ギャンブル依存症で借金をしてもやめられない!ギャンブル依存症の人ってどれくらいいるの?ギャンブル依存症問題01
何かに依存したら何が悪い!
人は程度の差こそあれ、何かに依存しています。家族だったり、仕事だったり、趣味だったり。
え、そういうのも依存というの?と思うかもしれませんが、何かに頼ったりすることは日常的にあります。
・辛いことがあった時に好きなお笑い番組を見たら元気が出た。
・落ち込むことがあったけれど、好きな歌手の曲を聴いていたら前向きになれた。
これも依存の一種でしょう。
でも、好きだからと言って、「お笑い番組の事しか考えられない」とか「好きな曲を毎日聴かないと眠れない」とか、そんなことはないですね、おそらく。
そこまで病的な依存を持つと問題になりますが、それがギャンブル依存症の問題ともいえます。
という訳で、ギャンブル依存症について考えてみたいと思います。
ギャンブル依存症とは
ギャンブル依存症の定義
ギャンブル依存症は行為・過程アディクション(嗜癖障害)の一種で、ギャンブルの行為や過程に心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になること。
出典: ja.wikipedia.org
やめたくてもやめられない。
このような症状が出ている時がギャンブル依存症らしいですが、実際にギャンブル場にいる方々はおそらくですが「やめたい」と思ってなくて、「勝ちたい」と思っているんですよね。
勝てないから、資金がなくなるから仕方なくやめる。
やめるのだけれど、チャンスがあればやって勝ちたいという気持ちが消せないので、また手を出してしまいます。
日本でのギャンブル依存症の認定は難しい
日本でのギャンブル依存症を明確に認定する方法は、実は定まっていません。
カジノができるにあたり、ギャンブル依存症対策を行うと言われていますが、このギャンブル依存症をどういう時に認定するのかが明確になっていません。
政府の公式見解も今のところはなさそうです。
その人の状況によるところが大きいので、数値で規定できないというところがあります。
毎日20万以上負けている→年収が5億あれば問題ない
毎日朝から晩までパチンコ店にいる→仕事をしていないが、収入があり困っていないし、本人は楽しんで打っている
前半部分だけ見ると依存症に見えそうですが、後半の理由を見れば、このままでも大丈夫だなと思うのではないでしょうか。
色々な見方がありますが、
・ギャンブルの事ばかり考えている
・ギャンブルによって生活に支障が出ている
・ギャンブルによって周囲に迷惑をかけている
・ギャンブルに起因した原因によって犯罪を起こす
のようなことを満たすと依存症として対策を考えたほうが良いでしょう。
具体的な行動としては
生活に支障 → 借金をする、仕事に行かない、他のことが出来ない
周囲に迷惑 → お金を借りて返さない、強引に借りていこうとする、約束を破る(うそをつく)
犯罪を起こす→ 会社からお金を横領する、強盗をおこす
などですね。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会は、ギャンブル依存症自己診断ツールとして「LOST」というものを開発しています。
Limitless(制限なし)
ギャンブルをするときは、時間や予算の制限をしない。制限しても守れない
Once again(もう一回)
ギャンブルに勝った時に「次のギャンブルに使おう」と考える
Secret(秘密)
ギャンブルをしたことを誰かに隠す
Take money back(お金を取り返す)
ギャンブルに負けた時にすぐに取り返したいと思う
これに二つ以上当てはまるとギャンブル依存症の疑いのある人になりますので
えっ、オレってギャンブル依存症かも…
と思った時は、ちょっと用心したほうがいいかもしれません。
ギャンブル依存症の疑いのある人
ギャンブル依存疑いは536万人 成人の5%「世界で高水準」
日本経済新聞
厚生労働省研究班の調査で、ギャンブルをしたい気持ちが抑えられない「ギャンブル依存症」の疑いがある人は、国内に計536万人いると推計された。成人の約5%に当たる。内訳は男性が438万人、女性が98万人。
出典: www.nikkei.com
2014年当時のニュースですね。
えっ、500万人以上もギャンブル依存症がいるの?!
厚労省 ギャンブル依存推計2.7% 11都市・成人調査
毎日新聞
厚生労働省は31日のギャンブル依存症対策に関する関係閣僚会議で、都市部の成人の2.7%が生涯で競馬やパチンコなどへのギャンブル依存が疑われる状態になったことがあるとの調査結果を公表した。単純計算すると全国で約280万人に上ることになる。過去1年に限れば0.6%(約60万人に相当)だった。
出典: mainichi.jp
2017年当時のニュース。
あれぇ、3年で250万人も依存症の人が減ったの?!すごいじゃん
と思うかもしれませんが、実は調査方法が変わったので、単純比較できません。
国立病院機構久里浜医療センターなどの研究班による調査となっていますが、こちらによると
2017年5〜6月、20〜74歳の男女1万人を対象に行われ、4685人が面接での調査に回答したもの。結果、成人の3.6%(約320万人、実数158人)が生涯でのギャンブル等依存症の疑いと推計された。この調査によれば、この1年間でのギャンブル等依存症の疑いは0.8%(約70万人、実数32人)。最もお金を使ったのはパチンコ・パチスロとした人が26人おり、いわゆるパチンコ・パチスロ依存は57万人と推測される。
出典: ja.wikipedia.org
となっていて、
1万人に対しての面接での聞き取り調査をしています。
この数が問題で、依存症の疑いのある人が回答者の中の158人いて、それを元にすると320万人が依存症。
つまり、依存症と疑われた人が調査の人の中で1人増えると2万人も推定依存症が増えてしまいます。
1年間でのギャンブル依存症も32人が疑わしい人ですが、これも単純に5人増えたりしたら推定依存症の方は全国で80万人に跳ね上がってしまいます。
なので、数字の正確さがいまのところはまだわからない状態ともいえるでしょう。
啓発動画
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会が作成した啓発動画です。
エンディングの曲が良くて、謎ダンスも面白いです。製作費がそこにかなり割かれているような印象を受けますが、いいんでしょうか。
タフラブアニメ Vol.1 ショック! 夫が借金を隠していた
タフラブアニメ Vol.2 夫の借金 原因はまたしてもギャンブル
タフラブアニメ Vol.3 夫はギャンブル依存症 タフラブって何!?
まとめ
やめたくてもやめられない状態は、別にギャンブルだけでなく、アルコールやたばこ問題も同じことでしょう。
ギャンブル依存症だけの人は探してもなかなかいないかもしれませんが、ギャンブル、アルコール、タバコのいずれかの依存症の人を探してみると結構いるかと思います。
依存症はそれくらい身近なことなのです。
次回は依存症になる方の事を具体的に見ていきます。
単発回かと思ったら続き物になりました。
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