【2020.06.06更新】鬼滅の刃のネタを考察と解説!(02話まで)

2020年6月6日

空の勇者たち

空の勇者たち

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鬼滅の刃がジャンプ本誌で完結を迎えました。

そこで、1話から振り返って、話の根幹にかかわらないようなたいしたことないネタを解説していきたいと思います。
個人的な解説なので合っているかはわかりません。
参考になれば幸いです。

一度に全話は無理なので、少しずつ更新していきます。

鬼滅の刃のちょっとしたネタ

第1話 残酷

 

着物の模様1
炭治郎のトレードマークともいうべき、緑と黒の模様があります。
これは市松模様(いちまつもよう)という柄で、古くは古墳時代からある模様。種類としては和柄(わがら)といいます。
正方形または長方形を並べた模様ですね。
江戸時代の戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が身に付けていた白と紺の袴が人気を博し、そこから名前をとって市松模様となりました。
着物の模様2 禰豆子の着物の模様は麻の葉(あさのは)という柄です。こちらも和柄です。

麻の葉も昔からある柄ですが、江戸時代に流行した柄です。
また、麻の葉は丈夫なので、「丈夫な子に育つように」「長生きするように」という意味合いもあります。
大正時代初期の乳幼児の死亡率は20%前後。つまり、5人に1人は赤ちゃんの時に死んでしまいます。
そんな時代であったからこそ、よりいっそう大きく丈夫に育ってほしいという願いがあったのだと思います。そう思う気持ちは現代でも変わりませんけどね。
1巻のカバーを外した表紙

1巻のカバー表紙は牙をむく禰豆子と、その禰豆子を守ろうとしている炭次郎ですが、カバーをとってしまうと、同じ構図で笑顔の炭次郎と禰豆子が見られます。
これは、鬼に襲われなかった時の兄妹を表したもののようにも見えますし、物語の最後にはこのように笑って終われる未来が有るよ、と示唆しているようにも見えますね。

見開きで炭次郎が持っている刀
炭次郎が持っている刀の鍔が丸鍔(まるつば)で、1巻の作中に出てくる刀の形とは合いません。
なので、イメージイラストと捉えておけばよいかなと思います。
見開きの次のページのロゴと模様

ロゴの周りに流れているのは「流水紋(りゅうすいもん)」と呼ばれる和柄の一種。
こういうものが挟まれているだけで
和ものっぽい雰囲気が出てきますね。

炭を売ってくる炭治郎
炭を売ってくる炭治郎。炭治郎のおうちは炭焼きで炭を作り、そしてそれを売って生計を立てていることが分かりますね。
竹雄に木を切ることを頼む炭治郎

炭を作るためには木を切ってこなくてはいけません。
それで、竹雄に木を切ることをお願いしています。
この木が炭の材料になります。

炭を買う町の人々

電気・ガスを使っての暖房が普及するのはもう少し後の時代。
それまでは炭を使った暖房器具がメインなので、みんな炭を買い求めます。
ちょうど雪も降っていますしね。

炭ではなく薪を使わないのか?という点に関しては、薪は火が付くのが早いですが、燃え尽きるのも早い。逆に炭は火が点きにくいけれど、点いたら長く温かい。

そういった面から、炭が重宝されていました。

皿の匂いを嗅ぐ炭治郎

皿から猫の匂いをかぎ分ける炭治郎。
炭治郎の五感がすぐれていることを示すエピソードです。

炭治郎を頼りにする人々 ・障子の張り替え
・荷物運び
・皿割りの犯人捜し
町の人々が炭治郎に恩を感じたり頼りにしていたりすることが分かります。
特に皿割りの犯人捜しは炭治郎が「猫の匂いがする」と言っただけでおかみさんは態度を変えています。
これはかなり信頼感が高いですね。
三郎じいさんの家に傘がたくさん

昔の傘は紙でできていたので破れて使えなくなると、骨だけを再利用して張り替えて売っていました。
「鬼が出るぞ」のコマの次は、部屋に広げてあった傘をたたんでしまっている様子。
炭治郎を泊めるためにスペースを空けてくれているんですね。
その前に、炭治郎にきちんとご飯を出しているのもさすがです。

キセルと煙草 「いや 入ってくる」のセリフのコマで三郎じいさんが使っているのが煙草盆と呼ばれるもの。


矢切屋様のページより引用

大正時代には現代の紙巻煙草が普及し始めていましたが、山間部のため、あまり紙巻きたばこは普及していないのかもしれません。

炭治郎はいい子 家族にも慕われ、町の人からも信頼されている炭治郎は「いい子」です。
そんないい子が頑張っているという姿は、応援したくなります。
つまり、炭治郎側の視点に立って話を読み進めることが出来ます。
だから、炭治郎の家族が襲われた時に、より衝撃が強くなるのです。
なぜ鬼は炭治郎の家族をただ殺しただけだったのか。 鬼は人を食うと力をつけるようですが、なぜ炭治郎の家族は食べられていなかったのか。

