会話にタブーあり?初対面の方とはしないほうが良い「政宗の皿」とは?
というわけで、会話ネタとしてタブーとされている「政宗の皿」についてみていきましょう。
解説を見る前にどんな内容かわかりますか?
その前に独眼竜政宗の茶碗の逸話
皿じゃないじゃん!
そんなツッコミは野暮ですよ。
独眼竜政宗と言えば、青葉城址にある伊達政宗像を思い浮かべる方もいるでしょうし、大河ドラマで眼帯をしたあの人!みたいなイメージですよね。
三国志だと眼帯もちは夏候惇になりますけど。
そんな政宗がある時、価値のある茶碗を持っていたところ、手が滑って取り落とそうとしてしまいます。
地面に着く前になんとかキャッチ!
茶碗は割れずに済み、キャッチした政宗自身もほっと一息。
しかし、その後、政宗はその茶碗をたたきつけて割ってしまいます。
家臣になぜそのようなことをと尋ねられると
いわく、「私はこの茶碗を落とそうとしたことにひどく焦り、そして無事だったことに心底安心した。そして、そんな器の小さい自分に気が付き、腹が立ったのだ」と。
自分の器の小ささを茶碗で自覚するとは・・・(器だけに)。そこが大人物たるゆえんかもしれませんね。
今度こそ「政宗の皿」
政宗の皿とは、各トピックの頭文字を使って作った言葉です。
政 → 政治の話
宗 → 宗教の話
の → 野球の話
皿 → サラリー、つまり給料の話
政治の話
政治は、現在も与党と野党、各政党がしのぎを削っているわけですが、それを応援する有権者も様々いるわけです。
自分の主義主張を周りにも喧伝しようとしている人もいますので、その人の主張を退けてしまうと、人によっては人格否定と捉えられてしまうこともあります。
また、例えば、政治に興味のない無党派層だとわかれば、自分の陣営に来てもらいたくて、熱烈なアプローチがあるかもしれません。
政治の話は、結果を見れば、あの施策はよかったとか、この行動は間違いだったとわかりますが、議論している最中は完全にこれが正解というのがない分野でもあります。
あるかもしれませんが、それをいろんな立場の人が、それぞれの正義を掲げて主張しているものですから、まとまりを見せることがないですね。
同じ目線で政治を語れれば楽しいのかもしれませんが、初対面の人がどんな思考をしているか容易にはわかりません。
ですので、余計な波風を立てないように、政治の話は控えておきましょう。
宗教の話
日本にいると、どの宗教に属しているかという事はあまり意識しないのかもしれません。
しかし、外国の方と接するとわかりますが、宗教の教えを思考や行動の規範としていることが多くあります。
日本では、宗教がこう教えているから、このように行動しようと思う事ってないんじゃないでしょうか。
行動の原理は宗教を下敷きにしていないので、そういうことを外国の方に言うと「じゃあ、日本人の行動の規範って何なんだ?」と聞かれるかもしれません。
それは、各家庭や地域で培った道徳観でもありますし、日本古来のものと言えば「武士道」という事になります。
近所にいたガミガミうるさいオヤジ、というのも小さい子供たちの教育に影響を与えて、しっかりした大人にしようと教育していてくれたというのが、今ならわかります。
子供の頃は口うるさいなあと思うだけでしたが。
宗教は宗教戦争が起きたこともあるほど、信徒の方はそれぞれの信奉する宗教を大事にしています。
己の信ずるものに優劣などはないと思うのは日本人だからかもしれませんが、「うちの教義はこうなっているから、お前の所の宗教は間違っている」などと主張して対立することもあります。
また、知らないでタブーに踏み込んでしまうこともありますので、宗教も話題に出さないほうが良いでしょう。
野球の話
野球は、昔はひどかったらしいですが、最近は高校野球もありますし、野茂選手やイチロー選手、松井選手の活躍もあってメジャーリーグの情報も入ってきてますし、特にプロ野球だけを指すことはなくなってきていて、それほどタブーな話題でもないようです。
熱狂的ファンというと、真っ先に思い浮かべるのが阪神タイガースファンですね。虎党と呼ばれ、みんなで六甲おろしを歌って、優勝したら道頓堀川に飛び込む…。そんなイメージで、球団に対する愛情が半端ないです。
プロ野球は成績がきちんと残るので、そのシーズンでの優劣がはっきりと出てしまいます。
応援している球団の調子が悪くて、低迷している時に、「○○投手はよくないよね」なんて言われたら、実際成績がそうなのだから反論が出来ず、でも悪口は言われたくないというどうしようもない状況があったりします。
その点、高校野球の話だと、
今、地元の高校が勝ち進んでるんですよ
とか
新潟県の高校がベスト4入り!
と言っても、嫌みになりません。
それは、その高校との関係性がお互いに薄いので、話題に上っても影響が少ないからです。
逆に、相手の方が新潟出身だと知ったうえで、
新潟県の高校がベスト4入りしてますね!
と言ったら盛り上がるかもしれませんね。
これは前の記事でも書いた「何気ない言葉に気を留めよう」の中でも紹介していますが、相手方の情報と絡めると話を聞いていることが伝わるからですね。
サラリーの話
お給料の差が人間としての差ではありませんが、なんとなく格付けを意識してしまうものに入る話題ではないでしょうか。
例えば同じ企業の中で同期の人と差がついてしまったら「え、なんで?」と思っちゃいますよね。
あー、夏のボーナス出たー!やったー!
そうね、100万も何に使おうかしら
ひゃく・・・、えっ?
とか
初のボーナス、何に使うの?
はい、50万もあれば、父にも母にも祖母にも何か買ってあげられそうです。おいしいものを食べに行くか、欲しいものを買ってあげようと思います。
ごじゅ・・・、えっ?
(それとおじいちゃんは?)
条件は同じはずなのに、差が付くとどこで差が付いたんだろうと悩んでしまいます。
ぼくも大学の時のバイトで、後輩のバイト代のほうが高かったなぁという事を今思い出しました。
とにかく、給料も数字で表れるため、比較がしやすく、差を気にしやすいからですね。
高給取りな人ほど、そんなことは気にしないおおらかなものですが、ぼくなんかは「くそう、羨ましい」とかってにみじめになって「みじめマイレージ」が溜まってしまうのです。
また、日本ではお金について話すことに対して卑しいとかそういった感情が生まれるような雰囲気があるかと思います。
そういったこともあって、お互い腹を割って話せるくらいになればどうという話ではないかもしれませんが、初対面では控えたほうがいい話題のひとつです。
まとめ
振り返ってみると以下のようなイメージのものがあまりふさわしくないとされているようですね。
・強い主義主張が生まれるもの
・(能力として)比較しやすいもの
主義主張を繰り返して、相手を言い負かせば、相手は気分が良くありませんし、能力についての優劣をつけてしまうと、そこに上下関係が生まれてしまって、宮ックに感じることになるでしょう。
これらは、仲良くなって話しても良いタイミングを見極めた後に、話すのがよいですね。
「これは相手の意見だな」とか「相手の特徴なんだ」と容認できる関係性があれば、話題に出しても問題ないでしょう。
みなさんもへたに話題に出してもめたりしないようにしましょう。
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