「なつぞら」で学ぶ働き方
って物理的に見れないんですよ。テレビがないので。
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「なつぞら」について
今週から放送が始まった朝ドラ通算100作目という節目の作品です。
あらすじは以下の通り。
戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。
アニメーターが主人公ってなかなかないですね。
アニメーターが主人公の作品
西荻窪ランスルー
江田島咲、18歳。自分ひとりの力で生きていこうと周囲の反対を押し切り上京を決意。絵を描くことが得意だった咲はアニメ会社に無事就職できたが、そこで出会う大人たちに圧倒される日々。仕事も恋もひたむきにがんばるがむしゃら女子の全力疾走物語!
出典: www.cmoa.jp
アニメタ!
元アニメーターという経歴を持つ作者が、新人アニメーターである主人公の視点を通してアニメ業界を描いた作品となっている
出典: ja.wikipedia.org
アニメがお仕事!
尾道出身の二卵性の双子の福山イチ乃と二太が、アニメーターのになる夢をかなえた後、様々な壁に直面する。
出典: ja.wikipedia.org
話題となったセリフ
「それは、おまえが搾った牛乳から生まれたものだ。よく味わえ。ちゃんと働けば、ちゃんといつか報われる日が来る。報われなければ、働き方が悪いか、働かせる者が悪いんだ。そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ。だが、一番悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることじゃ。人は人をアテにする者を助けたりはせん。逆に自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれるのだ。おまえはこの数日、本当によく働いた。そのアイスクリームは、おまえの力で得たものだ。おまえなら、大丈夫だ。だから、もう無理に笑うことはない。謝ることもない。おまえは堂々としてろ。堂々と、ここで生きろ」
第4話にて、主人公なつの幼少期を描いていますが、搾乳という労働を経て絞った牛乳を使い、アイスクリームが作られたところでのセリフです。
ちゃんと働けば報われる
ちゃんと働くとはどういうことなんでしょうか。
一生懸命毎日休みもせずせっせと会社勤めをする。というのではだめでしょうか。
せっせと出社するのは仕事のため?それともルーティンになっているのでしょうか。
こんな深い意味に言っているかはともかく、色々とこじつけていきましょう。
柴田泰樹(草刈正雄)の言葉から見ていきましょう。
「報われなければ、働き方が悪いか、働かせる者が悪いんだ。そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ。」
ということは、働き方は「働く方法(やり方)」ではなくて、「働く仕組み」の事ですね。
労働の体制です。仕事が10時間労働だったり、残業代が出なかったり、そういった仕組みが悪いところでは一生懸命働いていても報われないと言っています。
「働かせる者が悪い」というのはずばり会社組織の事です。ブラック企業を想像するとわかりやすいかもしれませんね。
悪い労働環境、ブラック企業の下では報われないから、さっさと別の所へ行け。と言っていますね。
人は人をアテにする者を助けたりはしない
「一番悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることじゃ」
誰かをアテにする、自分で切り開かない、能動的に動かない…。
誰かをあてにしたり、頼りにしたりするのはすごく楽です。
自分が苦労したりせずに、面倒な物事が解決していくのですから。
誰かがやってくれるという「人ごと感」は、人を真剣にさせることから遠ざけます。
問題を問題として認識することが出来なくなってくるからです。
また、人は他人が労力を使わずに得をすることにいい顔をしません。
なので、働いていないように見える人が報われてはならないという感情が働いてしまいます。
例えば、20代の人が株で一山当てたと言って資産が10億円もあると言ったら「羨ましいなぁ」と思いながらもなんかもやもやします。実力以上のお金に対して嫉妬心が生まれてしまいます。裏で努力しているのかもしれませんが、それは見えませんからね。
自分を信じて働いているものを助けてくれる
職場で一生懸命働いている人がいたら、助けになってあげたいと思うものでしょう。
反対意見があっても自分がやっていることが正しいと思ったり、もし間違っていたら、その指摘に耳を傾けることが出来ればよいと思います。
そして、自信をもって働いている限りでは誰にも遠慮することなく堂々と働いていればいい。そういうことを言ってくれているのではないかと思います。
人間関係が絡んでくると、面倒くさいことが起こったりします。
仕事で付き合いのあるお客さんの言葉は絶対だ、なんて考えている人もあるかもしれません。
でも、人としては上下関係はないので、自分を卑下することなく堂々と生きればいいのではないでしょうか。
たくさんの人が共感した訳
主人公なつに向けた言葉に共感しているわけですが、それはなつに対してよかったねと思っていると同時に、自分の事にも感じているからです。
報われなければ、働き方が悪いか、働かせる者が悪いんだ。そんなとこはとっとと逃げ出しゃいいんだ。
景気は上向きになった。と言われても実感できない人がいる中で「働き方が悪いか、働かせる者が悪いんだ」という言葉は納得感があります。特に、現状に満足していない人ならば「そうだそうだ」と思ってしまうこともあるでしょう。
逆に自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれるのだ
仕事がうまくいかなくても、頑張ればそのうち助けてくれると励ましてくれているように聞こえます。「もう少し頑張ってみよう」と気持ちを高めてくれます。
おまえなら、大丈夫だ
大丈夫。大丈夫という言葉をかけてくれる人が身近にいたりしますか?誰かに大丈夫という言葉をかけてもらったのはぼくはここ数年ありません。
今秋から消費税も上がることになっていて、新元号になるとはいえ、不安ばかりが募ります。でも、そこで大丈夫と言われて背中を後押ししてくれる言葉は嬉しさを感じるものです。
そのとき、なつと自分を重ね合わせて、泰樹の言葉に感じ入ることが出来るのですね。
まだまだ話は始まったばかりですが、この先も心に入ってくる言葉が出てくることを期待しています。
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