Illustratorで矢絣(やがすり)模様の作り方【イラレでのやり方・方法】
矢絣が読めなかったら何が悪い!
和柄の一つである、矢絣(やがすり)の模様をイラレで作るやり方を解説します。
矢絣模様の作り方
長方形ツールを選択してある状態でアートボード上のどこでもいいのでクリックすると、「長方形」ウィンドウが表示されます。
幅:1mm
高さ:30mm
と入力して「OK」をクリックします。
縦長の長方形が作成されます。
高さはこれが正解!というわけではないので、好みで好きなように変えてくださいね。
とりあえず、今回は上記の値で進めます。
ペンツールを使って、垂直線を作成します。
先ほど作った長方形より上のところで一回クリックし、次に長方形より下の部分でクリックします。
2回目のクリックの時はShiftを押しながらクリックすると、パスの角度が制限されて垂直な線が引けますよ。
ツールバーの黒矢印の「選択ツール」をクリックしてから、先ほど作成した長方形と直線を両方選択します。
その次に「整列」パネルの中にある「水平方向中央に整列」ボタンをクリックします。
整列パネルが表示されていない場合は上部メニューの「ウィンドウ」→「整列」で表示させてくださいね。
整列ボタンをクリックすると長方形と直線が中央ぞろいになりました。
幅:10mm
高さ:30mm
上のサイズで作成します。
幅は自由ですが、高さは最初に作った長方形と合わせておいてくださいね。
ここでわかりやすくするために長方形に色を付けて、線は「なし」にしておきました。
これをまた整列します。
青とピンクの長方形を選択してから「整列」パネルの中の「垂直方向下に整列」をクリックします。
長方形の縦方向がそろいました。
次に長方形をぴったりと密着させます。
密着させるための準備として、密着する方の長方形をレイヤーで下のほうに移動させます。
今回は青い長方形をピンクの長方形に密着させたいので、青い長方形を下に持ってきています。
次に「整列」パネルの右上の三本戦をクリックして「プレビュー境界を使用」にチェックが入っていたら、クリックしてチェックを外しておきます。
今回は、線を「なし」にしているので必要ないかもしれませんが、もし線を持った図形を密着させたいときは外しておくとパス同士を密着させることができます。
青の長方形とピンクの長方形を選択してから、「整列」パネルの右下にあるアイコンをクリックします。
メニューが表示されますがメニューの中から「キーオブジェクトに整列」をクリックします。
「キーオブジェクトに整列」をクリックすると「0mm」の欄が入力できるようになります。「0mm」のままということを確認します。
そうしたら隣にある「水平方向等間隔に分布」ボタンをクリックします。
長方形同士がぴったりとくっつきました。
言葉で説明しているとなんだか大変そうに見えますが、慣れて作業するとあっという間ですし便利ですよ。
次にツールバーから白矢印の「ダイレクト選択ツール」をクリックして選択します。
「ダイレクト選択ツール」を使って、青長方形の左側のアンカーポイント二つを選択します。
ドラッグですぐに選択できますね。
アンカーポイント二つを選択してから、ツールバーの「ダイレクト選択ツール」のアイコンをダブルクリックします。
「移動」ウィンドウが表示されるので以下のように入力します。
水平方向:0mm
垂直方向:-15mm
プレビューにチェックを入れておくと、数値を入力すると即座に形状が変わるので見ながら形を調整することもできます。
青長方形が並行四辺形になりました。
黒矢印の「選択ツール」で青長方形を選択してからツールバーの「回転ツール」を長押しします。
すると、「リフレクトツール」が表示されるので選択します。
リフレクトツールのショートカットはO(オー)キーなのでOキーを押しても構いません。
上部メニューの「ウィンドウ」の中にある「スマートガイド」にチェックが入っているか確認します。
入っていなければチェックを入れてください。
ショートカットのCtrl+Uでスマートガイドのオン・オフを切り替えることができます。
スマートガイドがオンの状態で、垂直線の上にマウスカーソルを近づけると「パス」と表示されます。
この状態でAltキーを押しながら垂直線をクリックします。
「リフレクト」ウィンドウが表示されるので、「垂直」を選択してから「コピー」をクリックします。
青の四角形が黒の垂直線を軸にして反転コピーされました。
もう黒の垂直線はいらないので、削除してかまいません。
矢絣の基本形状ができました。
矢絣は規則性が大体3パターンあります。
まずは矢絣の基本形状をすべて選択します。
Ctrl+Aを押せば選択できますよ。
次にツールバーから、回転ツールをクリックして選択します。
そして、基本形状の左上のアンカーポイントをAltキーを押しながらクリックします。
「回転」ウィンドウが表示されるので、角度を180度にした後に「コピー」のボタンをクリックします。
180°回転したコピーが作成されました。
図形は選択したままにしておいてくださいね。
図形を選択したまま、上部メニューの「効果」→「パスの変形」→「変形」をクリックします。
「変形効果」ウィンドウが表示されるので、垂直方向を30mm、コピーの欄を「4コピー」にして「OK」をクリックします。
変形効果を見ながら調整したいときはプレビューにチェックを入れると、変形効果がすぐに反映されるので、間違いにくくなります。
この30mmは最初に作った長方形の高さの値なので、30mm以外で作った人は、その長方形の高さ分の数値を入れてくださいね。
このままでは形状ごとの編集ができないので、上部メニューから「オブジェクト」→「アピアランスを分割」をクリックします。
がアピアランスが分割されて、形状を個別で編集できるようになりました。
この時点ではグループ化されていると思いますので、お好みでグループを解除してください。
ここまできたら、飛び出ている部分を削除して、
色を塗り分ければ完成です。
好きなだけ敷き詰めちゃいましょう。
パターン化して登録する場合
赤枠の部分だけ残るようにします。
調整後はこんな感じで。
赤枠はイメージなので実際にはこの赤ラインはいりません。
形状を作成してからスウォッチをクリックすればパターンが適用されます。
形状を削除しなくても指定の範囲をパターン化する方法<追記>
申し訳ない。
ぼくも知らなかったのですが、形状を削除しなくても最背面に透明の枠を配置して一緒に登録することで、パターンの範囲を指定して登録することができます。
記事にしましたので、読んでみてくださいね。
>>>Illustratorでパターン登録の範囲を設定する方法
おわりに
和風感を出すには矢絣はもってこの和柄ですので、作っておいて損はないかと思います。
今回の手順も慣れれば5分もかからずにすぐに作成できるのでつくり方だけ覚えておきましょう。
今回は以上になります。
お疲れ様でした!
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