Illustratorで「操作を実行できませんでした」という表示が出た時の対処法

2020年11月1日

空の勇者たち

空の勇者たち

YOUNG & FUN NETWORK TECHNOLOGY CO.LIMITED無料posted withアプリーチ

予想外の結果になったら何が悪い!

dummy
マリちゃん

Illustratorで「操作を実行できませんでした」と出て、色がなくなったり線画だけになっちゃったんだけど、これってどうしたらいいのかしら…?

パソコンで困るときというのは自分が想定していない結果になる時ですよね。

勝手にその結果になったのだからどうしていいのかわからない。

今回はIllustratorで「操作を実行できませんでした」と出た時に対処法を解説していきます。

※今回はぼくのPCで症状が再現できなかったので、画像とかもなく、経験談のような話になります。

「操作を実行できませんでした」はメモリの問題

dummy
トオル君

「操作を実行できませんでした」は実はちょっと言葉が省略されていて、正しく表示するなら「メモリが足りなくて操作を実行できませんでした」となるはずなんだよね。

dummy
マリちゃん

私が操作していたいたAIファイルはそこまで重くなかったような…。

dummy
トオル君

メモリの問題はソフト単体の問題の場合もあるし、PCで動いているプログラム全体の問題もあるから、「これが原因!」って特定することは難しいかもしれない。

でも、傾向はあるからそうならないように気を付けることはできるよ。

dummy
マリちゃん

対処法があるなら教えてください…

dummy
トオル君

ちょっと概念的な話になるんで、そういうもんだと思って聞いてみてね。
間違ってるかもしれないけど。

dummy

(間違ってるかもしれないんだ?!)

メモリとプログラムの関係

dummy
トオル君

まずは、こんなスペックと使用状況だったとするね。
メモリは8GB。

dummy
マリちゃん

ふむふむ。

dummy
トオル君

で、メモリの領域を使用して、各プログラムが動作しています。
OSが動かなくなっちゃうと、パソコンが正常に動かせないから、OSが使用する領域ってのは省略できないと考えてください。

dummy
マリちゃん

う…。もうすでによくわからないんだけど…。


dummy
トオル君

じゃあ、8GBってのを「8つのスペース」って考えてみるね。

dummy
マリちゃん

うん

dummy
トオル君

Illustratorやphotoshopやそのほかのメモ帳でもなんでも、プログラムは起動するのに必要なメモリというのがあります。

このメモリが足りないと、プログラムは起動できません。

dummy
マリちゃん

ほうほう。

dummy
トオル君

で、仮にプログラムを起動するための必要なメモリが
・Windows 2GB
・Illustrator 1GB
・Photoshop 3GB
とすると、それぞれに必要なスペースは
・Windows スペース2個
・Illustrator スペース1個
・Photoshop スペース3個
ってことになります。

これらを全部起動すると、じゃあ、残りのスペースは?

dummy
マリちゃん

残りはこんな感じになって、2個のスペースが余るわね


dummy
トオル君

じゃあ、この状況で新しいプログラムを起動しようとします。

新しいプログラムは3GBのメモリが必要です。
どうなるでしょう。

dummy
マリちゃん

んー、残りのスペースは2しかないのに、スペースを3つ必要なプログラムを起動するなんて無理じゃない?

dummy
トオル君

そうだね、このままだと、起動はできないよね。
じゃあ、どうしたらいいと思う?

dummy
マリちゃん

起動は無理だからあきらめる☆

dummy
トオル君

あきらめんなよ!

dummy
トオル君

ってのは置いておいて、スペースが足りないわけだから、何とかしてスペースを確保するってことを考えるんだよ。

dummy
マリちゃん

どうやるの?

dummy
トオル君

1つは、使えるスペースを大きくする方法。
メモリが8GBなんだったら、メモリを追加して16GBまで使えるようにしたら、3GBのプログラムも起動できるようになるよね。

dummy
マリちゃん

ありなのそれ?!

