マンガ【Q.E.D証明終了】あらすじとおススメ。 MIT卒の天才少年と好奇心旺盛な天然少女が難事件に挑む!
我々は斯(か)くの如くして先の命題をそうせよと初めの折に請われた侭(まま)に証明せり - Q.E.D
今回は加藤元浩先生の「Q.E.D 証明終了」を紹介いたします。
Contents
あらすじ
主人公の燈馬想(とうま・そう)はMIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業するほどの天才少年。ゲームセンターでのいざこざにより水原可奈(みずはら・かな)と知り合いになります。
水原さんは、事件に何でも首を突っ込んで人助けをしたい人情派。しかし、燈馬君は人の感情の機微がわからずに、何かをしてあげるという事は苦手です。
つまり、水原さんが謎への導き手で燈馬くんが解決役という訳ですね。
そんなコンビがさまざまな事件に対して解決に向けて動き出します。
こんな人におススメ
「Q.E.D 証明終了」はこんな人におススメです。
- 謎解きの話を読みたい人
- 中ボリュームの話を読みたい人
- 燈馬君の成長を見ていきたい人
- 理論的な話が好きな人
謎解きの話を読みたい人
有名な探偵ものと言えば、「金田一少年の事件簿」が有名ですが、金田一が扱うものは、ほとんどが殺人事件です。
ですが、この「Q.E.D」は殺人事件もありますが、殺人事件ではない謎解きも扱っています。殺人事件の方が全体としては割合が高いのですが、殺人事件以外も読みたいという人は、読んでみてもらいたいですね。
殺人事件以外としては、探し物の解明、過去の事件の動機の解明、不可思議な現象の解明などバラエティに富んでいます。
殺人事件ばかりでは気が滅入る人は気に入るかもしれません。
中ボリュームの話を読みたい人
「Q.E.D」は月刊マガジンGREATでの連載で、1話の分量が週刊誌よりもボリュームがあるものになっています。
大体が1冊に2話分納められているので、一つの話が100ページ前後になります。
100ページ前後で事件の発生から解決までを描き切るので、かなりスピーディーな展開になりますが、情報不足と言ったようなことはありません。必要なページ数を使って話を完結させるのでわかりやすいと言えばわかりやすいです。
ただ、その反面、事件の背後の情景がやや淡泊に描かれることも多いですね。淡泊というかあっさりしている感じ。
上にあげた金田一少年では、犯人の動機にまるまる一話を費やすこともあるので、それに慣れていると、あっさりしていると感じる事になりますが、比較しないでいいならば、ある程度の読みごたえがあってそれでいて長すぎないちょうどよさを持っています。
金田一少年が2時間ドラマだとしたら「Q.E.D」は30分番組で要点を押さえた謎解き番組と思っていただければ合っているかもしれません。
燈馬君の成長を見ていきたい人
燈馬くんは物語の最初は、自分の事が第一で他の人の事を考えることはそんなになかったような描写が多いです。
でも、話が進むにつれ、水原さんの事を気にかけるようになり、水原さんが傷つけられたことに対して積極的ではないにしろ憤りをあらわにしていたりして、燈馬君の成長が見てとれます。
ぼくはまだ現在出ている話を全て読んでいるわけではありませんが、段々と燈馬君が成長していって、そのうち水原さんをとりこにさせちゃうようないい青年に成長していくのかなと思うとワクワクしてしまいます。
そんな、燈馬くんの成長物語としての面もありますので、温かい目で見守って読んでいくのも物語を楽しむポイントですね。
理論的な話が好きな人
事件の内容とは別に、論理的な話が出てきます。
特に燈馬くんと、その友人のロキは数学を選考していたので、数学の話が出てくることもあります。
・整数と偶数はどちらが多くあるのか
・整数と分数で表せる有理数とではどちらが多くあるのか
そういった知識の話も出てくるので、興味を持って読める方は楽しめる事でしょう。
訳が分からないから飛ばしちゃうって読み方でもいいのですが、わかりやすく書いてあるので、一回は試しに読んでみるのもいいかと思いますね。
ドラマ化していた
2009年にNHKの「ドラマ8」という枠でドラマ化していました。
サンプル動画を見る限りでは、燈馬くんが結構ごつい配役だったりしてやや違和感がありますが、ちょっと見てみたい感じで楽しそうですね。
表紙レイアウトが同じ
Q.E.D証明終了シリーズは、表紙のレイアウトが統一されています。
表紙右半分の縦長の枠に水原さんが配置され、左上のコマに燈馬くんがいます。
水原さんの方が扱いが大きいので、どっちが主役かわかりませんね。
でも、燈馬くんと水原さんのコンビの物語なので、どっちが上とかないんですけどね。
また、Q.E.D.証明終了のあとの「Q.E.D. iff証明終了」シリーズからはレイアウトが一新されています。
左側が縦長になり、そちらには水原さんを。右側の枠の中には燈馬くんがいます。
どちらにしても燈馬くんは小さい枠担当みたいですね。
そういったデザインに着目するのも単行本を読む上での楽しさのひとつとなっています。
現在も連載中
1997年から連載を開始して、現在も連載は続けられています。
ちょっと掲載紙の廃刊だったり、移転だったりがあったりして、同じ媒体での連載ではありませんが、人気があるためなのか、連載誌を変えて存続しているのは嬉しい事です。
だって、新しい話を読むことが出来るんですからね。
まだ完結していないので、完結まで追って行きたいと思います。
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