20円といったけれど、パチンコやスロットは、これを繰り返し利用して行っているからだよ。
うん…?よくわからない
パチンコは玉を打ち出して、大当たりを狙うんだけど、それってつまり、大当たりのチャンスを4円の玉でつかもうとしているんだよね。
…。
商店街のくじ引きで、ガラガラまわすやつあるでしょ?
…あるね。
あれを1回4円で回して、大当たりの玉が出るまで好きに回していいって言ったらわかるかな?
なるほど!
ぱちんこは1分間に100発までしか発射できないという規則があって、つまりは1分間に400円ずつ消費するということ。
スロットは1回に3枚掛けする機種がほとんどだから1回の抽選が20×3=60円。 そして、1回ごとの抽選の間隔は4.1秒以上空けないといけない規則があるので、1分間に15回未満しか回せない。だから、大体1分間に900円ずつ消費するという事になるんだよ。
たっか!
でも、これは理論値だから、実際にはもう少し緩やかになるよ。演出を見たり、席を立ったり、常に最大スピードで投資が進むわけじゃないんだ
大当たりしている時も一気に出るんじゃなくて少しずつ払い出されるから、増え方が緩やかになるんだよ。
…閉店取り切れずが何度あったことか!ちまちま出さずにドバっと出してくれよ
えっ
いや、こっちの話
もう一度見てみると、最初は右下に向かって、伸びていきます。
基本的にはいつ当たるかわからないので、ゆっくりとお金が消えていくのをもやもやしながら見ていくことになります。
それはつまり、パチンコやスロットを打っている間は常にストレスにさらされていることを意味します。
毎分、お財布から500円を持っていかれたら、いい気分はしませんよね。
ここで、大当たりすると、玉やメダルが増えていくことになり、勝てるかもしれないという気持ちを持つのと同時にもうこれでお金を減らさないで済むという、ある意味の開放感も得られます。
よかったぁ~という安心感とでもいいましょうか。
このストレスが、くるっとひっくり返って、安心に変わる瞬間がたまらないんですね。期待する瞬間があるというのが楽しいのです。
パチンコ・スロットの特徴
・常にストレスを抱えて遊技することになる
・辛い時からの解放感が楽しい
・結果が出るのに時間がかかる
・お金が徐々に減っていく。
・デジタル抽選は一定の不安がある
中毒的な演出の話
公営ギャンブルは、みんないっしょくたなので、当たっても、外れても、個人をケアするような演出はありません。
でも、パチンコ・スロットは個人用のマシンなので、いかに遊技している個人を夢中にさせるかに集中することが出来ます。
昔のパチンコは「チンジャラ」で表現できていたように、釘と玉と入賞口で構成されていましたから、そんなにめちゃくちゃかじりついて打つようなものでもないと思います。打ったことないので想像ですが。
近年は以下の要素が飛躍的に進歩しています。
・映像
・音楽
・ギミック
遊技している人をいかに心地よくさせるか。
また、いかに惜しいと感じさせるかに注力されています。
使われている音楽は、ギャンブル機を離れて単体で聞いても遜色ないものが多く、ギャンブルをしない普通の音楽好きな人に聞かせて、「いいね!」と言われることもあるんじゃないかと思います。
あー、オレのipod、パチンコの曲ばっかりだわ…
楽曲の出来がいいなら仕方のないことです。
海物語の音楽も人が心地よいと思う音階を使って曲が構成されているのだとか。
上で書いたように、大当たりするまではストレスだらけなわけなので、そのストレスを和らげてくれるような気持ちのいい音楽は嬉しいですね。
大当たりが近づきそうな演出も実は意味があります。
またドーパミンの話になりますが、放出のタイミングが、大当たりの瞬間ではなくて、これからいいことが起こりそうな気がする瞬間なので、大当たりになりそうな強い演出を見せると「おっ当たるかな」と思って、ドーパミンが出るわけです。
演出が失敗して外れて、気持ちの中では「バカヤロー!」と思っていても、ドーパミンが出て体は気持ちよさを感じる仕組みになっています。
何か楽しみを詰め込んでいるみたいね
プロの集団が長く遊んでもらうように演出を考えているのですから、楽しめる作りになっている機種が多いです。
外国の方も評価している
カジノとかがある国の方は、そっちの方が楽しいんじゃないの?
