IllustratorからPDFに変換する際に容量を軽くする方法3つを解説!

2020年4月19日

空の勇者たち

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PDFファイルが重すぎたら何が悪い!

データを転送する時は、軽いに越したことはありません。
時間も短く済みますし、接続が途切れてもう一回やり直しという事も少なくなります。

送信エラーも起きにくくなります。

ただ、やみくもに軽くするとデータが劣化したりもしますので、ちょうどいいあんばいにしたいですね。

IllustratorでPDFに変換した時、軽くする方法を解説します。

今回使用するデータ


AIデータにテキストと画像を詰め込んだデータをサンプルデータとして使用します。



中身はこんな感じのコナンドイルのコラボレーションです。



ちなみにサイズは59.2MBです。
中々の重さ。

そのままPDFに変換してみる


上部メニューから「ファイル」→「別名保存」をクリックします。
ショートカットは「Shift+Ctrl+S」です。



ウィンドウが表示されるので「ファイルの種類」を「Adobe PDF」にして、「保存」をクリックします。



「Adobe PDFを保存」ウィンドウが表示されますので、「PDFを保存」をクリックします。




はいっ。61.4MBです。あまり変わりませんね。

ここからあれやこれやしていきましょう。

PDFを軽くする方法

Illustratorだけで完結しない場合もありますので、そこはできる範囲でやっていきましょう。

PDFの編集機能を捨てる


最初の設定だと、AIファイルも編集できるし、変換したPDFデータもillustratorで編集をすることが出来ます。



これを変換したPDFファイルを編集できない状態にすると、データが軽くなります。

データは軽くなりますが、PDFを編集できなくなるので、見る専用のPDFになります。

内容を確認してもらいたい時には、この方法で変換すると軽くなるのでいいですね。
以下手順。



「Adobe PDFを保存」ウィンドウの中の「Illustratorの編集機能を保持」のチェックを外します
この状態で保存します。



わかりやすいようにこのような名前で保存しました。

結果は30.5MB
先ほどが61.4MBだったので、約半分になりました。

編集機能
ありPDF
編集機能
なしPDF
61.4MB 30.5MB

画像の解像度を落として圧縮する


今度はチェックをすべて外します。



左側の「圧縮」タブをクリックして表示を切り替えます。

カラー画像のところの「ダウンサンプルしない」を「ダウンサンプル(バイキュービック法)」にします。



その下の、「圧縮」を「JPEG」にします。

この設定で保存します。



はいっ。容量が1.55MBになりました。

これはちょっとスリムになりすぎでしょう。

編集機能
ありPDF
編集機能
なしPDF
編集機能なし
+画像圧縮PDF
61.4MB 30.5MB 1.55MB

PDFの比較


上から順に

・そのまま変換
・編集機能なし変換
・編集機能なし変換+画像圧縮

1番上と真ん中は、あまり差はありませんね。じっくり見ると、真ん中の画像がややノイズが増えているような気がしないでもない感じです。

3番目は明らかに画像が劣化しています。

でも、文字はどのパターンも同じくらいのきれいさですね。
画像を圧縮しても文字のきれいさは変わらないので、画像をどのあたりまで劣化させて軽くさせるかが肝になります。



先ほどの「編集機能なし変換+画像圧縮」の設定の時に「ダウンサンプル(バイキュービック法)」のppiを200にして再度書き出ししました。



ppiを少し上げるだけで、画質がかなり向上しました。

これで約2MBなら十分軽量化できたと思いますがいかがでしょうか。
画像の劣化と容量の兼ね合いで調整したい時はppiを調整してみてくださいね。

配置してある画像を修正して、サイズを軽くする

元の画像サイズを調整して、PDFの容量を軽くする方法があります。

このふたつの画像はどこが違うでしょうか。

わからないように作ったのでちょっとイジワル問題ですが。


上部メニューの「ウィンドウ」から「リンク」をクリックしてリンクパレットを開きます。

リンクパレットの中には画像が二つ見えますね。
この画像名をダブルクリックします。




リンク画像の情報が表示されますが、拡大縮小が25%,25%になっています。
レイアウトで試行錯誤していると、本来のサイズよりも小さいサイズにして利用することがあります。

しかし、これだと本来大きなサイズのものを小さくして利用しているので、サイズは大きいままです。

保存してみます。




25%に縮小された画像を配置したAIデータは13.8MBになりました。

この見栄えのまま、サイズを小さくするには、元の画像データも25%の解像度にすればいいのです。
配置してある拡大・縮小率と同じパーセンテージで解像度を変更すれば大丈夫です。




illustrator上で25%縮小した画像を配置している時の事を考えます。



画像編集ソフトで、解像度を25%にします。

まぁ、画像編集ソフトってphotoshopになると思いますが。




解像度を変更した画像と、配置してある画像を入れ替えると、サイズが軽くなります。

画像を差し替える時は、縦横比を同じにしておかないと、画像が乱れます。




差し替えた後のAIデータは1.61MBになりました。

今回はわかりやすくするために解像度をぴったり25%に下げましたが、ぴったりに下げてしまうと、少し画像が荒く見えてしまいます。

そこで、コツとしては、ぴったり同じにしないで、少し大きめの解像度にしておくと、劣化具合をあまり感じられずにサイズを減らすことが出来ます。

例えば、解像度を25%にしたい場合は、30%~35%のサイズにして置き換えるといった具合です。

何度か繰り返すとコツがつかめますので試してみてください。

今回は以上になります。

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Illustratorで分からないことがあればどんどんコメント欄にて質問をお寄せください。
ぼくもわからないことはたくさんありますが、できるだけ回答していきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

Illustrator解説まとめ

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