猫はみかんが嫌い?食べても大丈夫?猫とみかんの関係と理由について解説します。

2020年8月21日

空の勇者たち

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先日、ネコ除けの記事を書きました。

この中の対策として、柑橘系の皮を挙げていますが、ネコは柑橘系が嫌いなのでしょうか?
今回はネコとみかん(柑橘系)についてみていきましょう。

みかんの匂いは「やばい」の部類に含まれる

ぼくたち人間は匂いでもって、その対象の事を判断することがよくあります。

美味しそうなご飯からはいい匂いがして、焼き肉からはこんがりとした香ばしい匂いを感じます。
サラダに乗ったごま油も食欲をそそったりすることもありますね。

一方で、不快なにおいには嫌悪感を示すことも多々あります。
牛乳を拭いた後の雑巾だとか、夏場にテーブルの上に放置しておいたご飯だとか、明らかに異臭としてとらえるものもあります。

生きてきた経験の中で、匂いで「よいもの」と「悪いもの」を区別して、体に悪いものを避けようとしています。

そしてそれは、ネコも同じですね。
ネコの中で「む、これはやばい匂いにゃ!」と思ったら、その匂いとは距離を置いて近づこうとしません。

そして、「やばい」と認識されているのは「すっぱい匂い」です。

「すっぱさ」は腐敗を連想させる

鼻を刺激するようなすっぱさをネコ達は「腐ったもの、状態の悪いもの」と認識しています。
基本的に栄養を口から摂っているので、ネコ達は、口に入るものがいいものか悪いものかを口に入れる前に判断しないといけません。

そこで、すっぱい匂いを放っているものは「わるいもの」として捉えています。
悪いものを食べたら、体調を崩してしまう、おなかを壊してしまう。

そんな動物としての本能から、すっぱいものを放つ「みかん(柑橘系)」を敬遠してしまうのです。

とりわけ、ネコ達は人間よりも嗅覚が発達していて、恐らくですが、刺激には人間よりも敏感に反応してしまいます。
人間の数万倍もの嗅覚があるそうなので、匂いを感じ取る感覚が発達しているのでしょう。

理科の実験でアンモニアを嗅いだことはあるでしょうか。
素のアンモニアを嗅いだ時にあまりの刺激にむせたり、咳が止まらなかったような体験がある人も多いと思います。

ネコにとってはみかんのすっぱさもそのような刺激物のひとつなのです。

そのため、先日の記事でも書いたようにすっぱさを放出している柑橘系や、酢といった酢酸系のスプレーがネコを寄せなくする対策として活用されています。

匂いが駄目なら食べたらどうなるの?

では、ネコがみかんをたべたらどうなるのでしょうか。

みかん自体は食べても問題はありません。
しかし、問題になってくるのはみかんの皮の方です。

皮には「リモネン」という成分が入っており、ネコの中にはこのリモネンを分解する酵素がありません。

そのため、体内に入ると、肝臓を悪くするという事が報告されています。

みかんの皮の中に分解できない酵素があるということはネコは知識としては知らないでしょう。
しかしながら、動物の本能として、危険があることを察知してみかんをかわしていると言う事もできそうです。
「みかん」を食べさせても大丈夫だが、「みかんの皮」に含まれる「リモネン」には注意する必要がある。

「リモネン」を扱う製品はたくさんある

では、みかんや柑橘系だけ気を付けていればいいかというとそうでもありません。

ぼくたちが意識していないだけで、意外と生活の中に「リモネン」は浸透していたりします。


洗剤
ハンドソープ
医薬品(サプリメント)
医薬品(軟膏)
食器洗剤
アロマオイル

もちろん、これらを食べたりする機会はそんなにないと思いますし、柑橘系の匂いで避けるかもしれません。

しかし、子猫の時などのまだ分別が付かない状態の時は手の届かないところに保管しておく方がよいでしょう。

人間の子供と一緒ですね。

万が一「リモネン」を摂取してしまったら

リモネンを摂取してしまうと、以下の症状が現れることがあります。


皮膚のかぶれ
嘔吐
けいれん

危険な状態になることもありますので、様子がおかしかったら早めに病院で受診させましょう。

まとめ

ネコがみかんをよけるのは以下の理由でした。


猫は「すっぱいにおい」がきらい
すっぱいにおいが「腐敗」を連想させるから
皮に含まれる「リモネン」がネコの体調を崩す

もちろん、全てのネコに当てはまるわけではなく、みかんが好きなネコも存在します。
しかし、その時に、ネコが体調を崩さないように注意して見守るのも飼い主の務めでもあります。

みかんの皮だけご注意くださいませ。

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