ところがそうでもないみたい
来場した外国人の91%が「日本に来たらパチンコで遊んでみたい」 マルハン調べ
観光経済新聞
マルハンは、北米最大のアニメイベント アニメエキスポ2017にパチンコ・パチスロブースを訪れた外国人の91%が「日本に来たらパチンコで遊んでみたい」とアンケートに回答したと発表した。
Q.パチンコ・パチスロを遊んでみた感想を聞かせてください(記述式)
・映像が綺麗。カラフルでピカピカするのが素敵
・「ピンボール」みたいだけど、西洋のゲームとかなり違っていて面白い
・アメリカのスロットよりも面白い
パチンコ・パチスロブースの出展は今年が2年目。
~中略~
中でも、自分自身で『7』を揃える「目押し」練習機能が付いたパチスロは人気が来場者の人気が高く、行列ができるほどの盛況ぶりだった。
また、飛騨高山には飲食店に併設してパチンコが打てるお店があり、外国人観光客にも人気がある。
EBIS CAFE and PACHINKO
※EBIS CAFE and PACHINKOさんは6分20秒あたりから
お店の評価もパチンコの評価も高いようで、満足度が高いお店になっています。
日本の文化として楽しんでもらえるなら、なんかうれしくなっちゃうね。
お金の魔力も当然ある
パチンコが好きという人でも、ゲームセンターでひがな1日中、パチンコを打ったことがある人は少ないのではないでしょうか。
おいてある機種が古いのかもしれませんが、すべての台が埋まっていることは見たことがありません。
パチンコやスロットの魅力の中に勝つとお金がもらえるが占める割合大きいことを理解する必要があります。
だからこそ注意が必要
夢中になっていると自分で判断が出来なくなる
楽しさであふれているからこそのめりこみ注意しなければならないし、対策も打たなくてはならない状況になってきています。
夢中になっているという事は、自分で適切な判断が出来ないという事でもありますから。
ちょっと離れて冷静に考えて、本当にこれは楽しかったのか?と考えてみるのもいいでしょう。
ゲーム性の楽しみ > お金を手に入れる喜び
になっているでしょうか。
他に楽しみを見つけた人はやめていった
ただ、最近は
お金の損失の辛さ > 遊べる楽しみ
の構図が出来上がってきているし、ギャンブルじゃなくても楽しいことは他にもあると気づいた人はギャンブルから離れている傾向にあります。
その人たちの受け皿は、スマホゲーに移って行っているようです。
ギャンブルで何万円も突っ込んでいた人は、スマホのガチャ1回分なんて楽勝で、重課金者になっているとか。
エンジョイ勢と依存症は分けて考えるべき
ギャンブルで勝つことが一番大事なのかというとそうではありません。
最終的に負けたとしても、勝ったり負けたりを繰り返しているうちに日々のストレスが発散できればいいと考える人もいます。
とりあえず、遊べることが第一で収支は二の次といういわゆるエンジョイ勢です。
依存症の方のために、ギャンブルはすべて撤廃すべき、という人がいるかもしれませんが、ギャンブルをきちんと趣味として捉えて、計画的に遊んでいる方もいます。
その方たちにとっては、急に趣味を奪われたらショックですし、理不尽と感じる人もいます。
やめたくてもやめられない依存所の方の治療と対策を確立してもらいたいですね。
まとめ
ギャンブルというより、パチンコとスロットの楽しいところの話になってしましましたが、適度に付き合う分には楽しめるところもあると思います。
やったことない方は、ゲームセンターなどで手軽に遊べますので、人生経験としてちょっと遊んでみるのもいいかもしれませんね。
次回は個人的にできる依存症対策を見てみたいと思います。
続きます。
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