ずるいわー

dummy
トオル君

でも、これはメモリを買ってきて用意しなくちゃいけないから、すぐには使えない方法なんだよね。

dummy
マリちゃん

だめじゃないの

dummy
トオル君

もう1つは、プログラムを停止してスペースを空けてから、そのスペースを使う方法。

Photoshopが3つのスペースを使っていたなら、Photoshopを停止させて、スペースを開放して、新しいプログラムにその3つのスペースを割り当てたら起動できます。

dummy
マリちゃん

なるほどね

dummy
トオル君

ということを踏まえて、次の話に行きます。

dummy
マリちゃん

長くなりそうな予感…。

ファイルを開いたり、処理を行うときにもメモリが必要

dummy
トオル君

で、プログラムを操作した時にも、必要なメモリが別にあります。

で、この必要なメモリの量というのが、処理によって変わります。

dummy
マリちゃん

なんで?

dummy

例えば、1つのファイルの中に1個しか図形がない場合と、1万個以上図形がある場合では、1万個あるファイルを開くほうがメモリをたくさん使います。

一つ一つの図形の
・形のデータ
・色のデータ
・配置場所のデータ
・効果の適用
を読み込んで、画面に表示するためにメモリを使用するからですね。

その必要なメモリが、空きメモリよりも大きくなった場合に、処理が失敗してエラーになります。

この時に「操作を実行できませんでした」って出るんだと思うんだよね。

dummy
マリちゃん

想像なのかよっ

dummy
トオル君

想像だけど、理屈はあってると思うんだよね。

「操作を実行できませんでした」ってメッセージが出た後にアウトライン表示になるのは、それがメモリをあまり必要としない表示方法だから。

アウトライン表示だと
・線の太さ
・色
・効果
・画像が配置されている場合は画像の表示

が無効になるからメモリへの負担が軽くなる。

メモリへの負担を軽くして、要求された操作を完了させようとするんだけど、操作が完了できないと「操作を実行できませんでした」ってメッセージが出るんじゃないかな。

そして、プレビュー画面へ戻すことなく、アウトライン画面のまま処理が終わるという。

dummy
マリちゃん

で、結局、どうしたらいいのかしら?
それが重要なのよ。

dummy
トオル君

何度も「操作を実行できませんでした」が出る場合は、メモリが足りていないのが原因だから、他に使っていないプログラムがあれば、いったん終了させて、それからもう1回同じ操作をしてみるのがいいね。

dummy
マリちゃん

じゃあ、メモリを追加するってのも有効なのかしら?

dummy
トオル君

そうだね。メモリが増設できるなら、増設したほうが「操作を実行できませんでした」ってメッセージが出る頻度は下がると思う。

プログラムを落としてもうまくいかない場合

dummy
マリちゃん

えーっ。Illustrator以外を落としてからやってみたけど、また「操作を実行できませんでした」って出るわよ…。

dummy
トオル君

うん、プログラムを落としただけでは、完全にメモリにスペースを空けることはできないんだよね。

だから、「操作を実行できませんでした」って何度も出る場合はパソコンを再起動するのも一つの方法だよ。

パソコンを再起動して、新しくファイルを開いてから操作をしてみるとうまくいくこともあるよ。


dummy
マリちゃん

パソコン再起動してもダメなんですけど・・・・。

dummy
トオル君

そういう場合は、やろうとしている処理の負担が大きすぎるって可能性がある。

負担を減らすには
・必要ないデータはできる限り削除する。
・ファイルを分けて処理をする
・配置してある画像が大きすぎるから解像度やサイズを低くして軽くする
・グループが入れ子になっている場合は解除する
ってのが有効だよ。
あとはパスが細切れになっているような場合は連結して一本のパスにすると処理が軽くなることがあるので、できる限りつなげてみるのもおすすめです。

ここまでやっても無理な場合は…。

dummy
マリちゃん

無理な場合は…?(ゴクリ)

dummy
トオル君

諦めよう☆

dummy
マリちゃん

えーっ!

dummy
トオル君

データの作りが悪い場合もあるから、オブジェクト数が増えすぎないように、変なエフェクトを使いすぎないように心がけてデータを作り直すだけで、うまくいく場合もあるよ。

だから、ダメなデータをごり押しして更新を重ねるより、もう一回見直して新しく作り直すほうが良いものが出来上がる場合もあるよ。

dummy
マリちゃん

そうなんだ…。
じゃあ、少し前のデータから作り直してみるかな

dummy
トオル君

うん、あまりお役に立てずに申し訳ない

dummy
マリちゃん

いいよいいよ、これトオルに頼まれていたデータだし。
あまり気にしてないよ。
提出が遅くなるだけだから。

dummy
トオル君

えっ?!

dummy
わかるちゃん

かわいそうなトオル先輩…。

おわりに

「操作を実行できませんでした」はIllustratorというよりは、パソコンの知識の分野なので、気が付かないことも多いかと思います。

Illustratorで作業する際には、いかに軽く作るかってことを考えて作ると起こりにくくなると思いますので、軽いデータを心掛けるようにしましょう。

今回は以上です。

なお、元ネタはYahoo!知恵袋の以下の質問からでした。

>>>「操作を実行できませんでした」とでて画像のような画面になる

お疲れさまでした!

関連コンテンツ