へこんだように見えるアピアランスを用いた文字装飾-Illustrator-
今回は、アピアランスを使って、文字部分がへこんだように見える装飾を作ってみたいと思います。
これも動画のテロップなんかで使えると思います。
Contents
完成イメージ
こんな感じになります。
文字入力した部分がへこんで、その外側に少し立体的な枠が付くイメージです。
アピアランスなので、当然文字入力をし直すことができます。
「かき氷うまい!もう一杯!」のコピーは元から画像につけられている名前だったりします。
元素材は以下のページからお借りしました。
>>>かき氷・うまい!もう一杯!の写真素材(ぱくたそ様)
アピアランス作成手順
作り方を見ていきましょう。
アピアランスに4つの塗りが設定されています。
それぞれ記下記のような役割があります。
1.文字のグラデーション
2.内側の凹みを表現する黒
3.外側のふち
4.外側のふちの立体感
あまり凝ったことはできないしてないことがわかるかと思います。
では一つずつ見ていきましょう。
ベース文字
最初に作るときに大きさをきちんと確認していなかったので、この例では
文字大きさ:65pt
フォント:けいふぉんと
で作られています。
文字のグラデーション
たしか、CCでは打ち込んだ文字にもグラデーションが付けられたと思いますが、以前のバージョンでは文字はアウトライン化しないとグラデーションを付けられないと思ったので一応グラデーション用の塗りを作ります。
アピアランスの右上の三本線をクリックして、「新規塗りを追加」をクリックします。
アピアランスで今作成した塗りを選択したまま、ツールバーのグラデーションをクリックします。
もしくはキーボードの「>」を押します。
ツールバーのグラデーションツールをクリックしてから上向きにドラッグすると
グラデーションの変化する方向が縦向きになりました。
1の色
R:150
G:210
B:220
2の色
R:255
G:255
B:255
これで設定はできました。
グラデーションの基本操作は以下の記事からどうぞ。
>>>グラデーション色の設定
内側の凹みを表現する黒
次は黒ですね。
塗りを追加して、文字グラデーションの下に配置します。
追加した黒を選択したまま、上部メニューの「効果」→「パス」→「パスのオフセット」をクリックします。
「パスのオフセット」ウィンドウが表示されるので「オフセット」を0.5mm、角の形状を「ラウンド」にします。
で、OK。
オフセットしたので、文字より大きい縁取りができました。
本当は縁取りじゃなくて塗りなんだけど。
この塗りを移動させます。
黒の塗りを選択したまま、上部メニューの「効果」→「パスの変形」→「変形」をクリックします。
移動の水平方向と垂直方向に「-0.5mm」と入力します。
で、OK。
これで、黒の塗りが左に0.5mm、上に0.5mm移動しました。
このままだと、単なる厚みに見えますが、この後のふちと合わせて表現することで凹みに見えます(おそらく)。
外側のふち
はい。アピアランスでまた塗りを追加して、一番下に持ってきます。
色は
R:0
G:160
B:230
にしておきます。
文字サイズと同じ大きさなので、追加しても変化は見えません。
アピアランスで今追加した塗りを選択したまま、上部メニューの「効果」→「パス」→「パスのオフセット」をクリックします。
「パスのオフセット」ウィンドウが表示されるので、数値は「3.5278mm」もしくは「10pt」にします。
角の形状は「ラウンド」にします。
「マイター」でもいいのですが、丸みがあるほうがいいかなと。
縁取りが付くと、中の文字がへこんでいるように見えますね。
見えないかもしれませんが。
外側のふちの立体感
外側のふちの立体感を付けます。
アピアランスで塗りを追加して、一番下に移動させます。
塗りの色は下のとおりですが
R:23
G:42
B:136
青系統で濃い色なら何でもいいかと思います。
お好きな色でどうぞ。
アピアランスで追加した色をクリックして選択してから、上部メニューの「効果」→「パス」→「パスのオフセット」をクリックします。
オフセット:5mm
角の形状:ラウンド
にします。
オフセットで、外側にふちが付いたように見えますね。
これでもいいのですが、少しずらして立体風に見せます。
アピアランスの塗りを選択したまま、上部メニューの「効果」→「パスの変形」→「変形」をクリックします。
「変形効果」ウィンドウの中で、移動の水平方向と垂直方向を「1mm」にしてOKをクリックするかEnterを押します。
ぼくは色の感覚がアレなので、色味が変だったらアレンジしてみてくださいね。
おわりに
テレビを見ているといろいろな文字装飾が使われていることに気が付きます。
見かけた文字装飾をイラレで表現するのも面白いので、アピアランスで作れるか考えると表現の幅が増えていいかなと思います。
今回は以上です。
お疲れさまでした!
関連リンク
>>>動画テロップにも使えるアピアランスを用いた文字装飾-Illustrator-
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