Illustrator で必要ない点である孤立点や空のテキストオブジェクトを簡単に削除する方法
というのは、作業していくと誰しもがぶち当たる部分かと思います。
特に、たくさんの人の手を渡り歩いて更新を重ねるようなデータは、見えない所にいらないデータが混ざっていることもしばしばあります。
Illustratorでごみの代表となる孤立点と空のテキストオブジェクトを簡単に削除する方法を紹介いたします。
Contents
そもそも孤立点って何?
孤立点というのは、パスを作成する時のアンカーポイントが一つだけで、その他のアンカーポイントに接続していない点の事を言います。
孤立点が発生する可能性があるパターン
- 1.パスを作成しようとして、最初のアンカーポイントを作ったのち選択が解除された場合
- 2.ダイレクト選択ツール(白い矢印のツール)で、アンカーポイントの間にあるパスを削除した場合
- 3.アンカーポイントを削除した時にそこに接続するアンカーポイントが一点だった場合
1つずつ見ていきましょう。
パスを作成しようとして、最初のアンカーポイントを作ったのち選択が解除された場合
ペンツールでパスを作成しようとした時に、1点目をクリックして、2点目をクリックする前にCtrl+Shift+Aで選択が解除されたり、他のツールアイコンをクリックしてしまうと選択が解除されます。
この時、最初に打った点が孤立点として残ってしまいます。
ダイレクト選択ツール(白い矢印のツール)で、アンカーポイントの間にあるパスを削除した場合
今度は2点をきちんとクリックしてパスが作成されました。
その後、ダイレクト選択ツールでアンカーポイント間のパスを選択して、Deleteで削除すると
両端が孤立点として残ってしまいます。
アンカーポイントを削除した時にそこに接続するアンカーポイントが一点だった場合
アンカーポイントを削除する時に、そこに接続するアンカーポイントが一つの場合、
これも両端が孤立点として残ります。
この時、削除したアンカーポイントの先に2点以上が接続している場合は、
その先のアンカーポイントは結ばれたままなので孤立点になりません
孤立点や空のテキストボックスを目で確認するには
孤立点や空のテキストボックスは、通常は見えません。
孤立点とテキストボックスを配置してみましたが見えませんね。
これらを見る方法は二つあります。
- 選択する
- アウトライン表示にする
選択すると、孤立点も空のテキストボックスも表示されます。
ただ、通常は見えないのでやみくもに探すのは骨が折れそうです。
そこで、アウトライン表示にすると、孤立点とテキストボックスが見えるようになります。
Ctrl+Yを押すか上部メニューの「表示」→「アウトライン」をクリックします。
ちまちま選択しないで一気に消したい
そんなせっかちなあなたにはこちらの方法がおススメです。
上部メニューの「オブジェクト」→「パス」→「パスの削除」を選択します。
すると「パスの削除」ウィンドウが表示されます。
- 余分なポイント
- 塗りのないオブジェクト
- 空のテキストボックス
を選択できます。
全部必要なかったらチェックを入れたままでよいでしょう。
余分なポイント → 孤立点
空のテキストボックス → 文字が入力されていないテキストボックス
余分なポイントと空のテキストボックスは上の意味の通りです。
塗りのないオブジェクトというのは、ツールバーを見ると塗りと線のに色が設定されていると思いますが、これが斜線状態になって、色が設定されていない状態の事です。
あとで色を付けようと思ったけど塗りを設定していない、なんて場合も削除されてしまうので気をつけましょう。
他の選択方法
その他の選択方法としては上部メニューの「選択」→「オブジェクト」→「余分なポイント」で孤立点を選択することが出来ます。
「選択」→「オブジェクト」→「テキストオブジェクト」にすると、テキストが入力されているテキストボックスを選択することが出来ます。
空のテキストボックスを選択する方法ではありませんが、使い分けると便利かと思います。
いろんな方法を知ることで技術の幅が広がる
今回は孤立点の削除の方法でしたが、2通りご紹介しました。
やり方は一つではない場合もあり、それぞれの方法を知っておくと作業に対して技術の幅が広がります。
いろんな方法を習得するようにしてみましょう。
質問受付中!
Illustratorで分からないことがあればどんどんコメント欄にて質問をお寄せください。
ぼくもわからないことはたくさんありますが、できるだけ回答していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
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