マンガ・完結済み【ハレ婚。】一夫多妻制が日本で実現?感想・ネタバレ





日本の北つばめ市で成立した一夫多妻制度。ハーレム結婚と呼ばれ、略してハレ婚。
実家の借金を返済すべく、お金持ちの伊達龍之介とハレ婚をする前園小春。

1人の男性と3人の女性の共同生活が始まる!

という訳で、NON先生の【ハレ婚。】のご紹介です。
ハレ婚。は完結済みですので、今から読み始めれば、続編を待つことなく最後まで読むことが出来ます。

こんな人におススメ

ハレ婚。はこんな人におススメ

  • ちょっとエッチなマンガを読みたい人
  • ぼんやりマンガを読みたい人

エッチ描写あります

作中では、夫である龍之介と、3人の妻である前園小春、まどか、ゆずが登場し、当然のことながら、夜の営みの描写があります。作画がきれいで、女性が美人ぞろいなので興奮しますね。

ただ、毎回そういう絡みがあるかというとそうでもなく、まるまるイチャイチャしている回もあれば何もない回もあるので、時折エッチな描写があるよ!と思っていただければ大丈夫。
エッチな事をしなくても、胸やお尻を強調したカットが随所にあるので、刺激的ではあります。

逆に言うと、そういうエッチなのが苦手な人はお勧めできません。
とすると、男性向けのマンガになってしまうかもしれませんね。

複雑な展開はなし

大量の伏線があったり、登場人物がわんさか出てきて、関係性が分からない、なんてことはないので頭を使わずに読むことが出来ます。

1話読みきりタイプではなく、ずーっと話が続いているので、前の話を知っていないと今の話が分からないという事はありません。

基本的に登場人物が自分の気持ちをどうするかということに焦点を当てているので、例えば小春が自分以外の妻が愛されていて嫉妬するとか、寂しいとかそういった葛藤にページを割いています。

共同生活で起こることをコミカルに描いている部分もありますので、日常系マンガ寄りな部分もなきにしもあらずと言ったところでしょうか。

愛する人がたくさんいるのは愛なのか(ネタバレ含む)

一夫多妻制を用いているので、龍之介は3人の妻たちを平等に愛していきます。みんなを幸せにするために愛しているのですが、それによって、妻たちはそれぞれ不自由を感じたり、嫉妬したりと苦しむ描写もあります。

自分を一番に愛してほしいと思うのは、当然のことです。
でも、他の人に愛を向けているから、こっちに向けている愛がおざなりになっているかというとそうでもありません。
愛の総量が決まっていて、それを分配しているのではなく、愛の強さが一定でそれを誰に向けているかというだけの違いではないかと思うのです。

夜のシーンでは複数を相手にするという事はありませんでした。そのため、漏れたふたりは愛を感じられずにやきもきする場面もありますが、共同生活部分では誰かを特別ひいきにするという事はなかったので、龍之介の愛は均等だったと思われます。

物語終盤で、ハレ婚の制度は破綻し、法的に妻ではいられなくなりましたが、最終的には全員で幸せそうに暮らしているような描写で終わりました。

愛は1対1でしか成立しないものではなく、他の人に向けても減らないし、それよりもお互いがお互いを尊重して好きになっていくことが幸せにもつながっていくのかなと思います。

これは、結局のところ家族愛としてすべてを愛するという事になるのかもしれません。
家族を好きでいてくれるのだから、嫉妬することもないし、むしろ当然の事ですかね。

ただ、これを現実でやろうとするのは無理でしょうし、やろうとしても全員が同じ気持ちでないとどこかにゆがみが出てきてしまいます。
また、子供という新しい家族ができた場合は、気持ちの統一ができなさそうです。「理想としては」という但し書きをつけたうえで「みんなが幸せになれる愛の形」ととることもできます。

個人的な感想

すみません、気合を入れて全部読んでみましたが、特に何も残らなかった印象です。

序盤は一夫多妻制というギミックがどういう風にうまく展開されていくのだろうという期待感もありましたが、同居しているだけのように感じられてしまってうまく作用していなかったような気がします。

お色気ありでちょいギャグありのコミカルストーリー路線かとも思いましたが、あまり吹っ切れていないので、やや弱かったように思います。

龍之介も最初はちょっと何考えているのかわからないようなキャラで、得意のピアノを弾かない理由もミステリアスな感じにしていましたが、終盤では生活のために弾くようになりますし、なんだかいつの間にか丸くなっちゃったなと思いました。

お色気シーンがこの作品の売りのひとつですが、実はそんなになくてもよかったかなぁと感じます。
余白の作者コメントにうらら編は人気があったと書いてありましたが、うらら編は特にエッチなシーンがなくても、気持ちの描写とかはできていますし、物語としてしっくりくるところがありました。

NON先生のあまり長丁場ではなく、1話完結のお話を読んでみたいものです。

作画はとてもきれいなので、NON先生の絵が好きな人は楽しめるかと思います。
以上、ハレ婚でした。