ネコ除けとしてよく知られている水入りペットボトルの意外な効果!ペットボトルの発祥なども解説

2020年8月21日

ノラ猫が多い地域では、家の周りにペットボトルがずらっと並ぶ風景が見られます。

ネコ除けの対策としては一般的と思われるペットボトルですが、どのような効果があるのでしょうか。
今回はネコ除けペットボトルについて解説していきます。

「キラキラしているから猫がよける」と言われている


水を入れたペットボトルは、太陽光を反射し、キラキラ光っています。

このキラキラ感をネコは敬遠して、ネコ除けとして活用されているという話があります。
確かに、夏場にこのネコ除けのペットボトルを見ると光っていていかにも効果がありそう!

ペットボトルではなく、ネコ除けでもありませんが、鳥よけのテープなどはキラキラして不規則な動きをしているものが多いので、それと同じと考えれば、一定の効果がありそうですね。

実のところ、効果はない

うすうす気づいていたかもしれませんが、水入りペットボトルにネコ除けの効果はありません。
ネコ除けをまとめた記事を書きましたが、その記事の中ではペットボトルは記載されていません。
それは効果がないからです。

ネコがキラキラを嫌う性質はある

「ネコがキラキラを嫌う」この話に間違いはないのですが、大事な情報が一つ抜け落ちています。
それは、ネコはすぐ慣れるということです。

よけていたモノの正体を見極めず、ずっとおびえて怖がっていれば効果はあったのかもしれませんが、ネコは好奇心があるので、近寄って行ってしまいます。その結果、「にゃんだ、これは別に怖くもニャンともないじゃないか」という事がばれてしまえば、あとは素通りしていくだけです。

動かなければ怖くない

加えて、ペットボトルは動きませんよね。怖がる、おびえるの感情の底には「どうなるかがわからない」というものがあります。
予測ができない、理解ができないというのは、人間であっても怖いものです。そしてそれは動きのある物限定です。

ものすごく怖いお面をかぶった人間

ものすごく怖いお面を描いた絵画

では、ものすごく怖いお面をかぶった人間のほうが怖いはずです。
お面で表情が隠されていれば、何を考えているかわからず、またどんな行動をとるかも予測できません。

一方で、絵なら「動かない」ことが分かり切っているので、絵に対しておびえたりすることはないでしょう。
ただし、人間は物事を想像で補完してしまう習性があるので、夜の暗いところで見たら「動くんじゃないか」といって勝手に怖がってしまう事はあります。

少し話がそれてしまいました。

なぜ広まったのか?


なぜこの水入りペットボトルは広まってしまったのでしょうか。
実は、テレビ局が水入りペットボトルを「ネコ除けに効果あり」として放送したことがありました。
かなり前の話です。

現在では、インターネットなどを通じて、いろんなことが検証され、正しい事は正しいと認識され、間違っていることはテレビや新聞には載らなくても、ネット上には情報が出てくるような時代です。

「あれ?効果ないな?自分だけかな?」と思う人が声を上げれば、たくさんの人が検証をして大量のサンプルを集めることが出来ます。

しかしながら、ほんの数十年前までは、メディアと言えばテレビ・新聞・雑誌がメインで他からの情報源はなく、結果を突き合わせて検証してみるという事がほとんどできない状態です。

また、テレビの影響力が大きく、テレビが正しいと言えば、大勢の人がそれを信じているような時代でした。
テレビから出てきた情報が浸透してここまで多くの人に広まっていったというのが真相です。

もし、現代で同じような情報が流れた場合は、ここまで広がらなかったかもしれませんね。
ちょっとしたタイミングで広がるかどうかという分かれ目だったのではないでしょうか。

ペットボトルを置くことのマイナス効果

ネコ除けの効果はないことが分かっていますが、実はその他にマイナスに作用してしまう効果があるとわかっています。

発火の危険性
汚水による虫や病気の発生
景観の阻害

それでは一つずつ見ていきましょう。

発火の危険性


水の入ったペットボトルというのは、集光レンズの役割を果たす可能性があります。

簡単に言うと虫眼鏡ですね。
理科の実験で虫眼鏡を使って、紙に穴をあけたことがある方もいるかと思います。

ぼくは穴が開くのが面白くて、真っ黒な紙を虫眼鏡でじりじりしていたら、かなり大きく発火してびっくりしたことがあります。
ペットボトルは表面が凸凹しているので、虫眼鏡ほど光を一点に集める効果はありませんが、長時間日光にさらされていれば、光を一点に集めるタイミングが生まれる可能性があります。

それにより、ペットボトル周りが発火して火事にならないとも言えません。
これがマイナス効果のひとつです。

汚水による虫や病気の発生

ネコ除けのペットボトルの水を毎日替えている人というのがどれくらいいるのでしょうか。
表面がうっすらと土煙まみれになっていたり、表面が鈍くなっているようなペットボトルを見かけますので、水を毎日入れ替えているような人はまずいないんじゃないかと思っています。

水を替えない人がだらしない、という話で終わればいいのですが、そうはいきません。

動きのない水の中に、虫は卵を産み付けることがあります。
身近な例で言うと、蚊になります。蚊は水たまりの中に卵を産み、ボウフラになって、それが成虫の蚊となって繁殖していきます。

蚊を発生させない対策が、周りの水たまりをなくすことなので、その効果の高さはわかるかと思います。

対して、水のペットボトルでは逆の事をしています。動きのない水をわざわざ設置して、卵を産めるような環境を作っています。

もちろん、ペットボトルはキャップが閉めてあり、その中に産み落とす可能性はほとんどありません。
が、上で書いたように、水を替える人はほとんどいないように、ペットボトルの状態を毎日チェックする人はいないと考えられます。

そうなると、表面が破損していても気が付かなそうですよね。その破損場所から虫が入り込み、卵を産むという状況は可能性としてはありそうです。

可能性の話ばかりして申し訳ありませんがそうならないようにするのが大切です。

これが二つ目のマイナス効果ですね。

景観を阻害する


これはどういうことかというと、単純に見た目が悪くなるという事と同じです。

野外に放置しているものですから、ぴかぴかな状態ではなく、ラベルが破れていたりすることもありますよね。
ラベルは取り除いておいたとしても、ペットボトルの表面がホコリや泥や砂で汚れている可能性もあります。

あるいは、ペットボトルは人が使うものなので、ほとんどは手元にあることが多いですが、飲み終わったらポイ捨てする人が少なからずいる人も事実としてあります。
屋外に置いてあるペットボトルはそのようなポイ捨てされたごみを放置してある状態に見えなくもありません。

そういったイメージの悪さをネコ除けのペットボトルは与えてきてしまいます。
これが三つ目のマイナス効果になります。

ネコ除けペットボトルは早めに除去する

本来のネコ除けの効果はなく、ほかのマイナス効果を発生させているネコ除けペットボトルは、早めに除去しておいた方がよいです。

「いや、うちの家ではこれでネコ除けの効果があったんですよ!」

という方はそのままでもいいかも知れませんが、マイナス効果があるという事は覚えておいて損はないでしょう。
気が向いたら、思い出して、ネコ除けのペットボトルを片づけてくれればいいかなと思います。

まとめ

ネコ除けペットボトルに対しては以下の通りとなりました。

ネコ除けの効果はない
逆にマイナス効果が3つもある
効果があると広まったのはテレビが影響力を持っていた時代の名残

ムリに片づける必要はないかもしれませんが、他の人に「ネコ除けペットボトル、おすすめですよ!」と勧めるのはやめておきましょう。

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