読者に対する配慮かと。
家族を襲われたのだけでもショックなのに、食べられていたらむごすぎます。

なぜ斧を持ってきたのか
禰豆子を町に運ぶ際に、炭治郎は斧を持ってきていますが、結構重量があるので、本当はないほうが身軽に動けます。
道中で「熊が出たのか?」と考えていますが、家を出る時にもう、その考えがあったのでしょう。
いるかもしれない熊対策です。
雪の上で滑る炭治郎 わらぐつでは、あまりグリップがありません。暴れる禰豆子にびっくりして体勢を崩して転んでしまいましたが、きちんとした靴なら倒れなかったかも。
雪はそんなにふかふかではない

崖から落ちた炭治郎は雪のおかげで無傷のようですが、このくらいの雪の厚みだと、普通にけがしますので、リアルで飛び込んだりしないように。
新雪で1.5mくらい積もっていればなんとかなる可能性はあります。
また、積もった後に晴れの日があると、表面が解けて夜に固まり氷になります。厚みがあっても固かったりするので注意(豪雪地帯十日町出身者:談)

斧にカバー
冨岡義勇と戦う時に、斧の刃はむき出しですが、炭治郎が持って運んでいる時は、刃の部分にカバーがしてあります。
これは、持ち運ぶときに刃でけがをしないようにしているんですね。
カバーをとる描写はないので、ちょっと気が付きにくいです。
冨岡義勇の羽織の柄

和柄っぽいけど、調べてもよくわからなかったので、知っている方がいらっしゃったら、教えていただきたいです。
似た柄としては↑「亀甲柄」。亀の甲羅の図案化したものが似ています。
あとはこちらの↑「毘沙門亀甲模様」が似てると言えば似てますが・・・。
毘沙門は「毘沙門天」からきています。毘沙門天の像にこの模様が使われていることがあり、そこからの由来ですね。
毘沙門天と言えば、武神の一人として知られています。
武神にあやかった模様を羽織ると考えれば、鬼を退治する鬼殺隊の衣装としてはしっくりきます。
後に出てくる錆兎も同じ模様の羽織を着ていますので、錆兎由来の柄とも言えそうです。

アニメだとすごくカラフルになっているので、アニメ未視聴の人からすると違和感がすごいです。

冨岡義勇の足元の包帯のようなもの
すねのあたりから、包帯のようにぐるぐると巻いていますが、これは脚絆(きゃはん)と呼ばれるものです。ドイツ語ではゲートル。

ズボンに巻いてひらひらさせないようにし、障害物へ引っかかるのを避けます。また、足を守る防具にもなります。(防御力は低め)
鬼殺隊は、鬼を探して道なき道を走り回ることがほとんどで、整備された道を通ることは少なかったでしょう。そのために、藪の中を走ったりするときは引っかからないようにする必要があります。
また、長時間の歩行をするときに、足に血がたまる、うっ血を防いで疲労を軽減する役割もあります。

冨岡義勇の刀の鍔

6角形をしています。
縦長の刀の刃に合わせているので、正六角形ではありません。

冨岡義勇と炭治郎が会話している間の禰豆子

冨岡義勇の手に禰豆子が奪われて、助けてくれと頼む炭治郎の会話の間の禰豆子は、全然おとなしくしてなくて暴れてます。
しゃべれないから会話に割って入ることはできないのですが、何度も繰り返し見てるとちょっと面白いです。

半日早く来ていればお前の家族は死んでいなかったかもしれない

かなり先になりますが、黒死牟が人間だった時に援護に縁壱が駆け付けた際、縁壱も同じように、無念の気持ちをあらわにしていて、その話を読んだ後に1話を読み返すとなんとなくデジャブを感じますね。

冨岡義勇に蹴りを入れる禰豆子 大正時代は、まだ下着というものが浸透しておらず、着けるとしても上流階級の人々のみ。
一般の民衆は、基本ノーパンです。
なので、着物がめくれているのが分かるような方向からの作画はできません。
なので、禰豆子の攻撃は横向きのことが多かったりします。
正面から蹴りをしている時は、禰豆子の手前に障害物があることが多いようです。この蹴りを入れられている冨岡義勇は、正面から禰豆子の蹴りを食らっているので・・・。「しまった」はいろいろ解釈できそうです。
「俺に対する威嚇」の次のコマの刀のさやと刀

後ろの効果線によって、刀を引き抜いているかのような演出をしておいて、実は次のページでは刀を納めているという、ちょっとした意外性を盛り込む演出。
まぁ、今まで右手に持っていたのですから、いきなりさやに入っているのはおかしいのですが、なんだか抜いているように見えるコマです。

 冨岡義勇の手刀 首の横の部分には頸動脈が通っていて、手刀をたたき込むと、こん睡させることもできる。
実際にやったら危険な技なのでご注意を。
禰豆子のさるぐつわ 炭治郎が目覚めると禰豆子に竹と思われるさるぐつわがされていますが、これはどうやって作ったのが描写がないのでわかりません。
炭治郎は気を失っていたので、冨岡義勇が作ったことになります。
1.冨岡義勇が竹を切って作った。
2.冨岡義勇が持っていた竹筒を使って作った。周囲の背景を見ていると落葉した樹木だけがあり、竹らしきものが見当たらないので、自作は難しいのかなと思います。なので、冨岡義勇が水筒として持っていた竹筒を加工して、さるぐつわにしたのではないかと思われます。

第2話 見知らぬ誰か

お金を払う炭治郎
禰豆子を運ぶかごを準備するために、農家の方から籠と、わらと、竹をもらう炭治郎。
農家の方は「いらんて」と言ってお金の受け取りは拒否しますが、「でも払います」と強めの口調で言う炭治郎。
「頭の固い子供だな」と言われるくらい、炭治郎の生真面目さが描かれています。また、2コマ目と3コマ目ではお金の話を炭治郎がいきなり始めていて、前の農家の方の話とはかみ合っていません。

ここから、「思い込んだらこう」という、人の話を聞かない面も描かれています。

わらと竹の使い道 わらは籠の穴を塞ぐために編み込んで、穴を修復するために使います。
途中から編み込んで穴を塞ぐというのは結構技術がいることですね。竹は籠の周りを竹で囲う事で強度を上げています。
そのままの籠の状態だと禰豆子の体重を支え切れなくて、穴が開くと思ったんでしょうね。
もぐら禰豆子とはみ出し禰豆子

ここはちょっと、笑いポイントでコミカルに描かれています。
1話のほとんどがシリアスでハードな内容だったので、1話だけを読んだ読者は、「怖い」とか「辛い」などの意見を持った人もいるでしょう。

で、2話の冒頭で少し笑える話を持ってくることで「厳しいだけのマンガじゃない」という印象を与えています。

そういう意味では、2話の最初の話を聞かない炭治郎も炭治郎の性格を表すエピソードでありながら、笑えるものになっています。

お堂
お寺の施設です。
仏像が安置されていることもありますが、お堂の中には見当たりませんね。
ただ、障子が破れているので、ここを日常的に使用している人はいなかったのだと思います。
鬼との出会い

鬼と戦うというテーマなら、第1話で鬼と出会ってもよかったのですが、町から帰ってくる炭治郎を待つには、やはり竈門家の誰かを食べていないと話が合いません。
でもそれは読者の精神的に厳しいから、2話めで別の旅人を襲わせたと考えられます。

倒れている旅人を見る禰豆子
炭治郎が鬼の攻撃によってお堂の外まで飛ばされていますが、それには目もくれず、旅人の死体を眺めています。
それほどまでに食べたい欲求があるのです。
何気ないコマですが。
ボンと蹴り込む禰豆子

炭治郎が抑え込まれるほどの鬼をいともたやすく、首をはね飛ばす禰豆子。
炭治郎<鬼<<<<<禰豆子
という力の差が思い切り描かれたシーンで、禰豆子の戦闘力がかなり高いことが分かるようになっています。
ちなみに、1話のネタでも書きましたが、この角度からだと、炭治郎は禰豆子の着物の中が見えているわけで・・・。

ドガァと蹴る禰豆子

禰豆子が正面から蹴るシーンの場合は、手前に障害物がある法則。
今回は鬼の体ですね。

ガッとつかみかかる鬼からみえる下着

この時代の男性は、ノーパンかふんどしだったので、鬼の着物からちらりと見えるものはふんどしだと思われます。

着物の場合は、ノーパンのことが多かったのですが、ここでいう着物は、裾が足元まであるタイプの着物。

ひざうえのじんべえみたいなものの場合はふんどしだったのでしょうか。

身体がつぶれて苦しむ鬼 頭と体で分かれて、別々に行動しているので、感覚は別になっているのかと思いきや、体の負傷で頭の方もダメージを受けています。
とはいえ、その前の禰豆子の蹴りでは頭はあまりダメージを受けていないので、体が動作を止めるほどの衝撃を受けたとき(消滅するほどのダメージを受けた時)は再生できずに、ダメージを感じるのかもしれませんね。

お堂に入る前は林のやや上に見えていた月が、鬼が崖から落ちるコマでは上の方に見えています。
お堂に入る前の月の高さだと、崖から落ちるコマの角度で空を見上げた時に月は見えませんから、つまり、結構長い間闘っていたことになります。

天狗の面の人 鱗滝さんの事はまた次回

第3話

まだです。


随時更新していく予定なので、失踪しないよう頑張ります。

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